40代のキャリアの考え方って。。。パート3

前回noteから少し日が空いてしまいましたが、皆様から多くの評価をいただきこの場を借りて感謝申し上げます。このテーマでは、あまり準備せずに気ままに色々と書き連ねながら、今後の進むべく方向性を自分なりに模索し見つけていければと思っており、皆様にとっての一助になれば幸いでございます!

さて、前回までのあらすじでは、地頭の良い方々とお仕事をする中で見つけた自分なりの差別化要素として、「仕事への探究心」と「周りを巻き込む力」についてお伝えしました。そして、特に後者の「周りを巻き込む力」を分解していくと以下4つが出てきました。

その仕事内容に誰よりも興味を持つこと

バカを演じる

最初にだれよりも汗をかき、仕事をする姿勢をみせる

自分の意見を最後に言う

今回は「その仕事内容に誰よりも興味を持つこと」の内容について書いてみたいと思います。「仕事への探究心」にも近いのですが、これは外資系コンサルファームのIBCSに転職した時に経験した挫折からくるものです。

今から10年以上前になるのですが、日系SIerからIBCSへの転職をしました。当時結婚したばかりで、お給料の不満が少しあったぐらいで、あまり深く考えずにコンサルファームへの転職活動をしていて、少しチャレンジングではあったのですが、IBCSからオファーを頂き転職をすることにしました。

コンサルの「コ」の字も知らずにジョインしたので、今考えれば怖いもの知らずであり若さゆえにできた行動だったと思ってます。当然、マインドや思考も兼ね備えていないわけでして、ストーリー立てもできなければきれいな資料も作れるわけもなく、ファシリテートなど論外、といった感じでした。

また、初めてアサインされたプロジェクトが不運にも戦略色の強い高難易度
のプロジェクトでした。ものすごく苦しかったし自分の身の程を痛感させられる毎日でした。周りのメンバーの出すアウトプットや課題の構造化からくる本質を見極める能力、お客様コントロール等、スピード / 作業の質 / 作業量の何もかもとっても圧倒される毎日でした。

この環境に居続けるためには、今までと同じ生活や思考、物事の味方、仕事への向き合い方では、不可能であることがすぐに分かりました。そして何よりも自分の能力や位置づけが、客観的に認識することができました。

そこで2回目からのプロジェクトからは、誰よりも時間をかけて詳細にプロジェクトの内容を把握する事に努めました。例えば、プロジェクトアサイン当初の1ヶ月は土日を潰して事例収集や有識者へのヒアリング、などなどやりました。

プロジェクトの内容を把握する際に心がけたことは、時間という有限なリソースを有効に使うことです。ただ闇雲に網羅的に現状把握することは効率が悪いだろう、という仮説のもとこんなステップでプロジェクトの内容を把握していきました。

Step1. 全体の2割程度の情報収集を行う (仮説立てが目的なので、ゆるくお客様中期経営計画や決算等の公開情報とプロジェクト等の非公開情報を収集する)

Step2. 仮説(そのプロジェクトの問題(現象)とその課題の仮説を立てます。ここで大事なことは、問題と課題を切り分けて整理します)

Step3. さらに情報収集して仮説を検証
というステップを繰り返し行いました。これを繰り返すとどんどん仮説の精度がアップして真因や本質に近づく事が分かりました。この進め方については色々な業種/業態にも適用可能だと思うのでどこかで書いてみたいと思います。

プロジェクトアサイン当初はどうしても、お客様との情報の非対称性があり、情報量や質の観点でも劣るのですが、上記のステップを繰り返すことでお客様の視座/視野/視点と整合が取れたりしてきました。

色々な事を知れば知るほど、様々な論点が浮かび上がってきて、その論点の優先度や実現可能性、緊急性などをお客様の視点で考えてみたりすると、結果的に「その仕事内容に誰よりも興味を持つこと」に繋がってきます。

ここで一点、「その仕事内容に誰よりも興味を持つこと」について心がけていた事があり、それは表層的ではなく具体的な興味を持つ、という点です。

流行りのバズワード(例 IoTや5GやWeb3.0、NFT、、、)やマーケット動向(例 新聞やリサーチ会社が提供する情報)を知るだけなら、お客様は別に高いお金を出してコンサル支援依頼などしないので、私は以下のような事を心がけていました。

・お客様が直面している現象や事象が、お客様の業務・お客様のお客様にどのようなインパクトがあるのか、それは正負どちらのインパクトなのか

・コンサルで支援できる範囲はどこか、解決する策や手段は何か

・どんな効果が出せるのか

・その効果創出までのアプローチやスケジュールと金額は

・お客様の戦略や方向性とコンサルの支援内容のベクトルの向きは同じか

・どんな事をお客様へ要求したりお願いするべきか


こんな事をしながら、期待値の高いお客様に対し、地頭の良い方々と作業を進めてきた感じです。でも個々人頭の回転スピードや仕事をすすめる上での能力などは差があるのは事実なので、時間をかけて計画的にやるしかありませんでしたね。

いかがでしたでしょうか。次回は「バカを演じる」について書いてみたいと思います。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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