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akaneおすそわけ郵便 第十三回「今、本当に欲しい物」

最近、あまり物を欲しいと思わなくなった。ブツヨッカーな私が。

十二万円のコートなら欲しいのがあるのだけれど、今の私にそれは買えない。だからと言って、質の落ちる安いコートはまるで欲しくない。

そして、手持ちの服やバッグはどれもお気に入りで、長年に渡って給料を全部貢いで買った物なので、これ以上に質のいい物以外は買う意味がないと感じる。妥協する位なら、何もいらないの。

今日は、久しぶりに丸の内に出て友達と会っていた。

ウィンドウショッピングをしながら、華奢なネックレスが目に入って「こう云うの、お母さんのクリスマスプレゼントにしたいなぁ。」と思った。

そして、「私が素晴らしいと思った物を好きな時に好きなだけ買って、お母さんにいっぱいプレゼントして、よろこぶ顔を見たい。そのために、ありあまる程のお金が欲しい。」と云う願いが、身体の奥からほとばしるように湧き上がってきた。

今、私が本当に欲しい物は、自由の枠を更に広げるためのお金だ。

少し前まで、私は創造性を見失っていて、やっとそれを取り戻して、創造の自由を手に入れた。

今度は、もっともっと自由に、好き勝手にふるまう為のお金が欲しい。

昔は、「お金が欲しい」なんて口にするのは卑しいことだと思っていたけれど、今なら、堂々と力強く口に出来る。

自分の望む物をちゃんとわかって、それに気づいているのは、とても素晴らしい。これは、いい兆しだ。


【今日の一枚】いい兆しと云う言葉とリンクしてこのカードが目に飛び込んできました。ダイカットなのもそそられます。

【akaneおすそわけ郵便】は、大橋あかねが三十年以上かけて集めたポストカードに、自分の日常や愛するモノについてなど、その日の気分で書きたいことを書いて郵送でお届けすると云う企画です。こちらは、そのnote 版。今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

(C)akane ohashi 2019

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。