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タイトル(見出し)をつけること【リフレーミングの技術】

――目の前の事実にタイトルや見出しをつけるとしたら?

小説の二作目を考えていて、今回の各章タイトルはどうしていこうかと思うことがある。前作では〆切まで時間がなく、効果などは考えずつけやすいものをつけた。

思えば、サイトやnote、インターンなどの記事でさまざまなタイトルや見出しをつけてきた。毎日noteの見出しはかなり適当につけていて何だが、見出しは大事だ。

そしてタイトルや見出しをつける技術は実生活にも役立つ。
今日はそういう話をする。

**報告**
はじめての有料noteを書きました。能力開発系です。
僕の能力開発論の3柱のうち1本の基礎を書いています。興味あればどうぞ。
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ラケットかバイオリンか

「あるもの」について書かれた文章がある。
(*引用元が手元になく、文章を示すことはできない)

二人の人間にその文章を読んでもらうわけだが、それぞれつけられているタイトルが違う。

一方は「ウィンブルドン」、もう一方は「コンサート」だ。
*ウィンブルドンはテニスの4大大会の1つ。

何が起こったか。

「ウィンブルドン」と書かれた方を読んだ人はその文章がラケットについて書かれたものだと思い、「コンサート」の方を読んだ人はバイオリンについてだと思ったのだ。(ギターだったかもしれない←音楽的素養の低さが記憶に影響)。

文章はまったく同じ。違うのはタイトルだけだ。

認知心理学ではスキーマとか先行オーガナイザーと呼ばれる類のものである。プライミングでもある。

事前に伝えられた情報によって認知構造がつくられ、それに沿って物事を認識するのだ。

リフレーミング

僕らは物事を枠組みを持ってみている。

その枠組みを再構築することをリフレーミングという。

アイデア創造の文脈ではリフレーミングをすることで発想を生む。
カウンセリングの文脈ではネガティブなフレームをポジティブに変えていく。

で、先程のタイトルの話だ。
タイトルは僕らにフレームを与えている。

ならば?

――タイトルを与え直すことでリフレーミングを促進する。

例えば、苦手な人がいたとする。どうしてもその人と組んで仕事を進めなければならない。結局、険悪な状況になってしまう。

そんな時、その状況に次のようなタイトルをつける。

『地、固まる前の雨の日』

まあこのセンスが通じるかどうかは置いておこう。
イメージは伝わっただろうか?

このタイトルを強く意識することで、相手の良いところを上手く見つけたり、自分を省みたりできるかもしれない。
ちなみに、スパイ等は気に食わない相手(犯罪者の場合もある)と仲を深めていかなければならないケースがある。その時に使うのがリフレーミングの技術だ。好きな部分を見つければ、好きになれたりするものである。

タイトルをつけてみようぜ

「人生がはじまる瞬間…かぁ…。うーん何か…こう、映画のタイトルがでーんと出る瞬間‼ みたいな?」
(朝倉 光一)

『左ききのエレン』という漫画の台詞だ。

自分の人生の主人公は自分だ。それは間違いない。

どうせなら監督も脚本家も演出も自分でやってしまおう。

「でーん」とタイトルをつけてみようぜ。


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学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。