勇気一つを友にして

僕はなぜか悲しい歌が好きです。
マイナー調が好きです。

子供のころから好きだった。
そんな悲しい曲。

「勇気一つを友にして」

１．昔ギリシャのイカロスは
ロウでかためた鳥の羽根
両手に持って飛びたった
雲より高くまだ遠く
勇気一つを友にして

２．丘はぐんぐん遠ざかり
下に広がる青い海
両手の羽根をはばたかせ
太陽めざし飛んで行く
勇気一つを友にして

３．赤く燃えたつ太陽に
ロウでかためた鳥の羽根
みるみるとけて舞い散った
翼奪われイカロスは
墜ちて生命を失った

４．だけどぼくらはイカロスの
鉄の勇気をうけついで
明日へ向かい飛びたった
ぼくらは強く生きて行く
勇気一つを友にして

これが子供の歌でしょうか？

3番でイカロスが急に死にました。
「みるみるとけて」の歌詞がエグ過ぎます。

しかし、4番でイカロスの勇気を受けて強く生きようと決心してますが。

いやいやいやいやいや。
そんな急にポジティブになれません。
ていうか、4番の歌詞なんて3番のショックで入ってきません。

むしろ、何お前、4番の最後ちょっと転調してんだよ！と怒りがこみ上げてきます。
「勇気↗一つを…」じゃねーよ！
イカロスは死んじゃったんだぞ！

というように、他にもドナドナも好きです。
悲しい時に悲しい曲を聴いて気分を晴らす。
そういうことで聴くとかではありません。
嬉しい時も悲しい曲を聴きます。気分によって聴き分けるわけではありません。オールウェイズ悲しい曲です。

こういう人は結構いるのではないでしょうか？
なんでこんなに悲しい曲が好きなんでしょう？

調べてみますと、ドМ体質という言葉が出てきました。

強くは否定できない。
皆さんもそうでしょう？
もう思い切ってドМと言っちゃいましょう。

イカロスの鉄の勇気を受け継いで
僕らはドМで生きて行く
勇気一つを友にして