変化に強いチームをつくるチームヘルスチェック
Xデザイン学校リーダーコースで坂田 一倫先生から学んだ「チームヘルスチェック」を実践しました。
ヘルスチェックの目的
変化に対応できる強いチームをつくるため、チームの「今」の健康状態を知り改善するための糸口を探る事が目的です。
方法
対話のテーマになる項目を説明します。
状況を緑・黄色・赤でそれぞれが評価し、対話を行います。
ファシリテーション
マネージャーは一参加者でありながら、ファシリテーションを行うと良い対話を行えると思います。
それぞれの参加者は評価した色によって、問題への視点や視野が異なるため、悩みを聞いたり、他社にアドバイスを求めたり、共感を生み出す場になっていくと、良い時間になると感じました。
この部分に関しては、前回のnoteで構造化しながら理解に取り組みましたので、合わせてご覧ください。
チームで実践してみた
そもそもこの方法、心理的安全性やミッションなど、マネージャーとしては赤信号が出ると非常に心にくる項目が目白押しなので、マネージャーの心に少し覚悟が必要です。。
とはいえ、チームに向き合う事がチームビルディングの第一歩。逃げるわけにはいきません。幸いチームメイトに恵まれていて、声がけした時の皆の前向きな反応に救われました。
前提の共有
まず行ったのはルールの共有です。赤・黄色・緑の各色の意味と、項目についての説明を行いました。
ビジョンやミッションのように、概念が捉えづらく説明が必要なものは、事前に自社にとってのビジョンやミッションの定義を説明できるように準備しておく事をオススメします。
道具の準備
いつでも簡単にチェックできるようにしたいので、最低限の道具で行えるようにしてみました。
大きめの付箋と長細い三色の付箋だけです。
実施
いよいよ1項目づつ行っていきます。散々ファシリテーションについて考えて挑んだのですが、結果から言えば特に意識せずともめちゃくちゃ盛り上がりました。
それぞれのメンバーが普段感じているモヤモヤや、大切にしたい価値観を共感しながら話合う場になったと思います。
なにより、メンバーがどんどん話してくれたのが嬉しかったです。正直に言えばマネージャーとしては心が痛い内容もあるにはありましたが、自分一人で課題意識を持つのではなく、メンバー全員で取り組む事として考えてもらえた気がして、少し気持ちが軽くなったと感じています。
どうしても初めは皆手探りになるため、一人づつ声をかけて質問をしていきました。ポジティブな意見から初めると良いと感じましたが、後半は赤信号からでも話せる雰囲気になっていったと思います。
アーカイブ
終わった結果はmiroに保存し、いつでもチームで見れる状態にしています。次回からの結果も蓄積する事で皆で経過を見ていければと思います。
気づき
主語が「チーム」になるため、意外と話やすく、その中でそれぞれ個人のもやもやしている事も共有できるので、価値観を知り合う機会としてとても良いと感じました。
毎週1on1でマネージャーと個々人は話をしているのですが、メンバー同士での対話の機会はなかなか取りづらいと感じていました。まとまった時間をとって機会を設ける事で、メンバーも良い時間を過ごせたと言ってくれています。
問題点を語る時にどうしても周囲の環境のせいにしてしまいがちなのですが、私は「自分達でできる解決策を考える」という事にこだわって対話を進めたいと思います。
心理的安全性は会社が作ってくれるのではなく、私たち自身が自分で作っていくという事だと思います。チームにとっての気持ちの良い関係は、どこかの本に書いてあるものではないので、私たちらしい定義を作っていけたら素晴らしいなと思います。
これからも、いろいろと試しながら、変化に強いチーム創りを皆で進められれば嬉しいと思います。
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