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スポーツビジネス最新事例集 11月のおすすめ11選 【Jリーグクラブの事例まとめ】

こんにちは。3人制プロバスケチームTOKYO DIME広報 山本と申します。

私は現在「スポーツ×SNS」をメインの業務領域としており、2月末から #スポビズSNSアンテナ という下記のようなnoteサークルを運用をしております。

☑スポーツビジネスに関する最新事例を1日1個必ず解説する
☑2月末から現在まで毎日更新中の
☑現在250事例を公開しているnoteサークル


(現在50名を超える皆様にご入会いただいております。いつもご覧いただきありがとうございます!)

サークルに興味のある方はぜひは下記リンクから!↓


今回は、より多くの方にサークルの内容について知っていただき、サークルに加入して頂ければと思い、#スポビズSNSアンテナ で11月に紹介した30個のスポーツビジネス最新事例の中から、おすすめ事例11選をご紹介します!

(11月なのとサッカーということでいつもより1個多い"11"個事例紹介します。笑)

11月は各Jリーグクラブの動きが目立ったので、丸々Jリーグ特集としました!特色は、

①地域としっかりと根付いた活動をしていること
②入場料に代わるtoC収入源を様々な工夫を凝らし生み出していること

のように感じました。では早速各クラブの事例を見て参りましょう!

①⚽【2020/11/01】新潟が県の名産品付アウェイ席チケットを販売

アウエーファンにもスポンサーや地元の商品をアピール!

11月15日(日)ジェフユナイテッド千葉戦「おみやげチケット」販売

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☑アルビレックス新潟は、 11月15日(日)ジェフユナイテッド千葉戦において、 新潟の特産品が付いた「おみやげチケット」を販売
☑対象はビジター自由席大人:3,200円 小中高: 2,000円
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内容は下記4点
1.新潟県民おなじみの「サラダホープ」(亀田製菓):あっさり塩味のサクサクあられ(50g)
2.柿の種とピーナッツの組み合わせが絶妙な“おみやげの定番”「アルビレックス新潟 勝ちの種」(68g)×2袋
3.新潟米:令和2年度産 魚沼産こしひかり100%(新潟農商)300g
4.越後味噌:越後味噌の原点にこだわった赤味噌「復刻仕込 越後味噌 クラシック」200g

こちらは全てチームスポンサーや関わりの深い企業の商品。UGCによる商品のSNS上の拡散も期待できるし、アウエー側で実施することで県内のファン以外にも自社商品をアプローチできるスポンサーメリットも大きい企画だなあと思いました。

地方のクラブは他にもできるところありそうですよね。

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②⚽【2020/11/5】地元の名店の味をスタジアムまでデリバリー横浜FCの取り組み

密解消&地元にお金を落とすという素晴らしい事例

【横浜FC】ホームゲームでスマートフードデリバリーサービスを試験導入

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☑11/3横浜FCホームの大分戦で、ニッパツ三ツ沢球技場に地元横浜の名店グルメをデリバリーして新しい観戦体験を創出するスタジアムサービスを試験導入
☑横浜FCの会員組織「クラブメンバー」「シーズンシート」会員を対象として、専用ページから横浜の飲食店のメニューを選択し、事前決済をして当日受け取ることができるスマートフードデリバリーサービスを案内
☑座席近くの入場ゲート付近の特設ブースで、事前注文していたスタジアムグルメを受け取り
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これ良い取り組み。素晴らしい点が2点あると思っていて

①コロナ状況下において、行列という蜜を作らず事前にフードを受け取ることができること
②対象は地元のお店なので地域にお金を落とすことができること

更に、スタジアムに行く前から「今日は何食べようかな〜」って選んでる時点で観戦体験がはじまってますよね。「試合以外の楽しみを作る」というのはスポーツクラブにとって欠かせないこだと思います。

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③⚽【2020/11/7】ユニフォームを買う理由を追加し増売へ。鹿島が記念日ユニを発売

