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【コラム】ナイロンラインの極意

どうもぐっちあっきーです

皆さん
ナイロンラインって
どういうイメージですか?
初心者向け?

この記事では
ナイロンラインの特徴
メリット・デメリットも踏まえ
筆者の経験・実釣例も交えつつ
ナイロンラインの
使い方・可能性について
書いていこうと思います

よろしくお願いします

1.はじめに

ナイロンラインといえば
筆者がたくさん釣れるように
なったきっかけ
といっても過言ではない
ラインです

2.ナイロンラインとは?

ナイロンラインは最も一般的で汎用性の高いラインで、柔らかくしなやかで伸びやすく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

デュエルより引用

①ナイロンラインの比重
1.14

②フロロカーボンラインの比重
1.78

③ラインの比重差で使い分ける

一般的に
フロロカーボンラインは
根ズレに強いだとか
ナイロンラインは
伸びやすいとか
ラインの性質もありますが

筆者は
ラインの重さ
(水に沈みやすいか)
で使い分けています

基本的に
表層(トップ)狙い
プラグ中心なら
ナイロンライン

ボトム狙いなら
フロロカーボンライン

筆者は
ボトムより
表層を攻める傾向が高いので
ナイロン使用率が高いです

3.ナイロンラインのメリット・デメリット

①メリット

・ライントラブルが少ない
・価格が安い
・遠投性能が高い
・魚の乗りが良い

②デメリット

・劣化が早い
・摩擦に弱い

4.筆者の実釣例

①アジング(リーダー)

筆者は
アジングのリーダーとして
かなりナイロンリーダーを使っています

夏の豆アジが表層に浮いている時

冬のアミパターンの時

春の産卵期の時

キーワードは
魚が表層に浮いている時

魚に違和感(プレッシャー)
を与えたくない時

食い込みをよくしたい時

②シーバス(リーダー)

シーバスでも
ボトムを狙う時以外は
ほぼナイロンリーダーです

また
バチ抜けなど吸い込みが
弱いアタリの時

良型がかかってからも
フロロより
ナイロンの方が
ショックを吸収してくれるので
魚とのやり取りがしやすい

70~80upは
おそらく全部
ナイロンリーダーで
獲ってますね

③トップチニング(リーダー)

トップチニングでも
ナイロンリーダーが
ほとんどです

魚が表層に浮いているのに加え
ルアーを
ドッグウォークアクションで
誘った時に
(フロロ)ラインが水面を叩くと
魚が見切ったり
逃げてしまうので

ナイロンラインだと
ラインが水面を叩く
ショックを吸収してくれるので
スレ対策ですね

④トップナマズ(メインライン)

トップナマズゲームでは
メインラインとして使っています

筆者のフィールドでは
PEラインを使うような
カバー周りではないこと

ベイトリールのトラブル
(バックラッシュ)
も考慮し
ナイロンラインの
メリットが大きく
デメリットが少ない

グラスコンポジットロッドとの相性
なども考慮し
ナイロンライン
を使っています

⑤チャビング(メインライン)

渓流・源流域で
渓流ルアー
チャビング(カワムツ)
をするのですが

渓流・源流域は
クモの巣が多く
PEラインだと
PEラインとリーダーの結び目に
クモの巣が絡まってしまう
ので
PEラインを使わず
ナイロンラインを
使うようにしています

これは他アングラーさんも
よく言われる話です

⑥トップチニング(メインライン)

トップチニング
シーズン序盤(5月~)
PEライン+ナイロンリーダーではなく
ナイロンライン(メインライン)
にすることが多々あります

・甲殻類パターン
 バチパターン
吸い込みが弱いアタリ
(ショートバイト)でも
ナイロンラインだと
乗りがいい
です

・ドッグウォークなどの
アクションで
あまり出ない時期
→PEラインだと
ルアーが動きすぎてしまい
魚が見切ってしまう

→ナイロンラインだと
ルアーアクションを
ナイロンラインが適度に
吸収してくれる
ので
ルアーの
「移動距離」を抑えてくれる
ので食いがいい

・産卵期を終えたばかりで
PEラインのキャスト音で
魚が散ってしまうほど
センシティブな状況の時
→ナイロンラインだと
魚が散らない

フカセ釣り(春の乗っ込み)
やりこんでいる人では
有名な話らしく
PEラインのルアーマンが
隣に来ると釣れなくなる

という話まであるくらいです

⑦番外編(アジング)

アミパターン
0カウント表層引きをしたい場合
フロロリーダーを使ってしまうと
ラインが沈んでしまい
うまく表層を引けず
魚も見切ってくるので
ナイロンリーダーを使います

特にアジングですが
筆者自身
簡単に釣っているようでいて
細かなチョイスがものすごく
釣果を分けていると思います
(筆者も理解するのに
 10年かかりました…)
数十センチレンジが違うだけで
「食いの深さ」が違う

⑧番外編(メバルプラッキング)

