マガジンのカバー画像

自作の物書き

3
自分の書いた575、SS、小説、ポエムなどをまとめた場所
運営しているクリエイター

#物語

雪の降る夜に

雪の降る夜に

雨のように細かく重たい雪が降っている。これはみぞれに変わるだろうなと思いながら仕事の帰り道を急いだ。

駅は渋滞してて電車は3時間遅れで動いているみたいだ。
「3時間遅れか…なら歩いても同じかな」

私は背広のネクタイを緩め、コートの襟を立てて歩き始めた。電車で立ち続けるのと家まで歩き続けるのとどちらが楽かはわからない。ただ、一人でいる時間が欲しかったのだ。

今日はひどかった。朝のコピー機の故障

もっとみる