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法律や規則は何の為に?

あけぼの事務所通信 Vol.6

1.朝の散歩

先日朝散歩をしていると私の目の前の一旦停止の道を猛スピードで通過していく車がありました。「危ない!」と身の危険を感じると同時に少しの怒りを覚えました。一旦停止をしたかしないかぐらいの微妙な状態で交通違反切符を切られたことのある私は「こういう行為こそ警察は取り締まらなきゃいけない!」と猛スピードで通過した車への怒りと同時にそんな思いも抱いてしまいました。(理不尽かも知れませんが…(笑)) 

2.こどもの頃の出来事

随分昔、私が子供の頃の出来事です。小学校の校庭でみんなと遊んでいる時、一方通行の道を逆走する車がありました。「交通ルールを守りましょう!」といつも教えられている小学生の私達にとってこの行為は許しがたいものでした。みんなで急いで近くの交番に行ってその状況を伝えようとしましたが、あいにくお巡りさんは不在でした。仕方なくそこにあったメモに車のナンバーと状況を報告して交番を後にしました。正義感に満ちた私たちは「誇らしげな満面の笑み」で、近所の大人達に報告しました。しかし、大人達は少し訝しい表情の「冷ややかな笑み」を浮かべていました。何で「よくやった!」と誉めてくれないのだろうか?と小学生の私は不思議に思いました。その時を振り返って思えば、おそらく、その辺りを走る車は同じ町内の人が殆んどのため、そのぐらいの軽微な交通違反を罰してもらうよりも町内のお付き合いが円滑にいく方が重要だとの忖度からだったのでしょう。

3.法律や規則の意味

 法律とは?と辞書で調べると「社会生活を保つために定めた、支配的(特に国家的)な規範。」、「社会秩序を守り、国民の生活をより豊かにするために存在しているルール」とあります。
 最近、防犯カメラ、ドライブレコーダーの普及による窃盗事件、傷害事件、あおり運転等の犯罪摘発に相当の効果を発揮しています。それらのツールを駆使することで私たち一般人でも、社会秩序を保つことに貢献していると言えます。
 一方、コロナ禍に営業していた飲食店等を極端な方法で批判する過度な「自粛警察」は如何なものだろうか?と感じてしまいます。私が小学生の頃、一方通行を得意げに通報したように…(笑)
当然ですが、法律や規則がまず有りきではなく、人々の幸せや安心安全の確保がまず有りきで、それを補完する為に法律や規則があるのだということをいつも意識して暮らしたいものですね。他人を思いやる気持ちを常に持って。


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