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他者評価で生きていくのは辛いから子どもにはそうさせたくない

最近お話ししたママさんがこう話してくれて、物凄く共感した。

私がよく周りの人から言われる「私を表す言葉」は
・ポジティブ
・パワフル
・フットワークが軽い
・自由
・面白い
・メンタル強い
・いつも笑ってる
・頭がおかしい
・変わってる
・宇宙人
(後半、若干悪口入ってない?w)

まあ大体こんな感じだから、
自己評価がとても高くて、自己肯定感もすごく高そうとよく言われる。
けど、本人としては自分に対して、自己肯定感が高いという意識はあまりなく、
自分で自分のことを評価するということもこれまで全然やってこなかった。

大学生の頃、就活の時期に、
「私って他者から評価されることにしか自分が満たされないんだな」
と気づいたのが、「他者評価」、「自己評価」という言葉との
出会いだったかもしれない。

「自己評価に何の意味があるんだ」ってその時は本気で思った。


幸いなことに、努力することができるタイプの人間だったから、
他者から評価してもらえる機会が子どもの頃からとても多く、
それが、尚更「自己評価になんぼの意味があるんじゃい」
という考えを強めていったのかもしれない。

勉強でも、習い事でも、生徒会でも、部活でも、ボランティアでも何でも、
一生懸命取り組むことが当たり前だと思っていたし、
自分を追い込むこともうまく、
いつも全力で色んなことに取り組んで、知らない間に疲労がピークを超え
酷い風邪を引くというのが私のお決まりパターンだったのだが、
このパターンに気づいたのも、大人になってだいぶ経ってからだった。

社会人になってからは、もちろん仕事に全力投球するようになった。
仕事って他者評価の宝庫だから、
成果が出たり、褒められたり、誰かの役に立てたり、
それはすごく気持ち良いことばかりで、私は全力具合を強めるばかりだった。

子どもが生まれてからは、仕事と育児と家事...
どれも全力で頑張っているのだけど、昔のように沢山の時間を仕事にかけることもできず、
仕事をしていないママに比べて、育児に手をかけることもできておらず、
全て全力で頑張っているのに、
これまでの人生に比べて他者評価される回数がグッと減った。

この「他者評価される回数がグッと減った」という事実に
この文章を書くまで気づいてもいなかった。

会社でMVPをもらい、沢山の人に「おめでとう」って言ってもらった時、
もちろん嬉しかったし、私の成果を認めてもらえたんだなとも思えたけれど
「昔の私だったら、もっとできたんじゃないか?」という気持ちや
「こんなに頑張ってやっと褒めてもらえるんだな」と、
時間が経つにつれ、
「いつまで頑張り続ければいいのだろう、疲れた」
という思いが年々増していった。

それでも30年、全力で頑張って、
みんなの期待(一体誰からの期待だったのか、今は本当に謎)に応えてきたから
毎日忙しくて常に疲れているけど一生懸命頑張るというスタイルは崩れなかった。

生きてる間、ずっと全力で頑張り続けるのは難しいと本当に理解したのは
3人目の子を妊娠した時だったかもしれない。
切迫早産、切迫流産、どちらにもなり、身体が自分の思うようにならず、
薬の影響もあり、常にめまいがしてしまい、
何をやるにも時間はかかるし、身体が辛い。


「頑張れない、できない」と認めることができ、
それを伝えても、周りの人たちが「失望」していなくなってしまうようなことはなかった。
むしろ、周りの人たちは、この人生振り返ってみて、
いつだって「頑張りすぎないで」と声をかけてくれていた。
(それでも頑張ってしまう人が世の中には沢山いるんだと思う;;)


3人を育てて働いているうちに、
どう頑張っても物理的に不可能なことも多々出てきて、

子育てを通して、「できない」「やらなくてもいいや」
とこれまで全て受け止めて、拾ってきたものを
どんどん捨てていけるようになった。
無理って自分で認めた時から変わっていったのだと思う。

その結果、きっと私の中に余裕が生まれ、
これまで頑張ってきた自分に対して、「お疲れ様」って思えたり、
「生きてるだけでいい」と子どもたちに過度な期待もしなくなり
(もちろん期待してしまうことは多々あり、あれやれこれやれと言ってしまうこと多々)
自分の好きなことをいっぱい経験して、大きくなってくれたらいいなぁ
という、心境にたどり着いたのだと思う。


今でももちろん「他人の目を気にしているな」と感じることは多々あるけれど、
生きていく上で、他者評価を気にすることも大切だし、
私は、自分を評価してあげるということも、
子育てを通して徐々にできるようになってきたから、
これからも色々迷ったり吹っ切れたりを繰り返しながら、
自己評価と他者評価とうまく付き合っていくのだと思う。


「自己評価で生きていて、親の思いで誘導しない子育てをしていて羨ましい」
と言ってもらい、
私も少し、本当の意味で自己評価ができるようになってきたのかなと思えたから
いつから自己評価ができるようになったのかな??と振り返ってみました。

そして、最後に
「他者評価で生きていくのは辛いから子どもにはそうさせたくない」
このフレーズを人に話すことができているママさんは
すでに、育児においても他者評価がいきすぎると辛くなると理解して
子どもに対して気をつけたいと思えていて、
本当に素敵なママさんだなと思ったので、
改めて、ここにも残しておきたいと思いました。

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