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詩・作詞

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#詞

【詞】ふたたび

【詞】ふたたび

今はわからなくていい
ただ聞いてくれるだけでいい
そして忘れるくらい時間が過ぎて
ふたたび思い出して

そのときなにを感じるか
考えて理解して動いて
自信はないけれど
伝えておきたい

眠る前 いつものように
反省するかもしれない
それでも生まれた素直な思いを
ことばで託したい

今はわからなくていい
わかるものではないから
自信はないけれど
伝えておきたい

このことばがあなたの中に
埋められて

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【作詞】春のせい

【作詞】春のせい

ふわふわ浮つく
かすみのあかり
ふわふわ揺らつく
ぬるい世界
首に吹く風
ふと冷たい
見開く目にうつる
淡い色と声たち
足並みそろわない
春のせい

ふわふわ浮き立つ
めくった袖に
ふわふわ漂う
甘い世界
無駄に青い空
雲ひとつない
逆さの心にうつる
固い蕾重たい
足並みそろわない
春のせい

ふわふわどこまで
つづくのだろう
ふわふわどこから
現実だろう
軽やかであれば
幸せであれば
浮き彫りに

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【作詞】白春

【作詞】白春

金色の鱗をちりばめて
空っぽの青春がうねり去る
痛む棘 生垣にぽつり
すっかり珍しがられる 今では

そっと咲きます
からたちの白

蒸気機関車 煙巻き上げ
つかの間の朝が眠りから覚める
心に寄り添い 尾を揺らす
どこにでもいるような身なりでも

健気に鳴きます
頬白の白

空は今日も無数の翼を降らせ
地上は絶えず風が吹く

積もることなく時を見送る
もう人間はいないのかもしれない

浮かず 沈ま

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