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破棄される布団や枕など寝具をリサイクルへ。SDGsにも良い兵庫県の親子の取り組み。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
子ども達により良い未来を残していく為に、循環型社会を目指して、化粧品や脱プラなど、様々な分野で進められている、SDGsの取り組み。実は兵庫県のある町では、廃棄される布団や枕などの寝具をリサイクルに回し、破棄される数を減らしていこうとする会社がありました。

今回はその兵庫県多可町にある、リサイクル業を営む「フロンティア」とその息子の会社と、親子で取り組むSDGsの取り組みについてお知らせします。

廃棄される寝具をリサイクルへ。その事業を始めたきっかけ


全国で毎年約1億枚が廃棄される布団や枕などをリサイクルに回す活動が、兵庫県の北播磨地域から他の地方へと拡大しつつあります。寝具を「資源の宝」とし、廃棄しようとする布団を親子がそれぞれ携わる会社で集め、布団の中から羽毛や綿などを取り除いて再生します。再加工を施された素材は再び布団などに蘇り、脱CO2にも大きく貢献度を上げています。

兵庫県多可町にあるリサイクル業「フロンティア」は業務委託を行う同兵庫県西脇市和布町の工場です。市町村や個人から提供された寝具が到着し、工場の敷地内に並べられています。同リサイクル業「フロンティア」は合計7ヵ所の工場を持ち、羽毛や綿、ウールなど素材に分類しリサイクルします。

同リサイクル業「フロンティア」の社長の男性は今から約40年前に、播州織産業で盛り上がる土地で縫製業を経営していました。しかし1990年代、海外製品との競争の駆け引きや国外への生産移転が主流となったことへ危機感を抱きました。そんな時に目に留まったのが、ごみを回収する場所で粗大ごみとなる寝具を運ぶトラックが整列する様子でした。「破棄される布団を全部リサイクルに回せたら、この商売に勝ち残っていけるかもしれない」と考えが浮かび、寝具のリサイクル業に職種を替えました。

羽毛布団1枚に対し水鳥200羽分の羽根が、綿の布団に対し綿畑100坪(約330平方メートル)分の綿花が使用されます。寝具の中綿は染色されていないので、衣服よりもリサイクルが簡単です。同リサイクル業「フロンティア」の敷地内で羽毛や綿を抜き出し洗浄、殺菌をし、座布団、クッションなどに再加工を施していきます。

同リサイクル業「フロンティア」の社長の男性の長男も、寝具リサイクルに無限の可能性を見出していました。大学を卒業した後、東京のIT企業でエンジニアとして勤務しましたが、持続可能な社会に結び付ける活動を全国にシェアしたいと思いました。2019年に自身も東京を拠点に寝具回収サービスの会社を創業しました。
 
参考:日本で年間1億枚廃棄される寝具は「資源だ」 北播磨から全国へ、親子が広げるリサイクル大作戦 神戸新聞NEXT(2022年)

廃棄された寝具などを粗大ごみとして焼却を行う市町村と提携し、時に廃棄されるはずだった時にかかる処分料金を貰い、寝具を集めます。同リサイクル業「フロンティア」は地元の同兵庫県西脇市や同兵庫県多可町を併せた関西の市町村とも提携しています。東京に拠点がある、同リサイクル業「フロンティア」の社長の男性の長男が創業した会社「ユニ」は、東日本の市町村とも提携し、親子で全国展開を掲げます。

この親子の会社が請け負った廃棄されるはずだった寝具のリサイクル率は9割超となります。廃棄されるものを焼く時に出るCO2の削減に貢献し、脱CO2の面でも評価は高いです。同リサイクル業「フロンティア」の社長の男性の長男は「家庭で廃棄したいとお考えの不要な布団も請け負うことで、莫大な資源の宝が眠っていることになります」と、廃棄される寝具が焼却される必要のない未来を描き出します。

全国に広がって欲しい。


私はこちらの記事を書くまで、日本では年間に1億枚廃棄され、新しい羽毛布団などを作るのに、こんなにも沢山アイテムがいるとは知らず、衝撃的でした。凄くショックでもありました。このことは多くの人が知らないと思います。

なのでこちらの「フロンティア」さんは、良いところに目を付けたなと思いました。多分このことをしているのは、兵庫県のここだけかもしれませんね。全国的に取り組めば、もっとSDGs的にもより良い社会になるなと感じました。

今から1からこの事業をされるのは大変かと思いますが、色んな地域でこの活動に賛同し、もっとこの活動が多くなされる世の中になって欲しいですね。


AKARIというサイトでも記事を書いているので、良ければこちらも読んで下さい。

https://akari-media.com/author/tasuki/

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