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光とその周辺

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主にエッセイ、レビュー、日記。
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#雑居ビル

雑居ビルを眺めながら 8

窓の外に煤けたビルがある。多くが空き部屋なのか、人の気配はない。午後の光が部屋の奥を照ら…

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雑居ビルを眺めながら 7

昔、街中の商業ビルで働いたことがある。閑散という言葉を知らない、今ほどオンラインも充実し…

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雑居ビルを眺めながら 6

空いている席に腰掛けると、全面ガラス張りの窓の向こうを眺める。目はしばらくビルとビルの間…

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雑居ビルを眺めながら 5

いつかまたそこへ行こう、と思って久しく行かない。そんなこと、一回や二回じゃない。たまたま…

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雑居ビルを眺めながら 4

平松洋子さんの『味なメニュー』(新潮社) を読んでいたら、「ニュー新橋ビル」なるビルに遭遇…

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雑居ビルを眺めながら 3

「雑居ビルを眺めながら」とタイトルを打っておきながら、前回はビルの中へ入ってしまったのだ…

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雑居ビルを眺めながら 2

雑居ビルについておそらくは膨大な研究がなされているのかと思ったら、必ずしもそうではないらしい。建築史の中でそれはあまり重要視されていないのか、単に自分の知識不足なのか、これという資料が見つけられない。建築と呼ぶには相応しくないのかもしれないそのビルは、今日も都市の真ん中に在り続け、人々の往来を眺めている。 美しいフォルムを建築の最たるものと捉えるならば、雑居ビルはその対極にある。猥雑なにおい。アーケードからふと道を逸れて小さな路地を辿ったかと思えば、そこはもう雑居ビルの中で

雑居ビルを眺めながら

雑居ビルを眺めるのが好きである。 もっと言うならば、遠く雑居ビルのある風景を眺めるのが好…

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