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イチローさん!ありがとう(2023 KOBE CHIBEN vs 女子高校選抜)

 2023年11月21日(火曜日)今年で3回目を迎えた「高校野球女子選抜」と「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」の一戦。東京ドームでの開催は2年連続、そして同じく有観客での開催ということで私の中でも既に楽しみな恒例行事になっている。1年に一度確実にイチローさんに会えるという夢舞台、そんな1日の観戦記を書き留めておきたい。

 関東圏だけではなく、大阪、神戸、名古屋、福岡、鹿児島からと平日にも関わらず、イチローさんのファン仲間が東京に集結した。イチローさんが現役のとき、自分がシアトル、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコ、コロラドなどの球場で出会った仲間たちだ。引退から既に4年半たったとは思えないぐらいやはりみんなの想いは熱く、そんな懐かしい仲間たちとの会話を楽しみながら、開門時刻の16時を待った。

開場前から多くのファンが詰めかける東京ドーム

 16時開門。開門と同時に店内に特設されたグッズの販売コーナーへ向かう。先頭近くで並んだこともあって、狙っていた「イチローさん着用モデルのオーセンティックキャップ」と「神戸智辯レプリカユニフォーム」を無事ゲットできた。ショップはあっという間に大混雑、ゆっくり吟味してアイテムを選ぶ時間もなく、筆者が手に取ったユニフォームも狙いと違うMサイズだった。筆者のサイズにしては小さめだがーー着れないことはない、会計をすぐに済ませて、この日の座席へと向かう。

イチローさん着用モデル・オーセンティックキャップ

 16時05分、座席に到着。すぐに「Akiさん?」と滋賀からこの日応援に駆けつけた来たファン仲間から声を掛けられた。彼女との再会も2019年3月のイチロー最後の開幕シリーズとなるので4年半ぶりだ。購入したばかりの(多少ぱっつんぱっつん気味の  笑)ユニフォームを着用しながら、懐かしい会話を楽しんでいると、神戸智辯の練習が始まった。

自分の名前も入ったこのチケットは貴重なマイコレに

 16時15分、センター付近からイチローさんがまだ静かな球場を小走りで向かってくる。先陣を切って「イチローさん、頑張ってください!」と声を掛けた。イチローさんはグラブを持つ左手を挙げて応えてくれた。「イチローさんご挨拶!」という目標を達成、まだ到着したばかりだというのにこの満足感と達成感は何とも言えない、何にも勝る最高の瞬間だ。
 
 ただーーー 更なる奇跡がこのあとやってくるとはこの時は思っていなかった。

自分の声掛けに応じてくれたイチローさん!


 16時30分、イチローさんグラウンドでのウォーミングアップへ。そして外野寄りのライン付近から、練習用に設置された柵を超えてファンの元に来てくれたのだ。そしてゲリラサイン会が開始された。付近のファンは一斉にイチローさんの元へ駆け寄った。サインをしているイチローさんの周りは、一瞬で満員電車のような人だかりとなっている。係員の「押さないでください、危ないですよ。」「マナーを守って順番に譲り合って行きましょう。」の注意喚起が球場に響く。ファンなら誰でもイチローさんに会いたいし、サインも欲しい。気持ちはすごく分かるし、自分も昔ならその中に加わっていたかもしれない。ただ今回、自分は少し離れたところでじっと待った、イチローさんがこちらに来てくれると信じて。試合前という時間も限られている中ということもあって、厳しいかなと思いながらも少しずつイチローさんが近づいてくる。そしてついにイチローさんが目の前で止まってくれた!

目の前にイチローさん!

 イチローさんに「50才誕生日おめでとうございます!自分も同い年です、お互い頑張りましょう。」をきっかけにイチローさんも応えてくれて、そして会話が始まった。

・40才と50才の誕生日での感情の違い
・この先10年をイチローさんはどう捉えているか?
・自分に対してのアドバイス(会話の詳細は自分の中だけで・・・)

を、伺い、そして助言も直接頂いた。イチローさんを応援し続け30年、こうやってしっかりと話せる日が来るとは…心臓の鼓動が聞こえるかのように緊張したが、それでも最後には目を見て最高の「ありがとうございます」を伝えることができた。現役時代と異なり、終始柔和な表情で答えてくれたことがとても印象的だった(現役時代にもサインを頂いているが、試合前の緊張感の中、とても話し掛けられる状況ではなかったのです。)

イチローさんと会話する、こんな日が来るとは…

 そしてーーー購入して着用したばかりのユニフォームに丁寧にサインをいただくことができた。このあとピッチングを控えるイチローさん、試合前に時間を取ってサインをしてくれたことに、改めて感謝です。そしてこのあと松坂大輔氏からも同ユニフォームにサインをいただき、最高のスポーツメモラビリアが完成してしまった。

松坂大輔氏!(写真は隣にいたファン仲間より)
最高のスポーツ・メモラビリア!


