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オフィシャルが、無くなる日

2020年は社会的にも大きな変化があって、SUGOIという会社も沢山の変化を起こしてきた一年となりました。

2020年の振り返り記事があるので、こちらも良ければご覧いただけると嬉しいです。


外からは、さほどでもないように見えるかも知れませんが、あくまでも内側の実感として話すと、本当に色んな事をやってきたなという実感です。

もともと「変化」への意志は1年前から強くあったので、コロナという社会的な危機は、SUGOIにおいては様々な変化を加速させる機会にもなりました。

「変化」が上手くいったものもあれば、上手くいかなかったものもある。
むしろ正直に言えば、そんなに上手くいってない事が多かったかも知れない。

でも、「変化」を起こすためにチャレンジした事は、しっかり評価したい。
チャレンジしている間は、「楽しくありたい」という根本にも立ち返れた、そんな一年でした。

●広報は、代表がやろう

そして、2021年。
今年は何をしていくかというと、まずはこのnoteを含めた会社の広報活動を、代表の私がやるべきではないか?という事を考えました。

広報は、代表がやろう。
今日はこの話をさせてください。

遡る事、約1年前からnote proの契約を行い、会社サイトをnoteに移行する事にしました。

noteに変えた理由は、クリエイティブにおける一番の面白さを表現するのにふさわしいから。

成果だけをきれいなショーケースのように見せるサイトではなく、もっとクリエイティブの面白さ、つまり日々の葛藤だったり、創造のプロセスを見せる事なのではないか?という発想で、思い切ってnoteに切り替え、会社の事、ビジョンやミッション、日々の事をnoteで発信していこうとなった訳です。


そこから、せっせとコラムを書いては発信する、というスタイルを確立させてきました。
この活動の中心で頑張ってくれていたCOOの子守ゆういちなんて、「120日連続投稿」なんという偉業を勝手に成し遂げていたのです。

この地道な発信の中で、一つ、悩みのように育ってきた問題がありました。

それは、「一人称をどうするか」問題です。

私たちには、広報というポジションは元々ありません。
なので、この広報活動は、全員でやっていこうというスタンスです。
そこで実際にコラムを書くときに、一人称をどうするかには、いつも悩んでいました。

「○○だと、SUGOIは思います」
よりも、
「○○だと、私は思います」
と書いた方が、リアクションが良いんですよね。伝わっている実感もある。

それでも、「この発信はSUGOIという会社が主語の方が良い」と判断する時もある。
要は、オフィシャルな顔をしながら実は「中の人」が書いているスタイルなのか、「中の人」が一人称で語るスタイルがいいのか、そこに悩んでいたんですよね。

noteを通じて、これら会社の発信を受け取ってくれる受け手の皆さんには、もしかしたらどっちでも良いという話だったかもしれません。
ですが、やはり会社の広報と考えると色々と細かい事が気になるものでした。



●誰が語ると一番良いのか?

では、どちらの一人称の方がいいのか?

考えた末の結論からいうと、noteを含め、SNS上での発信の一人称は、「私」がもっともふさわしい、という事です。

いくら会社のスタンスとして”全員広報”を掲げて発信していたとしても、それが一人称を「SUGOI」や「会社」とするだけで薄まる、もしくは伝わらない、となれば、それは伝わる方に変えるべきです。


では、仮にそうしたとしても、またすぐに問題が起こります。
この「私」とは、一体誰なのか。

普通に考えれば広報の担当を決めればいい話ですが、クリエイティブの会社なのにプロデューサーの役職さえ廃したSUGOIに、広報という役職を新たに作るという考えはありません。
全員が、クリエイター。
これは譲れないところです。

色々と考えあぐねていたところに、子守ゆういちがツイートしたこの事が私の中で大きな気付きを与えてくれました。



「会社を知りたければ代表を知ればいい。」
そうか、そうだよな。
会社の事を発信していく広報に、代表は相応しくないと、代表自らが勝手に思い込んでしまっていました。

なぜ、そう思い込んでしまっていたのか。

10年を振り返ってみると、初期の頃はやはりどうしてもワンマンになりがちであった。
途中から色々と自分の中で経営や組織というものを考えたわけですが、その時に、代表である自分があまりにも出過ぎてしまうと良くない、という考えを持つに至ったからでしょうか。

ここ最近で一番しっくりきている組織のイメージは、ティール組織という考えです。

この考えは、イメージするならば「中心の無い有機的なアメーバの様な組織」なんです。
会社を設立してから、初めて組織の向かうところを見つけたという実感がした。
皆んなが平等に主役になる、主体性を持って仲間として生きていける会社にしたいとそう熱く思ったゆえに、自分がでしゃばるのは良くないという考えが、自然と生まれてしまっていた。

しかし良く考えると、ティールな組織であったとしても、組織全体の事を考える役割は必要です。
そして、その役割をしている私が、発信してはいけないなんて条件はありませんでした。

もしかすると、「代表が出しゃばってくるな」とブレーキを掛けていたのは、私自身だったかも知れません。


●主語がオフィシャルな発信は、なくなるかも知れない

noteというメディアにおいては、きっと受け手である読者も他のメディアとは違う進化を遂げていると思います。

「○○だと、SUGOIは思います」
よりも、
「○○だと、私は思います」
の方が伝わる事が進化ならば、それを取り入れていけばいい。
オフィシャルなんていう設定が、そもそも必要なくなってくるのかも知れません。
もっと直感的な受け取り方をしてもらえるような、素直な発信がマッチしていると思います。それは、私自身も読み手として感じている事です。

「会社たるもの、オフィシャルな体裁がなければならない」という事にこだわるよりも、もっと個人的な思いの時点で発信するのがふさわしいメディア、それがnoteでありSNSなんだろうなと、実感として思います。

なので、これからのSUGOIの広報的な発信は、主語は「私」に、そしてその私とは、「代表である私自身」の気持ちとして語っていく。
これで2021年はやっていこうと、年初に思った次第です。

SNSがこれ程にまで当たり前の時代になり、これからもっと進化していく中で、オフィシャルという概念自体、これからは無くなっていく事もあるかも知れませんね。

という事で、広報は代表がやれという、今年のSUGOIの一つ目の変化でした。


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