見出し画像

エンディングが複数あるとどうなるか?

映画、ドラマなどでエンディングが選べるというものがあります。

これが当たり前の時代が来るかもしれないと言われています。
AmazonやネットフリックスやYouTubeなどのおすすめ機能によって、その人にあった商品や動画が出てきます。
これと同じように、その人にあったおすすめのエンディングになるというものです。
なのでバッドエンドのものも、その人がハッピーエンドが好きな傾向にあるならば、ハッピーエンドになるということです。

これはお客様ファーストの考え方です。
こうなってくると映画、ドラマが作品ではなく商品になりそうです。

こうなるとどうなるか?
映画のエンディングが人それぞれになったら。
どんな未来になるのか?

喫茶店の数が減ります。

エンディングが自分の満足になるような展開になるので、そして人それぞれのエンディングなので、「あれ、よかったなー」とか「あれはないよな」とか、共通のものがないので見終わった後のトークが弾みません。
自分の見たものと友達が見たものは違うので。

すると、映画館で友達と一緒に見た後の喫茶店トークの必要がなくなります。
すると喫茶店には行かなくなります。
すると喫茶店は儲からなくなります。
よって、映画館近くの喫茶店は無くなります。

映画というものが、自分だけで楽しむものであればそれでもいいと思います。
ただ、みんなであーだこーだ言うことも映画の楽しみのひとつです。
映画だけでなく、ドラマもアニメも漫画も演劇も小説も、ストーリーがひとつだから論争が起きたりします。
その論争が盛り上がって、見てみようかなと思う人が結構います。

エンディングではありませんが、ワンピースのエースが死んでしまったり、タッチの和也が死んでしまったり。
例えばこれがハッピーエンドを好む人には、エースが生きているストーリー、和也が生きているストーリーになるかもしれないということです。

そうすると、「何で死んだんだ」という論争になりません。
衝撃の展開など人に言いたくなるような展開も、人によって違うと思うと言わなくなります。

あと、エンディングが複数あるのは、僕は単純にその作品を好きになれない。
24というアメリカのドラマがありまして。
最後、主人公のジャックバウアーの妻が死んでしまいます。
DVDの特典映像には別のエンディングがありまして、妻が生きているというパターンです。
正直いらないです。
本編が嘘っぽくなります。
なので、僕の好き嫌い関わらずどんなエンディングになろうともひとつでいいです。

そんなわけで、今以上に見る人を増やそうとエンディングを複数用意するは、結果、見る人が減るかなと今は思います。
どうなるのでしょうか?

みなさんはどうでしょう?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?