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akaneおすそわけ郵便 第二十回「涙の年越し蕎麦」

私はやりたいことをやって後悔しない派。

それでずっと通してきたけれど、今日は年越し蕎麦を食べていて、美味しいなぁと感じる身体の内側で、この一年、自分を大事に出来なかったことに、後悔の涙が浮かんだ。

一度だけ後悔していいと自分に許して、母の前で泣きながら想いを言葉にした。

今年は、春に結婚、夏は母の新しい仕事の手伝いでボランティア、秋に離婚と云う、激流に流されるかのような一年だった。楽しい経験や気づきが多かったが、周りを優先して自分のペースを見失い、心と身体の限界のところで頑張り続けた。

そして、冬に、私は書くことに戻ってきた。

いちばん私で居られる時間、いちばん自由を感じられる場所。

寒くて身がこごまる季節に、穏やかで暖かな居場所に辿り着いて、辛い旅路の果てに、大切な宝物を見つけた旅人のようだ。

明日から、また新しい旅が始まる。

来年がどんな旅になっても、書くという大切な道連れと共に歩みたい。


【今日の一枚】少し寂しい感じと寒さに追われて足取りがトトッと進む感じが私の中の冬のイメージに合っていて、大好きな一枚です。これも、アンドレ・ケルテスの作品。

【akaneおすそわけ郵便】は、大橋あかねが三十年以上かけて集めたポストカードに、自分の日常や愛するモノについてなど、その日の気分で書きたいことを書いて郵送でお届けすると云う企画です。こちらは、そのnote 版。今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

皆さま、どうぞよい年をお迎えください。

(C)akane ohashi 2019

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。