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「やりたい」で行動できない人間は「ありたい姿」から逆算するといい

今回のかきあつめのテーマは『抱負』。2019年を振り返りながら2020年の抱負を語っていくつもりだが、思い返すと離職→フリーライター→無職→エンジニアへと悩みながら歩んだ1年間だった。

なぜ今こんな状態なのかを、語っていきたいと思う。

2019年は「やりたいこと」を消化することを目標にしていた。(そして全くやらなかった。)

個人的な話になるけれども、昨年2019年は自身にとって実に有意義な年であったと感じている。

簡単に昨年を振り返ると、年初に5年務めた会社を辞め、フリーライターとして活動するも早めに挫折。堕落した生活を経て職業支援訓練でプログラムに出会い、9月にエンジニアとして転職。現在は新人エンジニアとして日々頑張っている身だ。

昨年が有意義だと思う理由は、紆余曲折でいろいろ経験できたという点もあるが、個人的な一番の収穫は「僕はやりたいことをやらない」ということに気づいた点だと思っている。実は、昨年の僕のテーマは『サラリーマン時代にできなかった”やりたいこと”を消化する』だったのだが、まぁ本当にやらなかった。離職に向けて「やりたいことリスト」を50個ぐらい用意したが、消化できたのはせいぜい3個ぐらいか。フリーライターと名乗ってはいたがほぼ無職である。この期間、いったい僕は何をしていたのか。答えは「貪るように睡眠をしていた」である。

僕は睡眠以上にやりたいことがない

最近気づいたのだが、僕が日々もっとも欲しているのは「睡眠」のようである。10時間寝ても足りないし、いつでも眠い。「やりたいことをやる」をテーマにしていた僕は、まぁ見事に寝ていた。

とはいえ1日は24時間で、ずっと寝ているわけではないのだが、テーマがよくなかった。これこそ最近気づいたことだが、僕は基本「何もやりたくない体質」らしい。娯楽でYoutubeやTwitterを見ていても、本当はやりたくない。というか寝ていたい。勉強も楽しいし、友人と会うのも楽しいのだが、「寝ていても仕方がねぇからな」という理由で行動している程度だ。

これは、いつまでたっても行動しない自分自身に対して、20年ぐらいジンワリと感じていた内容なのだが、「学校や仕事で毎日が忙しいから出来ていないんだな」と理解していた。

「やりたいこと」を第一優先に毎日良く寝ていた僕だが、半年で体調を崩した。理由はいざ無職になっても行動しない僕自身にウンザリしたからで、転職を決意したのもこの時だった。

色々悩んだ末、僕にとって「やりたいこと」より「やらなければならないこと」、その次に「自分がどうありたいか」の方が大事だと思うようになった。

「どうありたいか」までの道上に「しなくてはならないこと」を置くようにしている

紛らわしい話だが、僕は結構多趣味だと思っていて、仕事に関してもフリークだと言われるぐらい好きだ。趣味も仕事も「好き」なのだが、「やりたくない」のである。

そんな僕が最近一番体調が良いのは「仕事をしている時間」のようだった。仕事の良いところは「やらなければいけないことが明確なこと」だと思う。特にサラリーマンは気楽でいい。社長でない限り上司が存在し、行動に対して明確な評価判断がある。フリーランス時代はその「なにをやらなければならないか」の裁量が自身にあったので「あー、やりたくね~」が先行したのだろう。

このことのように、僕は「やらなければならないこと」がないと元気にならないようだ。書いていて恥ずかしい限りである。

次に思うことは、僕はこれまで「どうありたいか」を基準に行動してきたということだ。

英語を話せるようになりたいから、英語の勉強をする。ピアノをオシャレに弾いている自分になりたいから、ピアノの練習をする。基本は全て「やりたくない」しパワーも長続きしないのだが、「どうありたいか」は僕にとって貴重な原動力なのかもしれない。

昨年、フリーライターを挫折したのは、フリーランスであることも理由にあるが、「ライティングをする者としてどうありたいか」が明確でなかったからだと思っている。思い返せば、仕事を選ぶ上で最も大切なことなのだが、フリーランスということに固執していたようだった。

実は、今回エンジニアとして転職したのも、「やってみて楽しかった」「得意なジャンルである」というのもあるが、子供の頃から憧れていた仕事であることも、今うまく続けれている理由な気がする。

僕みたいな人間は「やらなければならないこと」を手前に置きつつ「どうありたいか」に繋げるのが、やる気を引き出し続けるポイントなのではないだろうか。

というわけで、今年の目標は映画「アイアンマン2」でミッキー・ローク演じるイワン・ヴァンコとしよう

と、ここまで昨年を振り返った上で、今年の抱負を述べようと思う。今年の目標はズバリ「イワン・ヴァンコ」である。

上で「エンジニアには昔から憧れがあった」と述べたが、その最たるキャラクターが映画「アイアンマン2」で出てくるミッキー・ローク演じるイワン・ヴァンコだ。オッサンの写真を載せるが、皆はこのキャラクターをご存知だろうか。

このイワンというキャラ。全身タトゥーの長髪ヒゲマッチョの汚いオッサンだが、その実はロシアの天才物理学者というキャラクターである。

マッチョなのに機械工学のエンジニアとしての側面をもち、体に装着するタイプの電撃ムチを自作するような変態だ。武器なしでもマッチョのSPをボコボコにするだけの戦闘力を持ちながら、アイアンマンのパワードスーツへのハッキング時はメガネをかけちゃうのがギャップでカワイイ。

昨年の反省は「僕はやりたいことはやらない」という点であり、収穫は「やりたいことより、ありたい姿のほうがやる気が出る」ということであった。昨年のやりたいことリストにも「筋トレ」と「プログラムの勉強」があったが、「やりたい」を理由にするのではなく「マッチョで超絶プログラミング能力があるイワン・ヴァンコになる」を目標にエンジニアの仕事を励んだほうが、僕のモチベーションが長続きする気がするのだ。

さて、この抱負は果たして良い結果をもたらしてくれるだろうか。

「やりたい」で行動できない人間は「ありたい姿」から逆算するといい

そしてこれは提案だが、僕みたいに「やりたいことをやれない」人は、「ありたい姿」から逆算してみてはいかがだろう。世の中の「やりたいことをやろう!」という風潮に、うまくハマらない人も多いのではないだろうか。

僕にとってはイワン・ヴァンコがそれだが、あなたにも「ありたい姿」があると思う。考えてほしい。イワンも1日にしてマッチョな天才物理学者なったわけではない。いま魅力を感じる人も、最初っからその魅力を持ち合わせていたわけではないはずだ。その彼(彼女)に近づきたいと思ったなら、「仕方がねぇ。少しは頑張るか」という気にならないだろうか。

・・・う~ん。これを書いていたら少しやる気が出てきた。イワンに近づくために、久々に筋トレと勉強をしようかな。。

記事:アカ ヨシロウ
編集:円(えん)
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