"スタジアムで着て応援する"以外にユニを着る理由を作る

鹿島がユニホーム売れ行き減打開へ記念日加工を企画

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☑鹿島アントラーズは30日、「アニバーサリー加工ユニホーム」の販売を開始すると発表
☑レプリカユニホームの背番号部分に記念日を入れられるもので、ネーム部分には最大でアルファベット15文字分の名前を入れることができる
☑コロナ禍で入場制限付きの試合が続き、グッズ売店を訪れる観客が減ったことで、今季はユニホームの売れ行きが伸び悩み。そこで今回テコ入れへ
☑価格は税込み1万780円~1万3860円(サイズにより異なる)と、通常のレプリカユニホーム同様セール価格となっている。
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コロナによりスタジアムに来る機会が無くなった=ユニを着る機会が無くなった=ユニ販売減少

この状態にテコ入れするためユニを「スタジアムに来ていくもの」以外に「贈り物として贈るもの」「記念に残すもの」という意味を与え販売する鹿島の施策

しかも価格は通常ユニと同じということで、どれくらい需要が増えるか楽しみですね。

売れないから単純に価格を下げる。のではなく、「今までとは違った買う意味をつける」というのはマーケでは大事な要素ですよね

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④⚽【2020/11/10】規制緩和によりグッズ展開幅が広がるJリーグ

より地元に根付いた商品開発ができるように

商品化が容易に Jリーグ“ライセンス解放”の恩恵

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☑Jリーグの商品化細則が2019年に改訂され、「クラブエリアライセンスグッズ」の販売が可能に
☑“ライセンスグッズ”とは、クラブの <1>エンブレム、<2>ロゴ、<3>フラッグ、<4>マスコットを使用した商品のこと。
☑「クラブエリアライセンスグッズ」とは、この標章使用の一部認可権をクラブに与え、地域限定で販売できる制度を整えることで、リーグは各クラブのホームタウンに根ざした商品展開を後押ししている。
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これまでJリーグでは、メーカー名を表示するクラブの商品については、クラブでなくリーグが認可するシステムだった。
そのためリーグからの許可が下りなかったり時間がかかり「コラボグッズ」の製作に制限がかかっていたそう

ただ2019年から生まれた「クラブエリアライセンスグッズ」は、流通をクラブの活動区域のみに限定して(オンライン展開は可能)、クラブ単独の認可で販売ができるもの。
なので地元企業と連携したアクティベーションがしやすくなったというわけですね
Jリーグが掲げる「地域密着」がより近づいた形。これは良い規則改定ですね

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⑤⚽【2020/11/12】神戸がジェラート ピケコラボのルームウェアを発売。思わぬ形のバズりも

グッズ自体のクオリティも高く、神戸ならではのバズリ方も

ジェラート ピケ「ヴィッセル神戸」コラボルームウエア、ダイヤ柄&ストライプのユニフォーム風トップス等

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☑ジェラート ピケは、「ヴィッセル神戸」とコラボレーションしたルームウエアを2020年11月13日(金)にジェラート ピケ 兵庫県内4店舗などにて発売
☑コラボレーションアイテムは、「ヴィッセル神戸」のユニフォームをベースにデザインしたウィメンズ&メンズのルームウエアやブランケットなどを用意。自宅での“おうち観戦”時にも使えるアイテムが揃う。
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これは素晴らしいアイテム。ユニベースでルームウェアっぽくさらにオシャレに。 お家時間が長くなってきた今、着る頻度の増えるアイテムだし、なによりオシャレで投稿したくなるくらいのクオリティです。

そして、名前が似ているジェラール・ピケがバルサから神戸に来る布石なのでは?みたいなツイートが湧いているのも面白い。さすが神戸ですね(笑)

ファッションプレスに記事が載っているのも凄い!いつもとは違う層にアプローチできてますよね

https://www.fashion-press.net/news/66783

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⑥⚽【2020/11/15】金沢が映画館でのパブリックビューを開催。”観る”設備が整った非日常空間

"非日常"な環境の映画館で"非日常"なスポーツ観戦を楽しむ

11/15(日)大宮戦 「ツエーゲン金沢ライブビューイング@シネマサンシャインかほく」開催のお知らせ

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☑ツエーゲン金沢がクラブ初となる映画館でのライブビューイングを実施
☑全席指定席で大人2,000円(税込)高校生以下1,500円(税込)、約150席を販売
☑席は、1席あけの50%収容
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金沢がアウェー戦のライブビューイングを映画館で実施

