見出し画像

湯のみでワイン?

こんばんは。
読むこと、書くこと、食べることが大好きな
ひらさわあけみです。

寒いですね。
気温が低くなっているのを感じます。

風の冷たさに一瞬怯んでしまうけれど、がんばって外出しました。

近所にある大型ショッピングセンター。
めがねが曇るくらい暖かくて、ホッとします。

ゆっくり歩きながら、お店を眺めるのが楽しい。

人だかりがしている一角に近づくと、華やかなディスプレイが目に止まりました。

クリスマスマーケット。
色々なお店が長机を出して、商品を並べています。

革細工
アクセサリー
陶器
マフラーやセーター
カバン

明るい雰囲気は人を呼びますね。
楽しそうに会話をしています。

「あ、かわいい」
珍しい柄のカップやお皿が目につきました。

近づいてみると、
【ブルガリア トロヤン陶器】
という看板があります。

ブルガリアといえば、ヨーグルト。
それくらいしか思いつきません。

手に取ってじっくり観察しました。

茶色や黄土色が基本色みたい。
うねうねとした模様。
不思議な感じがします。

首を傾げている私に、店員さんが説明をしてくれました。

○ブルガリアのトロヤン地方に伝わる伝統的な陶器であること。

○熟練した職人さんが作っていること。

○ひとつひとつが手作業なので、同じものがないこと。

熱っぽく語る店員さん。
目がキラキラしています。

「見たことのない柄ですね。かわいいです」
「これは、マーブル模様なんですよ」

絵の具を落とし、串で伸ばして描く方法とのこと。

「この模様は、トロヤンの雫と呼ばれているんですよ。いい名前ですよね」

嬉しそうな表情の店員さん。
こちらも笑顔になりました。

元々、器が好きなので楽しい。
その中で、湯のみのようなカップが目に止まりました。

内側が、赤を混ぜたような明るめの茶色。
外側は、薄い黄土色にマーブル模様。

持ち上げてみると、手にしっくり馴染みます。
ホッとするような感覚。
これでお茶を飲みたいなあ。

「ブルガリアの人は、このカップでお茶を飲むのですか?
「いえ、そのカップはワイン用なんですよ」

驚きました。
ワイングラスで飲むものだと思っていたのです。

「家で飲む時に、わざわざ足の長いワイングラスは使わないんですよ。お茶のように注いで飲むんです」

「湯のみかと思いました」
「その感覚ですね。普段使い用です」

なるほど。
庶民的な雰囲気が日常にぴったり。
ひとつ買い求めました。

飽きのこない、長く使えるカップ。
家でくつろぐ時にちょうどいい。

自宅でのおやつタイムが、さらに楽しくなりそう。
トロヤン陶器との出会いに、感謝しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?