見出し画像

発達障害の方向けメモの取り方

私は発達障害(ASD)があります。

今は就労継続支援A型事業所で働いていますが、その前はバイトをしていたり、それから専門性を身に着ける学校に通っていたりしました。
しかし、私には当時ある大きな悩みがありました。
それは、「メモを上手く取れない!」ということです。

メモを上手く取れないばかりに、あとでなんのことを書いているのかさっぱり分からず、その後の仕事でミスを連発して、周囲の人に迷惑をかけたり、またスキルも全く身に着けることができませんでした。

そんな自分が嫌だったので、少しずつ「メモの上手な取り方」を探していきました。
そして、就労継続支援A型事業所で働いていくうちに、メモを取ることがそこまで苦手ではない、むしろ克服した自分に気付きました。
今日は、そんな私が苦しみながらもなんとか身につけた「楽なメモの取り方」を紹介します。


最大に大切なこと、理解して書く

どこで聞いたかは忘れてしまったのですが、メモを書くときに「理解して書く」ということをするといいよ!と言われたことがあります。
これは、実際にとてもためになった情報でした。
当時の私は理解してないことも書いていたので、後から見返した時に「なんだこれ」と、なっていました。
理解して書く、もし理解できない時は、聞く。質問する。そして理解して書く。
これをしてから、すっごく吸収も早くなったし、もうメモをあとで見返してから「あら?これなんだっけ...」となることが9割はなくなりました。

当たり前かもしれませんが、「理解して書く」。これはとっても大事です。

とは言っても、理解できない時に、質問するのってとっても勇気がいりますよね...。
分かります。
でも、分かっているふりをしてあとで間違えるのが1番周りに迷惑をかけてしまうので、頑張って質問してみましょう!

もう汚くてもいい、でも最低限綺麗に書く

今まで私は変に丁寧に書いたり、逆に猛烈に汚く書いたりと、両極端のメモの取り方をしていました。
これも当たり前ですが、綺麗に書きすぎると時間がかかるし、汚く書きすぎるとあとで何がなんだかわからないです。
大事なのは中間を取ることです。

メモは、何も人に見せるものでもないので、綺麗に整える必要はありません。
ただ、自分は必ず分かるような字にしましょう。

具体的には...

間違えてもぐちゃぐちゃに塗りつぶすか、二重線にする。
誤字脱字を気にしない。(自分がわかれば良い)
漢字は時間がかかるから、ひらがなでもよし。
できるところは、略語にする。(例 許可を取る→go、ok・3時間→3h)
敬称を略す。
順番を書く時は、①などの数字を使う。ただの1でもよし。
必要なもの
 ・印鑑
 ・スリッパ
 ・ノート
のように、「・」や「、」を使うことも見返しやすい。
矢印を活用して順番などを表現する。

です。
ぜひ参考にしてください。

他にも調べてみると以下のような方法がありました!
私も実践してみたいです。

メモには日付とタイトルなどを書く。
→あとで見返す時にとても分かりやすいそう。

メモはもったいないが、1回の件で1ページ使う。
→あとで見返して、どこに何が書いてあるか頭が混乱しにくくなる効果があります。

電話対応に関しては、フォーマットを作ることも便利なんだとか。
例えば、5w1h(WHO(誰が)、WHEN(いつ)、WHERE(どこで)、WHAT(何を)、WHY(なぜ)、HOW(どのように)などの項目を書いた紙を用意しておきます。
電話の度に、それらを書いた紙を用意しておいて、それらを埋めるだけで抜かりのないメモが完成します。

すぐに開きたい部分には付箋を貼る。

メモするノートは一冊にする。そして、持ち歩く。
→どこに何を書いたかを忘れない為。
紙切れなどに書いて、あとで紛失したりするのを防ぐ為。

参照元:発達障害があってもメモの取り方は上手くなる!おすすめの方法をご紹介!
上手にメモが取れない!~ASD・ADHD編~|ねこのあしあと
発達障害に効果的なメモの取り方!メモを活用できない原因とその対処法

必要ならメモはあとで綺麗に清書する

私はめんどくさがりやでできていないのですが、周りの特性のある方はあとで帰ってからなどにメモを綺麗に清書してある方もいらっしゃるようです。
色を変えたり、蛍光ペンを引いたり。
それも時間と根気はいりますが、いい方法だな、と思いました。

あとで見返す

メモを取ったまま...でも構いませんが、可能ならあとで見返しましょう。
オススメは、朝の通勤時間に10分見返すことです。
就労継続支援A型事業所で新人時代だった時に、毎朝やっていました。
これは、本当によかったです。
確かに面倒ですし、「今日サボりたいなあ」とも思うんですが、ミスするのが怖くてやっていたら、どんどん仕事ができて楽しくなってきました。
オススメですよ!

オススメメモ帳

オススメのメモ帳も紹介します。

メモを書くノート、メモ帳は大体なんでもいいと思いますが、あまりかさばらない素敵なノートを発見しました。
こちらです。↓

小さいので、コンパクトで持ち運び良し、そして何より書きやすい。そしてなんだかおしゃれ。
私はこれをとっても気に入って愛用していました。
濡れてしまうところだけ難点かな、と思うのでキッチンや水場で働いている方には不向きかもしれませんが、そういった方は他のビニール皮のメモ帳を選ぶといいでしょう。

メモ帳はあなたのお仕事の相棒になりますから、お気にいりを探しに出かけるのもいいかもしれません。

あまりにも辛いなら在宅ワークも一つの手

いくつかの「メモの取り方」を書いてきました。

それでもメモを取ることが苦手で苦痛なら、在宅ワークがオススメです。
もちろん、オンライン会議などではメモを取る必要がありますが、在宅ワークの場合、チャットでのやり取りが増えますので、指示がいつまでも文字として残ります。
なので、自ずとメモを取る必要も少なくなりますし、それから対面ではないので、理解するまでにも時間を貰えます。

実際、私自身が就労継続支援A型事業所で在宅ワークをしていますが、上記のような理由から本当にお仕事がやりやすくなり、助かりました。
メモの取り方とは別の話ですが、人間関係によるストレス、不安からも遠ざかれてよかったです。

個人的には、発達障害がありメモを取りにくい人は在宅ワークを勧めます。

メモを取れないなら...

メモを取ることがそれでも苦痛なら、場合によっては写真、動画、録音などを許可を取って撮るのもオススメです。

これからも頑張る!

メモの上手な取り方についてお伝えしてきました。
正直、私もまだまだ一般社会にあまり出たことがないため、このやり方が就労継続支援A型事業所から出た社会で役に立つかは、分からないところがあります。
ある時は、アルバイト時代に「メモを取らなくていいから!」と怒られてしまった時もありました。
そういった時の対処法などはまだ見つけきれていません。
でも、私も少しずつ、またメモの取り方をどんどんパワーアップさせたいな!って前向きに考えています。

皆さんの何かお役に立てていたら嬉しいです!

サポートしてくださるととても嬉しいですし、喜びます!!