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akaneおすそわけ郵便 第十七回「お昼寝がパラダイス」

お昼寝が好きでたまらない。

ふかふかのお布団とすべすべのシーツの間に身体を潜り込ませる瞬間、心からの幸せを感じる。

この感触、この気持ちよさ、全てが私の物。存分に味わって、安心の中で丸まる。

ぎゅーっと伸びをすると、爪先が少し布団の端から出るので、慌てて足を引っ込める。

布団の中でもそもそと動いて、体がちゃんと収まる場所が見つかると満足のため息をもらす。

お昼寝のステキなところは、お陽さまを浴びながら眠れること。

眠りに落ちる前にも、目が覚めた時にも、お陽さまが輝いていると、パラダイスに居る気分だ。

私の楽園は、こんなにも身近なところにある。

なのだけれど。

今日は夕方からお夕寝をしたせいで、目が覚めたら、夜だった。目を開けた瞬間に真っ暗だと、とても悲しくなる。この世の中で、自分がたった一人のような。今まで生きてきたことが全て夢だったような。

こんな時に、一人暮らしだったら、すごく寂しくなるだろうなぁと思う。私のことだから、きっと泣きじゃくってしまうに違いない。

昼間に起きた時でも、家に誰もいないと、少し不安になるから。

私の楽園は、布団とお陽さまと、家族で出来ている。


【今日の一枚】眠れる森の美女は、希少な存在です。「プリンセスは働き者」な印象が強い昨今、眠っているだけでOKなのは彼女だけ。あやかりたい、あやかりたい。

【akaneおすそわけ郵便】は、大橋あかねが三十年以上かけて集めたポストカードに、自分の日常や愛するモノについてなど、その日の気分で書きたいことを書いて郵送でお届けすると云う企画です。こちらは、そのnote 版。今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

(C)akane ohashi 2019

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。