ナイロンリーダーを使わない
フロロリーダーを選ぶ時

メバリングで
フローティングプラグ
(ポンプリトリーブ)
で一度沈ませてから浮かせたい場合
フロロリーダーで
ラインを沈ませます

5.ナイロンラインのイメージ

①メーカー側・販売者側(釣り具店)の事情

PEラインは
単価が高い
飛距離が出る
(反響)感度(?)が高い
ので
特にルアーフィッシングを
されている方には
ナイロンラインより
PEラインを売りたい
意向があるのでは?
と筆者は考えています

リーダーにおいても
アジングなど
メーカーさんのメディアでは
何故かほぼフロロ一択
(アタリがぼやけるなどの理由)
ナイロン使っている人は
変わり者?的な印象さえ受けます
(フロロが傷に強いとのことだが
牡蠣殻に擦ったらフロロでも
ナイロンでも切れます)
でもSNSで釣っている人の
投稿を見ると
ちゃんとナイロンリーダー使っている
(理由も書いてある)んですね

最近は
フロロカーボンも
原材料価格の高騰で
値上げの傾向にあるため
フロロリーダーを
売りたいのでしょうか?

②ナイロンラインのイメージ

「どうして筆者は
よく釣れるのか?」
とよく質問され
「ナイロンラインを
使い分けているから」
と答えますが
(初中級者以上ほど)
「ナイロンなんて…」と
ナイロンラインを使わず
敬遠する傾向

があるように感じます

メーカー側の
ナイロンライン=初心者向け
ナイロンライン=感度が悪い
というイメージ戦略

良くも悪くも
初中級者以上の
アングラーさんにも
定着してしまっているのでしょう

6.昔はナイロンかフロロの2択だった…!?

PEラインが20年くらい前に
登場するまでは
釣りのラインは
ナイロンラインか
フロロカーボンライン
しかなかったです

筆者が子どもの頃
サビキ釣りも
道糸はすべて
ナイロンラインでしたし
バス釣り(スピニング)も
ナイロンラインでした

筆者の祖父も
色々と仕掛けを自作していましたが
(フナ、乗っ込みチヌ、etc…)
道糸(メインライン)はほぼナイロン
仕掛けがフロロでした

それで昔は魚が釣れなかったのか?
というと決してそんなことは
なかったです

ルアーフィッシング
「○○ング」
「アジング」
「エギング」
etc…
の登場とともに
PEラインも登場し
・飛距離の向上
・感度の向上
PEラインのメリットばかりが
語られていますが
デメリットがあまり語られておらず
それどころか
・ショートバイト
・魚が口を使わない
etc…
魚や環境のせいにさえ
されている意見を
多く目にしてしまいます…

ちょっとこれは悲しいですね…

7.うまい人はナイロンラインを「使い分け」ている

もちろん筆者も
ナイロンライン一択ではなく
状況や魚の特性によって
・PEライン
・フロロリーダー
・エステルライン
などを
使い分けています

フィールドが
浅い/深い
風が
弱い/強い
でもライン選びは
変わってきます

また
タックルとの相性
・カーボンロッド
・グラスロッド
・グラスコンポジットロッド
・低弾性/中弾性/高弾性
・スローテーパー
・ファストテーパー
でも変わってきます

釣りがうまい人は
自分のタックルのことを
よく理解している
と思います

釣りが上手い人は
「いいな!」と思ったことは
否定せず取り入れるのが早い
他人が言うことを
鵜呑みにするわけでもない

理屈も持っているけど
まずは実行
みたいな方が多い気がします

「弘法筆を選ばず」
とよく言いますが
筆者は釣りにおいてうまい人は

釣り具は自分に合ったものを
選んでいるから
うまい(金額ではない)
ともとれるし

高価な釣り具にこだわらないから
ある意味選んでいない
ともとれるし

ナイロンラインは
高価なものでもないから
選択肢として入れないのは
もったいないと感じます

ライン選びもタックル選択の
重要な要素の一つだと思います

ラインの話(比重など)

トップチニングで
年間500匹釣られている
知り合いの方も
ナイロンラインを
「使い分け」ていますし

・ナイロンラインがいい状況
・魚の特性
をよく勉強されているので
場所がいいから
偶然釣れた
のではなく
法則性があり
意図的に狙って釣っている
のです

筆者も
トップチニングでは
・ナイロンライン
・PEライン
を巻いたリールをそれぞれ持ち歩き
状況に合わせて
使い分けるようにしています

河川チヌで
さほど飛距離が必要ない時は
ナイロンラインでいいのですが
海チヌで
飛距離が必要な場合は
PEラインを選択しますし
ダツが入ってきている場合には
フロロリーダーを選択せざるを
得ない場合もあります

8.まとめ

ナイロンラインにも
メリット・デメリットがあり

・ラインの特徴
・ラインの比重(重さ)
・状況
・環境
・魚の特性
により
ナイロンラインを「使い分け」る
ことが大事です

PEライン
フロロリーダー
一択だと
釣りの幅を狭めてしまう

釣っている人には理由がある

ナイロンライン
あるいは
他ラインで
ルアーの動きも変わってくるので
ライン選びもタックル選択の
重要な要素の一つ
だと思います

あなたのフィールド・自分のスキル
・タックルにあったラインを
メーカーに言われたからでもなく
人に言われて「なんとなく」でもなく
自分で考えて見つけてみると
釣りの視野・可能性が
広がって見えてくる
と思います

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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