 17時05分、イチローさんと松坂大輔さんのバッティング練習開始。イチローさんは39スイングで策越え11本で、ライト上段に飛び込む特大弾もあり、ライトスタンドの習志野高校吹奏楽部の皆さんから悲鳴や歓声が起こっていた。やはりイチローさんのバッティング練習は生で見るべきで、この日の半休は大正解だった。松坂さんも策越え2本でこの日のためにバットを振り込んできたのだろうというスイングを見せてくれた。

イチローさんバッティング練習は11本の策越え!


 18時20分、学校終わりで家族も合流し、試合開始。
 1回から引退後自己最速の138キロをマーク、5回の第2打席、3大会目にして初安打となる二塁打、第4打席でもヒットでこの日マルチヒットを記録。日米(草)通算4369安打とした。投げては9回116球を投げ切り完封勝利、夢の時間はあっという間に過ぎた。

最速138キロ!草野球自己最速を50才にして記録
カメラが集まる瞬間!
日米草通算4,368安打目のヒット!
塁上のイチローさんもお久しぶり!


 20時30分、試合後のインタビュー
 来年は「51才」という特別な数字の年齢を迎えるイチローさん。背番号51を付けたイチローさんを見るという楽しみも増えた。そしてイチローさんは「このゲームはここにいる皆さんで作り上げてくれる。今日、それをまた実感してとても幸せな時間でした。僕のチームメイトたち、松坂選手、女子の選手たちもみんな、そういう気持ちになったんじゃないですかね、皆さんありがとうございました。」
、と今年も我々ファンに伝えてくれた。この開催がある限り、筆者は毎年東京ドームに通い続けたいと思う。そして将来、野球大好きな大谷翔平がこのチームに加わる日も楽しみにしたいと思う。(大谷翔平年表だと40才で引退、その翌年に入団するとしてあと12年後、イチローさんも自分も62才です。。)

試合後のインタビュー、来年は背番号51?

 20時40分 試合後
 イチローさんは試合後に疲れているにも関わらず、3塁側そして再度1塁側でファンサービスをしてくれた。ただ、ここでのファンのマナーにどうしても気になることがあったので書いておきたい。先の試合前の際の雰囲気とは異なり、後方からの割り込み・飛び込みなど強引に押してくる人も散見された。中にはこのエリアに入れないチケットで強引に侵入し、係員と言い争う姿もあったりと、殺伐とした空気に何とも言えない気持ちになった。昨年もこのエリアでのマナーの悪さからファンサービスが早々に中止となっていたのに、今年も同じような空気になってしまったのは残念だ。イチローさんのサインを欲しいとは思う気持ちが分かるが、他人に迷惑を掛ける行為は、イチローさんの好意を裏切ることになる。球場側でこのような報告がなされれば来年以降は一切ファンサービスは無し、のルールに変更される可能性もある。イチローさんは「関わった人の喜ぶ顔を見ることが嬉しい」と試合前に語っていた。自戒の念も込めて、イチローさんがどう思うかを考えての行動を心掛けていきたいし、またファンの皆さんもそのように行動して欲しいと願う。

イチローさんの周りに人が殺到・・・

 
 試合後、先の全国から集まった仲間との打ち上げ。1年に1度このようにイチローさんファンの方々との交流も楽しい時間だ。こんな場、こんな機会を提供してくれるイチローさんには本当に感謝です。
イチローさんは今日のインタビューの最後に、
「女子の選手たちのモチベーションになるように、僕はまた鍛えますし大輔ももちろん、そうしますし、東京ドームでやりたい!東京ドームが大好き。最高でした。ありがとうございます。」
と、締めていたが、
「こちらこそ、本当にありがとうございました。」とお伝えしたいです。来年、更に進化した51才イチローさん、楽しみにしています!

 最後に今回お会いできた仲間の皆さん、ありがとうございました。また来年も元気に集まりましょう!#わたしの旅行記 

試合後、偶然お会いしたシアトルやマイアミでお世話になったアラン選手


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