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分かり合えないのは考えが違うからではない

考えが全く同じ人なんていない。
そんなことは百も承知である。
自分自身ですら、状況やコンディションによって考えが日々変わるのだから…。

他人と考えが違うのは当たり前。
だけど、そのことをすぐに忘れてしまう。
なんで分かってくれないのか、と憤ってしまう。
「こうしたら良いのに」と思って言っても、伝わらない。
「どうしてこんなことやっているのか?」と問われて説明しても理解してもらえない。
そもそもの考えが違うのだから。

だけど、求めてしまうのだ。
「そうだよね」「そうか、なるほど!」「それ、いいね」「分かる!」と言われることを。

そうやって自分の考えを理解してもらえると安心するのだ。自分は間違っていなかったのだと確認できるのだ。

だから、「それは違う」「あなたの考えには賛同出来ない」「こうあるべきだ」と言われると、「あー、こんなにも考えが違うんだから絶対に分かり合えないな」と思ってしまう。

でも、考えが違うから分かり合えないのだろうか?

分かり合えないのには、本当は違う理由がある気がする。
考えが違っていたって、分かり合えることもあるのではなかろうか。

ベタな回答かもしれないが、大事なのは「尊重すること」だと思う。
「私とは違う考えであっても、私はあなたの考えを尊重したい」という態度。
それがお互いに感じられるかどうかだ。
それがなければ、お互いに主張し合って平行線のままだ。
そして、分かり合うというのは、相手(自分)の考えに染まる(染める)ことではない。
染めも染まりもせずに、受け止める。

相手を尊重できるかどうか。
相手が尊重してくれるかどうか。
それはどうやったら可能になるのだろう。

難しく考える必要はない。
ただ尊重すること。
それだけ。







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