見出し画像

衝動買い。

この前、近隣のショッピングモールに東北物産展がきた。

地物野菜や納豆、飲むヨーグルト、漬物、お米、穀類、きのこ…

美味しいが溢れててつい、目移りして頭が混乱する。

なかでもキクラゲ詰め放題にこころうばわれてしまい、小さな袋に隙間なく詰める。

袋いっぱい詰められたのでもういいかなと思ったら、店主の方が袋をもって待ちかまえて「もっと詰めてて!」といってくれた。

でも、十分すぎるくらい詰めたので満足していたら、頑丈な大きな袋になめこが満員電車のわしゃわしゃしているのが目に飛び込んできた。

自慢じゃないけど、植物はすべて枯らしてしまう。
たいてい世話を焼きすぎて枯らしてしまう。

豆苗をだめにして、サボテンや多肉も枯らした。

でも、唯一育てるのに成功したものがある。

それはシイタケ。

シイタケとの出会いは、働いていた会社だった。

コソコソと何か集まって秘密裏に取引きされている謎の袋やプラスチック瓶を目撃してずっと気になっていたら、謎の袋や瓶の正体は、きのこの菌株だった。

瓶をもっていたメガネの女子さんに「それはなんですか?」と訊いたら、きのこクラブのクラブ活動だという。

私は、迷うことなくきのこクラブに入部した。

入部の用紙に必要事項を記載して、顔も知らない部長さんのメールボックスのトレーに入れた。

数日して私のメールボックスに会員の証である手編みのシイタケストラップときのこリストが入っていた。

余談だけど、あの時のストラップは、今でもアクセサリーケースにたいせつにしまってある。

菌活ではしいたけとシメジを育てた。
シメジはレベルが高くあまり育たなかった。

しいたけは椎井タケヲと名前をつけて、毎日霧吹きで適度な湿り気を与えた。

ヒトもきのこも保湿は大事。

タケヲは、おもしろいほどよく育って、一度目の収穫で30〜40こは収穫できた。

1日で手のひらくらいの大きさになる強者もあらわれ、半年くらい楽しめた。

そんなことがあったから、なめこが気になって気になって仕方なくなった。

「なめこはいくらですか?」と尋ねると

「1000円だよ。なめこは育てやすいよ。
毎日霧吹きすればいいだけ」

小林稔侍さんをまあるくした感じの山形からきた店主さんがていねいに説明してくれた。

どうしてもほしくて衝動買いしてしまった。

帰ってキクラゲをお気に入りのフランスのマスタード瓶に詰める。

こんなに入ってて300円でした!



詰める際に一枚濡らしてしまったから、そのまま戻してみた。

戻ったキクラゲを見て

!!!

コウモリ国の地図?


手のひらが隠れるくらいある。

なめことキクラゲのバター醤油ソテーにしたら、驚くほど歯ごたえがよくて味が濃くて美味しかったから、翌日には干し椎茸詰め放題もやってきた。

テーマパークとか、推し活みたいでたのしい。

今は毎日なめこのことを考えてしまうし、
毎日忘れずに霧吹きをしている。

なめこは、半分くらい収穫したら、翌日には倍になりせり出して温泉まんじゅうが生えているみたいになった。


大きさがわかるように卵をならべてみる。

次回の収穫では、なめこと豚粗挽き肉のペペロンチーノをつくって食べてみたい。

ちなみに私はきのこの山派です。

あなたはきのこ派?それともたけのこ派ですか?

この記事が参加している募集

やってみた

わたしの野菜づくり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?