その承認欲求はエシカルですか?
最近よく聞く言葉ですね。
ethical「倫理的な〜」といった意味で、おもに「エシカル消費」というワードで使われます。
サステナブルといっしょに使われることが多くて「価格だけでなく人や環境、社会に優しい消費を心がけようね」という意味です。
この言葉を聞いたときに思いました。
承認欲求も同じなんじゃないかと。
数年前に流行ったベストセラー「嫌われる勇気」では承認欲求を完全否定していましたが、僕は「まあ、あるものは仕方ないよね」という考えです。
大切なのは欲求の満たし方です。
承認欲求は、エシカルなものを選んだ方がいい。
エシカルな承認欲求ってなんだという話ですが、まず反対にエシカル(倫理的)でない承認欲求とはなんでしょうか。
明確にこれだと決めるのは難しいですが、一番分かりやすいのが炎上商法です。マーケティングの手法として行なっている人もいるとは思いますが「目立ちたい」「認められたい」という承認欲求でやっている人もいるでしょう。
過激な発言や行動で人を傷つけたりしていいねやPVを稼ぐのは倫理的とは言えません。そしてなにより、腹持ちが悪いです。
炎上で一度注目されて欲求が満たされても、世間の熱が冷めれば注目もなくなり、欲求も枯渇する。そしてまた同じことを繰り返す。どんどん行動がエスカレートし、ついには逮捕されてしまう人もいます。
これはエシカルではないでしょう。言うなればジャンクフードでお腹を満たしているようなものです。味か濃くて刺激的だけど、腹持ちは悪いし、いつかは体調を崩します。
分かりやすいので炎上を例に挙げましたが、有名人でもインフルエンサーでもない僕のような人間は炎上商法とは無縁です。
もっと身近で多くの人に当てはまる例だと「他人を見下す」とかでしょうか。他人を見下して、自分を慰める。
まあときには必要かもしれませんが、エシカルではないですね。そういう態度は人間関係に悪影響ですし、なにより自分自身は何も成長していないわけですから。
エナジードリンクのようなもので、どうしても必要なときはありますが、そればっかりではやっていけません。
では、けっきょくエシカルな承認欲求とはなにか。
これはとてもシンプルで、真面目に頑張る。これに尽きると思います。要するに努力ですね。
正直、あまり着地を決めずに書いているので「ダラダラ書いておいて結局『努力』って体育会系かよ!」と自分でも驚きました。僕はなにごとにおいても頑張れないほうで、努力という言葉も苦手ですから。
ただ、ここで僕が言いたい努力は、寝ずに頑張れとか死ぬ気で働けとかではなく「安易な承認欲求の調達方法に惑わされず、正攻法で行こうぜ」という話です。
仕事でも趣味でも、正攻法で頑張っていれば炎上や見下しのような批判や悪影響はないでしょう。
そしてなにより、承認されたときの効果は絶大です。自分自身が胸を張れるのはもちろん、周りからは純度100%のオーガニックな承認欲求がもらえます。
真面目に頑張る姿を見た人は、あなたを応援したり、好きになってくれるかもしれません。
「これからも応援してくれるよ」この言葉だけで少しだけ頑張れそうな気がするし、相手も嫌な気持ちではないことは間違いないです。まさにエシカル。こだわり食材の手作り料理です。
当たり前のことを長ったらしく書いてしまいましたが、このnoteはいろんな人に見てもらいたい気持ちが半分、頭の中に散らばった思考を整理したいという気持ちが半分なので、どうかご容赦を。
最近急に冷え込んできたので、みなさんどうかご自愛ください。
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