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2021年7月の記事一覧

noters [five] 釜煎りされたワル

noters [five] 釜煎りされたワル

「GOEMONと呼ばれた鬼」という作品が、久保マシンさんのご自分のアカウントで発表されています。これはそのオリジナルとなったものです。

太閤秀吉さまの御世(みよ)のこと。
京を騒がす鬼がいた。
徒党を組み出没し悪事三昧。
欲すれば、密かに盗むか力まかせぞ。
女子供も容赦せぬ。

太閤さまがはるか海の向こうへと手を伸ばしなされば、
こぼれざいわい、我もの顔の鬼どもが闇の都を闊歩し踊る。

やつらの

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noters [four] おばあちゃんのノート

noters [four] おばあちゃんのノート

同じタイトルの漫画は久保マシン(C)さんが、ご自分のアカウントにて発表されています。これはその漫画の元になったストーリーです。

高校の期末テストのために夕食後も試験勉強していたら、夜空の一部がオレンジ色に明るくなっていた。

立ち上がって窓に近寄り、まじまじと空を確認する。
まるで夕焼けがその方向の空だけに戻ってきたようだ。

「まさか」

窓をあけると、どこからか聞こえる喧噪とともに、焦げ臭い

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noters [three] ダイイングメッセージ

noters [three] ダイイングメッセージ

男は警備のために立っている数人の巡査たちに軽く手を挙げ、「立入禁止 KEEP OUT 警視庁」と書かれた黄色いテープをくぐって一般人の侵入禁止区域に入った。
巡査たちのささやきがさざ波のように広がっていく。

「明智警部だ」
「やり手の明智警部だ」
「ついに捜査一課一係の明智小四郎警部がやってきたぞ」

先回りして明智警部の到着を告げた者がいたらしく、ブルーシートに囲まれたエリアから白い手袋をした

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noters [two]  文芸評論家 松田重純とnoteの美しい関係

noters [two] 文芸評論家 松田重純とnoteの美しい関係

<松田重純(しげずみ)noteを触り始める>

最近、匠書堂の編集長の山崎君がnoteを始めたらしい。
「なかなかまったりと出来るし、楽しいですよ。
松田先生もやりませんか」
などと言うものだから私もやってみることにした。

普段の私は、新聞や雑誌への文芸批評の寄稿、文芸雑誌における著名作家のインタビュー記事執筆、文芸評論の座談会などの仕事をしている。
だが、ここはnoteであるから、雑誌と同じこ

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noters [one] 序章

noters [one] 序章

カシャ カシャ カシャ カシャ!   カシャ カシャ カシャ

noteをやっている人をnoterと呼ぶ

さらに、

noteをするしないに関わらず、
手紙、メール、ライン、落書き、楽譜、イラストなど
過去、現在や媒体を問わず「note(書き記すこと)」した人たちも

すべてnotersである

You are a noter. We are noters.

時代を超え、場所を超え

栄光の

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