写真を撮る
この前ついに購入した写ルンです。
夏休み中にどれだけの写真が撮れるのだろう。
デジタルでしか撮ったことがなかった私にとって、アナログというのは新鮮で、“古いのに新しい”現象が起きている。まず最初に感じたのは、音がいいということ。フィルムを巻く時のジリジリ、ジリジリって音。そして撮ったあとすぐに見ることができないというドキドキ。
あと5枚ほどで27枚撮り終わる。初めて手にしたときに思ったのは、限られた枚数しか取ることができないことを理由に思い切って撮影をすることができないのではないかという心配。簡単に言えば、スマホよりも気軽に撮影できない、気持ち的にも、という感じ。でもその貴重さというか儚さというか、そういうのを感じた。現代は便利な世の中なので、”そんなにすぐになくならない”部分が増えているように思う。しかもなんでもすぐ簡単にできてしまう。いいのか悪いのかという話でもないような気がする。ただ、これまでに感じていたのと同じ気持ちを感じることが少なくなって、少し昔に誰かが感じていた気持ちが現在には存在しないような。でもまた新たな気持ちが芽生えるような。
写真を撮るかどうかは、私の心が動いたかを軸に決めている。この瞬間を切り抜きたいと思うかどうか。この気持ちまでを残すことができるか。あと、私が今見ている綺麗な景色をどれだけ綺麗なままで残せるか。とか考えている。旅行とかで今までに行ったことがない場所に訪れたときにはもちろん写真を撮るが、いつもと同じ道を歩いているときでも、写真だけでは残せない感覚があって、でもそれをどうにか写真に収めようとする。
今日はお盆でお墓参りに行った。その帰り道の空がものすごく綺麗で、ピンク色に染まっていた。思わずカメラを手に取った。
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