朱里雀

小説家。 代表作『サトリ令嬢の見透かせない感情』書籍&コミカライズ(予定) コミカライ…

朱里雀

小説家。 代表作『サトリ令嬢の見透かせない感情』書籍&コミカライズ(予定) コミカライズ『淫魔ですが、堅物騎士団長の妄想だけでお腹いっぱいです』、ウェブコミックガンマぷらすにて連載中 そのほか、著書多数。https://lit.link/sparrowakari

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【R18】お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑最終話

注)性的表現が入ります。未成年はブラウザバックお願いします。  あれから、行永と由実の行動は早かった。  由実は早々に大学の寮に入ることを決めてしまい荷物まで素早くまとめてしまった。  淑子としては籍は入れても由実が大学を卒業するまでは通い婚にして行永といっしょに住むのは待つつもりだったが、新婚さんの邪魔するなんてごめんだわ、と取り付く島もなかった。  その上、行永は行永で淑子の会社からアクセスのいいマンションを買ったと報告してきたため、もう引っ越すしかなくなったのだ。

    • お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第9話

      注)性的表現が入ります。18歳未満の方は読まないでください。 「なんです? やっぱり逃げたいんですか!」 「行永君こそ、女優のカノジョはいいわけ?」  淑子はここにきてようやく、行永のカノジョの存在を思い出していた。 「は??? なんです、女優のカノジョって」  本当にわからない様子で行永が眉を寄せた。 「一昨日、写真を撮られていたよ。ホテルのロビーで、女優とツーショット」 「…………あー、ロビーで何かのパーティで会った知り合いの知り合いレベルの女性に話しかけられたような

      • お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第8話

        「………………………………お、おおおお俺を騙して油断させようってんですか? そ、その手には乗りませんからっ!」  行永は顔を真っ赤にし、かなり動揺してる。  物凄くこの手にのりそうである。 「可愛い」  淑子が頬にキスをすると行永の目がめちゃくちゃ泳いだ。 「ちちちち違う、これは違う」  違う違う騙されるな、また逃げられると、行永がぶつぶつぶつぶつ言っている。 「ごめんね、行永君が手慣れてるのかと思って、てっきり、遊ばれてるのかなーって勘違いしただけだったの……」  そ

        • 【R18シーン有り】お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第7話

          注意》》 性的表現が入ります。未成年者は読まないで下さい。 「きゃっ」  行永に押され、あまり力は入っていないはずなのに、淑子は簡単に床に手をついた。 「待って、待って!」  すぐさま行永が覆い被さってくる。 「待たない。こっちはもう十分あんたを探して彷徨った」  部屋着のズボンが下着ごとずり降ろされようとして、淑子は行永の手を掴んで止めようとするも、鍛えられた太い腕に力では叶わない。 「やめて! 話を!」  足を強引に開かされ、行永の視線に晒される。 「やっ!」

        【R18】お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑最終話

        • お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第9話

        • お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第8話

        • 【R18シーン有り】お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第7話

          お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第6話

          ピンポンピンポンピンポンピンポン!  アパートの扉が何度もガンガンと叩かれ、いつの間にか寝ていた淑子の体が跳ねた。  まるで借金取りでも来たかのような連打だが、もしかしてあの叔父がまたなにかやらかしたのだろうか。  寝起きの頭で淑子はスコープを覗かずに鍵を開けると、淑子が扉を開けるよりも強い力で反対から扉か開かれた。 「きゃっ! ゆき、ながくん?」  扉の外にいたのは目を血走らせた行永だった。  ピシッとスーツを着ていて、いつものようにかっこいいはずなのに、なんだ

          お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑第6話

          お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑ 第5話

           失敗した。  シャワーから出ると、そこに淑子はいなかった。  行為後すぐ淑子から慌てて離れた。あのままでは二回目どころか三回目四回目と続けてしまいそうで、余裕のない男だと思われたくなかったのだ。  だが、捕まえて続けておけば良かった。  ぐったりと力が抜け、抗うこともできないほど抱き潰しておけば良かったのだ。    何度も何度も夢に見てきたあの瞬間を行永はほとんど覚えていない。頭が真っ白だったから。  淑子から誘ったくせに喘ぎ声に拒絶が混ざり、途中で逃げられそうにな

          お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑ 第5話

          【R18シーン有り】お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑ 第4話

          注意》》 性的表現が入ります。未成年者は読まないで下さい。 「ひゃっ!」  出入り口近くにいたはずの行永に気づけば押し倒されていた。   「あっ!」  胸元に行永の手が這って、胸を撫でてくる。 (これで終わりにしよう)  いつまでも、いつまでも、諦めきれずに抱えていた初恋。本当なら卒業の日に捨てていたはずだった。   だけど、いつまでもズルズルと引きずって前に進めなかった。  だから今日をいい思い出にして、最後にするのだ。    セーターをめくりあげられ

          【R18シーン有り】お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑ 第4話

          「お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑」第3話

          「ちょっ! ゴージャスな個室でデートとか、手ぇ出されてないよね? 映画だっつーからせいぜい手ぇ握るだけだろうと思ったら!」  今日のデートについて話すと、楽しそうだったはずの由実の表情は一点、険呑なものになった。 「へ? 何にもなかったよ。映画が面白かっただけ」 「いや、目、泳ぎまくってるし。」 「えっと、その……帰りのタクシーでキス? されただけ……みたいな」 「はあ? はぁっ! タクシーでっ!!! いやいやいや、運転手さんいんのに? しかもまだ一回目のデートじゃん! て

          「お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑」第3話

          「お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑」第2話

          「GMー、待った??」  淑子が待ち合わせ場所に行くとすでに行永がいた。  電話のとき動揺してギャルのふりをするのを忘れていたが、今日はちゃんとしなければ。 「いえ、今ついたところです。今日は黒髪なんですね。お似合いです」  行永がにっこりと笑った。  すれ違う女性たちがちらちらと行永を見ている。 (行永君、ほんと、格好よくなった)  きっと、いろいろな人生経験を通じて、彼は変わっていったのだろう。  そう思うと、いつまでも高校時代の思い出にこだわっている自分は、取り残さ

          「お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑」第2話

          「お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑」第1話

          《あらすじ》 淑子はギャルだ。普段から、ギャル語を話し、キラキラしたネイルに童貞を殺すセクシーな服、髪は勿論、盛りに盛っている。 嘘である。 不仲な叔父に強制されたお見合いをぶっ壊すために、ギャルのふりをしただけであった。 だが、なんと、お見合い相手は高校時代の後輩で、初恋の人でもある行永だった。 事情を説明しようとしたものの、行永がギャルが好きだと言い出し、つい、このまま演技続行することにしてしまい? 《第1話》 「どーもー! ヨッシーこと、阿比留淑子でーす」  カールが

          「お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑」第1話