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【新曲】まぼろし - 何も掴めないこの手は。


それは鏡花水月のようで。

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https://www.nicovideo.jp/watch/sm44139796


新曲を投稿しました。

ボーカルは前作より引き続き SynthesizerV の Feng Yi さんです。

愛のうたです。

お時間ありましたら聴いていってくださいね。



今年5月から書いてきている、この暗めの曲のシリーズ。
私の中では呪詛と呼ばれています。

この曲たちの核になっているのは、愛着障害を持つ人の愛だな、と思って。

愛着障害とは、子供のころに養育者との絆をうまく結べなかった人がその後対人関係で問題を抱えるというもの。
親に愛されないまま、あるいは愛されたと思えないままで育った人は、大人になってから恋愛関係を含むコミュニケーションがうまくいかなくなる、という話です。

私は愛着障害について病院で何か言われているわけではないんですけど、愛着障害やそれに近い何かは持っていると考えても矛盾はないし、愛着障害の考え方が自分の問題のヒントになると考えています。

今回の曲は、愛着障害の本を読んで書きました。


愛着障害の人は人を信じられない、人間不信が根幹にあります。

人間不信だから、愛されても信じられない。
だから愛情を試すような行動をとったり、過度につながりを求めたり、不安にかられて感情的になったりするのだそうです。
それは相手の負担になるから、恋愛がうまくいかない。
本人もうまく振る舞えなくて苦しい。

そんな話から歌詞のイメージを膨らませました。

愛を信じられない人にとって、愛は、鏡花水月みたいだな、と。鏡の中の花、水面に浮かぶ月、目に見えるのに掴めないもの。



サウンドは、最近聴いていた坂本龍一さんを参考にした……したんですけど、なんか全然違うものが出現しましたね。あれ?笑

コーラスの音源はMYSTERIAというシネマティックな音源です。

MYSTERIAは音源のパックに入っていたもののひとつ。
神秘的だけど少しホラーっぽい。印象が強いので使いこなすのが難しいですね。

MYSTERIAをメインに置き、ベースとピアノ、その他効果音などを配置しました。

コード進行は前作と引き続き6543をたくさん使いました。
コード進行が同じものを使っているので過去作ともつながりがある感じがするのではないでしょうか。

でもそろそろこの進行でのメロディのアイデアが切れそうです……。
限界に挑戦中……。


イラストのほうはまたデジタルイラストです。

今回はメインのイラストを赤紫にしてみました。



愛着障害の本、本当は毒親をテーマにアルバムを作るのに向けて買った本でした。

毒親テーマは、「戻れない街」を書いたらなんだかどうでもよくなってしまって……。
結構前からじっくりアルバムを練って、曲も少し着手していたんですけどね。

なんだか別に、もう書かなくていいかなあ……って。
もう今、そこまでフラッシュバックに苦しんでないしなあ……。

こんな風に書きたい気持ちがふっとうやむやになると、どんなに時間をかけて準備していたテーマでもボツフォルダ行きです。

そしてなぜか気が付いたら、現在の恋愛をテーマの呪詛で愛着障害の本が活躍。

予想外の結果。

そもそも呪詛シリーズは計画的に始めたアルバムでもなく、なんとなく単発で「病める闇夜」を書いたら筆が乗っちゃって今に至ります。

というわけでこのシリーズは完全無計画で予定になかったものなのですが、そういう創作も自分自身に驚けるからいいですね。
自分で驚くようなの作れると楽しいからね。



呪詛シリーズ、まだ続きを書くか、ここで終わりにするか迷っています。

無理に歌詞を出すのもなんだかな、でも書きたい気もする。


とりあえず書けるだけ書いたのち気が向いたら、呪詛曲のデジタルアルバムのかたちにしてリリースします。

リリースはいつになるかわかりませんが。気長にお待ちください。

アルバムにするにあたってミックスを少し直したいところがあるのですが、地味に面倒くさいんですよね、そういう修正作業。

アルバムができたらまたお知らせしますので、よかったらダウンロードしてもらえると嬉しいな。

知らない誰かが自分の音楽を持っているってロマンだからさ。




↓ 呪詛の前作はこちら ↓


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