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【雑文】ワークショップとかプラクティスとか

学習する組織の基本の「き」というワークショップを毎月1回やっている。3つの内容を月替わりで紹介して、3か月で一巡するんだけれど、同じ内容を繰り返し聞いて、同じ演習を繰り返しやってくれる人がいてうれしい。この「繰り返し」の大切さについてつらつら書いてみよう。

「学習する組織」で紹介される基本的なツール(演習やモデルを合わせてツールと呼ぶ)の本当にすてきなところは、ツールをただ頭で知っていることではなく、それを用いながら手と頭と心を動かしてプラクティスすることで価値が生まれる点だ。モデルを知っていることではなく、モデルを使って深く考えてみた体験、それによって身についた力に価値がある。

はじめてやってみたときには、頭がぐるぐるして、普段と違う脳みそを使った感覚が得られたり、普段と少し違う洞察が得られたり。2回目は、もう少し「ああ、そういうことか」って感覚が得られたり。

5回目や10回目になると、全然「そういうこと」じゃなかったと気付いて、同時にいろいろ分からない状態が平気になっていたり。そして、何度も何度も同じツールを使っていると、演習の中だけじゃなく日常の中でふと新しい思考の習慣が生まれていたりする。

たとえると、毎日スクワットをやっていると、階段を上がるときにお尻や太ももを意図的に使えるようになって、もうちょっといくと意図せずに使えるようになっていく感覚に似ている。スクワットという手段はすばらしいのだけれど、大事なのはその手段を用いることで筋肉が育っていくことだ。ワークショップで紹介する演習では、シンプルなツールを用いて思考や行動のキャパシティを高めていく方法を紹介する。

その意味で、ワークショップとは、その演習のやり方を一回体験してみる機会にすぎないわけで。1回参加したというのは、「ジムに1回行ってトレーナーと一緒にスクワットをやってみた」状態かもしれない。もちろんそれで発見することはあるけれど、美味しいところはそこではない。そのあとプラクティスを継続することで、現実に生まれる変化こそが大事なところだ。

ピーター先生が言うのは、「ツールは私たちが望む現実を創り出さない。現実を創り出すのは私たちだ。しかし、良いツールは、それを使うことで私たちが望む現実を創り出す力を高める役に立つものだよ」と。

だから、「プラクティス、プラクティス、プラクティス!(ただ実践あるのみ)」と繰り返し教えてくれるし、「私はワークショップには興味がない。関心があるのは、あなたたち一人ひとりがどんな現実を創り出すのか。それだけだよ」って伝えてくれる。

ぼくがいろんな助けを受けながら開催しているワークショップも、最終的にはそうやって継続した実践を続けていくための手段として活用されるのがいちばんうれしいわけだ。

さて、9月16-18日の白馬のやつ、枠が半分くらい残っているんだけど、検討中の人は知らせてくれるとありがたい。。。新しいことも(あんまり)やりませんし、独創的なこともやりません。大事なことを粛々とやる人でありたいと思うのです。それに協力してくれる人たちがいてとてもしあわせだと言えるわけです。寝よう。

白馬のワークショップ(9月16-18日)は、まったくはじめての人を大歓迎。

https://sites.google.com/.../Foundations-for-Leadership

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