映画館は、真っ暗な空間に巨大スクリーン、音響設備も抜群と"観る"ことに非常に特化した非日常空間でありライブビューイングとしては最適ですよね

ホームスタジアムでのライブビューイングもいいですが、新たな観戦体験という意味では映画館ライブビューイングは定着していくと面白そうだなと思います。
チームとしてはアウェー戦でも収益につながるので上手くマネタイズできて定着させられるといいですよね

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⑦⚽【2020/11/17】琉球が沖縄県内のすべての小学校にボール寄贈

沖縄"全域"に根付く。FC琉球の活動。

沖縄「REVIVE-再興」プロジェクト~FC琉球が沖縄県内全ての小学校にサッカーボールを寄贈~



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☑FC琉球では、 コロナ禍の中でも活動を共にし、 支えてくださっている地域のみなさまへの恩返しのひとつとして、 以下のクラブパートナーの協力のもと、 離島も含む沖縄県内の全小学校266校に、 FC琉球オリジナルのサッカーボールを4個ずつ計1064個寄贈
☑本企画の協賛パートナーは下記4社
・株式会社ターミナル:東京都目黒区、 代表取締役CEO 西川聡
  https://t-inc.jp/
・琉球通運株式会社:沖縄県那覇市、 代表取締役会長 新垣直人
  http://www.rff.co.jp/
・株式会社SARCLE:東京都渋谷区、 代表取締役 秋山祐輔
  http://sarcle.jp/
・sfida(株式会社イミオ):東京都渋谷区、 代表取締役社長 倉林啓士郎
  https://imio.co.jp/
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県内全ての小学校にボールを寄贈するFC琉球の取り組み
クラブだけで全負担して行うのではなく、クラブパートナーに協賛してもらいその代わり企業ロゴをボールに掲載するというやり式。

企業としてはCSR活動の一環になり、かつ企業ロゴが様々な場所で露出され嬉しいし、チームとしても地域貢献活動に繋がるし、かつボールは非常に長い間使われる可能性が高く、チームとしては常にチームを想起してもらえるきっかけになりよいなあと思いました

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⑧⚽【2020/11/19】横浜FMが5,000人単位の副音声付きリモート観戦企画を実施

この規模での有料リモート観戦企画は初なのでは?

横浜F・マリノス戦チアパーティ

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☑横浜FMがAFCチャンピオンズリーグ2020の2戦を対象にリモート観戦企画を実施
☑副音声は横浜F・マリノスOBとワイワイ一緒に楽しむ「横浜F・マリノス応援ルーム」と、人気YouTuberとより深い戦術分析を楽しむ「戦術分析ルーム」の2種類
☑チケット料金:各日1,000円〜販売数:先着5000名様
☑スタグルBOX付きチケットも発売
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横浜FMのリモート観戦企画
海外での試合ということもあるが、先着5,000名まで対応できるのは過去最大規模なのでは?

付加価値として定番で鉄板のOB解説に加え、YouTuberによる戦術解説ルームも開設。チャットを楽しみつつ様々な試合が楽しめるプランに

さらにスタグル付きチケットも4,000円で販売。
こういった有料リモート観戦で集客&客単価アップができるチームは強いなあと
これで両日完売になったら凄い。リモート観戦で少なくとも1,000万円の売上になりますね

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⑨⚽【2020/11/21】1杯飲むとチームに10円!キリンと栃木の試み

ビールを沢山"飲んでもいい"「理由」を作る取り組み

「キリン一番搾りを飲んで栃木SCを応援しよう!キャンペーン」のお知らせ

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☑栃木SCのオフィシャルパートナーのキリンビール株式会社北関東支社栃木支店様が、ホームゲーム開催時に飲食売店で「キリン一番搾り生ビール」が1杯売れる毎に10円をチームに寄付
☑対象は、11月21日(水) 水戸ホーリーホック戦と、12月20日(日) ジュビロ磐田戦
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これいいですね!チーム、キリン双方より販促する動機が増えますし、ファンとしても「チームのために飲むんだ!」ということでついついもう1杯飲んでしまう理由になる

