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【学習計画|3つの制約】期限・資源・スコープを意識する 【ランタンnote】

(*ランタンnote毎日更新|24日目)

こんばんは、AKIです。
学習者のレベルアップを助けるサイト「LearnTern」の運営とかとかやってます。

「人はいろいろなものに縛られながら生きてるんだなー」とか思いながら、指先の水ぶくれにイライラしつつ、タイピングしております。音声入力という手段もありますが、ちょっと苦手なんです。結局いっぱい修正しないといけないし(noteはほぼ一筆書き)。

今日の話は「学習計画で意識するべき3つの制約条件」について。

~以前LearnTernでこんな話をしました~

学習≒プロジェクト?

プロジェクトという言葉。
普段プロジェクトワークに関わらない人は、正確な意味は把握していないかもです。

「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」

一応こんな定義があります。もちろん覚える必要はないです。

ポイントは2つ。
・ユニークな成果物(アウトプット)があること
・期限があること

プロジェクトの成果物はユニークじゃないといけないので、例えば同じものを生産する仕事はプロジェクトじゃないです。

じゃあ学習における「ユニークな成果物」とは何なのか?

ズバリ、「新たな認知構造」です。

僕らは学ぶことで新しい知識・技能体系を自分の中に創り上げます。
その体系は、人それぞれの既存知識、性質、目的、タイミングなどによって姿を変えるので、きわめてユニークなものとなります。

学習は一個のプロジェクトたりうるのです。

3つの制約条件

プロジェクトマネジメント、というものがあります。
名前の通り、プロジェクトをマネジメント(管理)することや、その方法論のことです。

「仕事は生き物」。
そんな言葉を聞いたことがあります。

ルーチンワーク(定常業務)が十分に躾された"ワンちゃん"だとすれば、プロジェクトはいきなり連れてこられた"じゃじゃ馬"

未知の業務、絶え間ない変更、チーム間の軋轢。
クライアントの無茶振り、突然の災害。

でも人間は苦難を乗り越えるのが好きです。
長い時間をかけて、「プロジェクトマネジメント」なるものを生み出しました。

今日考えるのはプロジェクトマネジメントの基本中の基本。
プロジェクトの「3つの制約条件」です。

・スケジュール ≒D
・予算(資源) ≒C
・スコープ   ≒Q

スケジュールはそのままスケジュール。
いつまでにプロジェクトを完了させるのか。いつまでに何を終わらせるのか。

予算(資源)は、プロジェクトに使えるさまざまなリソース。
学習で言えば、集中力、時間、お金、体力、仲間、先生などです。

スコープはプロジェクトの範囲。
学習で言えば、どこまでやるのか、どの程度の深さまで学ぶのか。

QCDを知っている人は、それに当てはめて考えるとわかりやすいかもです。

Q(クオリティ)→スコープ
C(コスト)→予算
D(デリバリー)→スケジュール

プロジェクトはこれらの制約条件に縛られて存在しています。
大事なのはバランスです。

3つのバランスに思いを馳せる

3つのバランスが大事です。
けれど、学習において意識されていないことが多い。

そもそも定義されていない制約条件があることも。

■スケジュールが決まっていない
×期限がないので、無尽蔵に予算が食いつぶされていく
→モチベーションの低下、コスパの低下

■スコープが決まっていない
×どこまでやればいいのか、どのレベルまで学ぶのかが不明
→ゴール未設定のため、スケジュールを詰められない
→資源を適切に分配できない

バランスが悪い場合はめちゃくちゃ多いかも。

■スケジュールと予算に対して、スコープが大きすぎる
×達成できそうなイメージがわかない
自己効力感の低下

■スコープに対して、スケジュールが大きすぎる
意外かもしれませんが、期間が長すぎても集中力は持ちません。
ある程度の難易度がなければ人は集中できないのです。

他にもいろいろなパターンが考えられるでしょう。

学習計画をたてるとき、見直す時には「3つの制約条件」がどうなっているか、確認してみましょう。

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「できないから、やりたい。持ってないから、欲しい。なっていないから、なりたいんだ」
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学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。