『表現力はどこから?』バレエと日本舞踊から学ぶこと
インスタ投稿のコピーですが
めずらしく長文をしっかり(?)書いたので
追記を加えつつ、こちらにも投稿
まず、【表現力とは】
↓↓↓
自分の思考や感情を相手に分かりやすく伝える能力。一般的に、表現方法として言葉や文章、表情、ジェスチャーなどがある。また、多くの人が認識している、音楽や絵画、演劇、ダンスなどのように芸術的に表現することもある。(ネットから拝借)
とのことです。
私は踊りやお芝居での身体表現をメインに活動しているので、
そのジャンルにおいての私の思う表現力のある人とは
娼婦にもなれるし
可憐な少女にもなれる
わるぅーーーーい魔女にもなれる
性別や年齢、役柄をとびこえて演じ分けることができる「振り幅」が広いひとを
表現力があるひとだなぁと思ったりします。
それも、仕草や台詞をつかわずに
「目の色」と「佇まい」で演じ分けることができると、もう、しびれちゃいますね。
「演じ分け」以外でも
その人がいるだけで、言葉を発するだけで、
説得力がある・魅せられる。
そんな人もある種の表現力がある人だなぁと思います。
↑これらについてはまた詳しく書きます。
さてさて本題ですが…
ここ1〜2年、自分の表現力というものについて
考える機会をたくさんいただきました。
有難い評価もいただきました。
そこで気付いたことは
どうやら私は「表現力がある方らしい」ということです。
自覚したことはあまりありませんでしたが。
この表現力がどこからきているのか
分析してみることにしました。↓↓
■クラシックバレエと日本舞踊という真逆の伝統芸能に幼少のころから触れていた
これはもう私のアイデンティティーですね。
これについて、すこし詳しく書こうと思います。
幼少のころから母でもある師匠から日本舞踊を教わり若柳流の名取りにもなり(日本舞踊界の芸名のようなものです。試験に合格しなければ取れません。値段も…うん、ね。)バレエはバレエでトウシューズを履いてパ・ド・ドゥ(男性と組んで2人で踊ることです。物語のクライマックスを飾ります)を踊る。
真逆のジャンルでそこそこの所までは経験させてもらえました。
【日本舞踊の名取りでトゥシューズも履けます】
まだ、自分以外でそんなひとに会ったことはありません。日本舞踊とダンス経験者の方はいらっしゃいますが、トウシューズを履ける方はお会いしたことがありません。いらっしゃったらぜひコラボしたいです!
まぁ、
3年前に二人目の子供産んでからはこわくてトウシューズ履けてませんがね(汗)
履けないんかーーーーい。
それはさておき…
冒頭で述べた「演じ分け」にもつながるのですが
クラシックバレエにも日本舞踊にも扱う演目にはそこに「物語」が存在しています。
その物語の登場人物として、踊ります。
男か女か
子供か大人か
悲しいのか嬉しいのか
↑これらはバレエでも日本舞踊でも共通していることですが、絶対的に違うのが、そう、
国と時代(文化)
ですね。
クラシックバレエはヨーロッパ発祥ですから
扱う演目もヨーロッパの時代背景を色濃く表現しています。
対して日本舞踊は、日本ですね。あたり前やん。
扱う演目は日本の江戸時代だったり?がメインになります。たぶん。ちょっとアバウト。
ので、何が言いたいかと言うと、
めちゃくちゃわかりやすくハッキリ言うと
オーバーリアクション
と
奥ゆかしさ
の違いになるんですね。
あいらーびゅーーーーーぅううう!!!!!!
愛してるぅうううう!!!!!!!!!
ぎゅううううううううう!ちゅうううううう!
か、
す、す、す、、、好き…ですっ…(恥)
くらいの違いですよ。
いや、この表現はだいぶ誤解をよぶけどwww
例えば、ひとりの少女を演じるにしても
バレエは大きく、オーバーに、笑え、歯だせ。
日本舞踊はまず大前提に「おしとやかに、品よく」。
微笑め、歯だすな黒くぬるぞ。
バレエの要領で元気よく伸び伸び踊ろうものなら
「お下品」と一刀両断。
他にも、
それぞれの国の象徴でもある「白い鳥」
バレエでは、白鳥。
日本舞踊では、鶴。がそれぞれ表現されます。
小学生のころに日本舞踊で鶴の踊りを踊りましたが、悲惨でしたね。
振付けでかるくジャンプする動きがあるのですが、バレエの要領で跳べば「跳びすぎ」と怒られ、両手で翼を表現すれば「ガチョウ」と言われ。
当時の私はバレエの白鳥と日本舞踊の鶴を踊り分けるなんてありえないことでした。
いや、いまでもなかなか難しいよ。
これを小学生でやれなんて、なかなかのハードルの高さです。
いや、バレエでも「品」は大事ですよ。
貴族の文化ですから。
そして決してバレエは伸び伸び、日本舞踊はその真逆、というわけでもないです。
ちゃんと「型」が存在していますから。
その型を崩してまで伸び伸び踊ることはバレエでもNGです。
ただ、ただ、その「型」を崩さずに動かせる可動域がバレエに比べて日本舞踊は極端に狭い!!!
これはそれぞれの衣装の違いもあると思いますが。
やりすぎてはいけない、でもやりすぎない範囲で
体を使わなくてはいけない。
やりすぎない範囲でやることが「体を動かさない」ではないですからね。
なんだか相反するふたつの体の使い方に飛んでしまいましたが、、
おなじ「手をあげる」動作でも使い方がちがう
おなじ「うれしい」の感情表現もちがう
そんな違うふたつのジャンルを並行して学べたこと、両方ともそこそこの技術までは修得できたこと。これは私の「表現の核」になる部分だなぁと思います。
更に大きいのは…
この相反する真逆のジャンルに
共通するド基礎
を学べたこと。
これが私がお伝えしている「バレエ整体」にも繋がります。
これ以外でも私の表現力がどこからきているのかというと↓
■「お芝居」のメソッドで感情開放を身につけた。
二日酔いを五段階で表現するとか
■実は1,500席程の劇場でミュージカル主演やったことある。
涙鼻水ダーダー流しながらボロボロの感情で歌を歌うという稽古の経験は大きかったと思います
■ジャンル関係なく「生」の舞台をたくさん観た(バレエ、日本舞踊、オペラ、オーケストラ、ミュージカル、お芝居…等)
■世界観を邪魔されなかった
16年間ひとりっこだったこともあり「ごっこ遊び」ラブな子でした。友達を巻き込むとなるとネネちゃんもびっくりするほどの世界観をぶちこんでいたことをおぼえています。
■観光ではなく旅をしながら海外の空気に浸った。
■ごく一般的な家庭より味わう感情が少しだけ多かった。
・若干の虐待
・両親の離婚
・独特な性格をもつ家族
・母の新パートナーとの関係
・16下の弟の誕生
.
.
.
今ざっと思い当たる節はこの辺でしょうか。
幼い頃から積み重ねていったものは大きいですが極めつけはお芝居で知った「感情開放」だったと思います。
これ、ステージに立つ人でなくても自己肯定感をあげたりコミュニケーションをとるうえですごく役に立つことだと思います。
以上、
私の表現力がどこからやってきているのか?
でした。
表現力シリーズ、また更新しますね
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?