そして、こういった取組するとどれほど売上数字変わるか知りたいなーと個人的に思います

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⑩⚽【2020/11/25】横浜FMが総合型スポーツクラブへ

分社化することでよりホームタウン活動を強化・深化させていく

横浜F・マリノスが総合型地域スポーツクラブを立ち上げる

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☑横浜マリノスは、「一般社団法人F・マリノススポーツクラブ」を設立
☑総合型地域スポーツクラブとして、地域社会におけるスポーツの普及や環境の整備、サッカーをはじめとしたスポーツ選手育成、 スポーツによる地域課題解決に取り組んでいく。
☑ホームタウン活動を非営利型一般社団法人で実行していく形に
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確かにホームタウン活動は直接的な利益を目的とするものではないので、競技・興行とは分離し、非営利型組織で実行を"深化"していくのは非常に合理的。
今後スポーツ"ビジネス"と、非営利活動の分離により、どのような効果が生まれるか期待です。マリノスはこういった動きが本当に早いし深い。いつも参考にしてます。

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⑪⚽【2020/11/28】コンビニで試合写真が買える!清水の新サービス

試合の写真を翌日近くのコンビニですぐ買えちゃう!これは思わずかってしまいそう

『eプリントサービス』を活用した、エスパルス選手写真(ブロマイド)プリントサービス『S-PULSE PHOTO』開始のお知らせ

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☑エスパルスはコンビニやスーパー等に設置されているマルチコピー機の『eプリントサービス』を活用し、選手のプレー写真(ブロマイド)を全国どこでも手軽に購入できるサービスを開始
☑このサービスの導入は、Jリーグクラブで初となります。
☑価格は、L判200円、 2L判 400円
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これいいですね!
全国約60,000店舗で同クオリティの写真が購入可能で、下記のように試合翌日からすぐゲットできる
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17:00キックオフまでの試合・・・翌日9:00より販売開始
18:00以降キックオフの試合・・・翌日13:00より販売開始

ユニフォームやTシャツのように「1回買ってしまえば終了」という商品ではなく毎試合コアファンなら買いたくなる商品だと思うので、安定的に得られるMD収益の一つになりそうですね

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続きはこちらから!

以上11月のおすすめ記事11選でした!他の最新事例を知りたい方はぜひサークルに入って他の事例も覗いて行ってください!↓

#スポビズSNSアンテナ では、上記のようなスポーツビジネス最新事例を1日1記事毎日必ず解説しております。
また最近は会員限定Slack掲示板でメンバー同士で事例の共有も行っております。(まだまだテスト段階なので一緒に盛り上げてくれる方是非!)

2月末から毎日更新し、紹介しているスポーツビジネス事例はもうすぐ300個!このサークルで毎日最新事例をチェックすることでスポーツビジネスにおける施策の流行り廃りを肌感覚で感じられるようになっていきます。

今月は、Jリーグ各クラブの最新事例を紹介しました。Jリーグは本当に「地域密着」の施策が進んでいるなあという印象を受けたのと、toCの中心であった「ホームの入場料」の増加が見込めない以上、パブリックビュー・リモート観戦などのアウエー戦や新グッズ開発など、これまでとは異なるところで工夫を重ね、なんとかしてtoC収入を増加させようという流れができているなと感じました。

以上、今回の記事が、有益だなと思っていただいた方は、ぜひ下記サークルご登録いただけるととても嬉しいです。

スポーツ業界で働く方/志す方にとって、自身の携わる種目以外の情報にもアンテナを張ることは必須だと思っておりますし、このサークルは必ずやそれに役立つものになるはずです。

そしてコロナにより、新たな収益源、価値、スポンサーアクティベーションを生み出していかなければいけない各スポーツクラブにとって他チーム事例はとても参考になると思っています。

下記2月~10月分の記事も公開しているのでどうぞ!

ではまた来月orサークルでお会いしましょう!

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