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かき氷は同じ味?

こんばんは。
読むこと、書くこと、食べることが大好きな
ひらさわあけみです。

かき氷。
思い浮かべるだけで、涼しさを感じるもの。

ひんやり
すっきり
さわやか

別名は、夏氷(なつごおり)。
そのままですね。

例年よりも暑さがすごい。
かき氷は、あちらこちらで活躍しています。

海の家でバイトしていた友人から、裏話を聞きました。

実は、かき氷のシロップは全部同じ味だというのです。

「どんな事ないでしょう?」
「色んな味があるじゃない」

「全部とは言わないけれど、ほぼ同じなんだよね......」
困ったような表情。
詳しい説明をしてくれました。

かき氷に使われているシロップ。
ほとんどの味に、ブドウ糖果糖液糖が使われているとのこと。

これは、字面から見ても想像がつくように、かなり甘いのが特徴です。

この甘い液体が基本。

イチゴに近い香料と近い色を加えたものが、イチゴシロップ。

レモンに近い香料と近い色を加えたものが、メロンシロップ。

メロンやブルーハワイも、同じです。

つまり、かき氷に使われている味は同じ。
違うのは香りと色だけらしい。

「でも、味は全然違うよね」
「同じとは思えないな」

これは、脳が錯覚を起こしているからとのこと。

味覚は、舌だけで感じるものではありません。
視覚や嗅覚からも情報を取り入れて、総合的に判断しているのです。

イチゴシロップの場合、「イチゴは赤い」という元々持っている知識が、イチゴ味を意識してしまう。

そして、イチゴの香料が、脳内にあるイチゴの匂い情報と一致する。

脳は、これはイチゴだと判断をするので、シロップの味に違いを感じるのです。

「なるほど」
「脳はだまされやすいのかも?」

「もちろん、全部じゃないよ。
抹茶の場合は、本物の抹茶が入っているから違う味になるしね」

宇治金時のかき氷ばかり注文する友人。
その理由が理解できました。

実際にどうなのかは、お店によるのでしょう。

ガツンとくるような、強い甘み。
不自然な甘みは、ブドウ糖果糖液糖かもしれません。

ただ、夏の暑さには強烈な味が似合うのです。

単に、涼を求めているだけではない。
そこに「非日常」を見出しているのではないでしょうか。

舌が染まるくらい、鮮やかな色彩。
違う世界へ連れて行ってくれる、きつい甘み。

暑さを忘れるためには、それを上回る個性が必要なのかもしれませんね。

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