卒乳したらおっぱいが解散してしまったブルース

卒乳をしたあたりから、身体が重くなった。物理的に。いままでのように暴飲暴食をしていても「母乳を出しているから」でなんとなく許されていたものが、全て、身体に留まっていく。特に、背中、二の腕、そして腰。今まであんまりおりてこなかった太ももまで、肉がくっついていく。身体が重い。

2021年、夫とダイエットバトルを始めた。各月の目標体重がある。１月は朝一、出すもの出して脱げるだけ脱いでギリギリセーフだったが、２月はどうなるだろう。今までするりと落ちた１キロが途方もなく遠く感じられる。気をつけて食べているはずなのに、甘いものも控えているのに、それだけでは、なかなか落ちない。あんなところにも、こんなところにも、肉、肉肉。

卒乳したら買うぞと意気込んでいたちゃんとした下着たち。実店舗でサイズを測ってもらったらアンダーが１上がって、カップが１下がっていた。あんなに（授乳前）ぱんとはっていた期間限定の巨乳は影をひそめて、その残骸のような「へちょ」っとした（へちょ、という響きがものすごくフィットしてしまう）乳に仕上がっていて、悲しくなる。試着室であまりの格好のつかなさに、買わずに出る。そしてデザインが好きなショップ（うんななくーるは本当に可愛い）をネットで見つけて大人買い。５組買う。レースの、ワイヤーもちゃんと入った、かわいい下着たち。

届いた下着はかわいい。とても可愛い。サイズもいい感じで、「へちょ」を「ふにゃ」っと上に持ち上げてくれるのでしっかりしたかたちが出来上がる。ただどうしても背中がボンレスハム。boneless ham　oh yeah（悲しい）この背中や腕に流れているのは、ちょっと前まで胸だったものかもしれない、と思い当たる。そうだ、きっとそうだ、胸に違いない。なんだ、そうかーそうだったかーと現実逃避。なんともだらしない私の身体。可愛い下着が台無しである。土台が悪いのだから、台無しというより台悪しか。

30代の可愛いは、本気で作らないと、成らないのだ。
なるほど、なるほど。痩せなくては。

しかし、この二の腕は毎日10キロの娘を抱き上げている勲章、腕章、か。

うううううう、痩せたい。

（ただのぼやきである、今日もシナリオがかけない）

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