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おすそわけ日記 147 「ナソナとイソニ劇場〜あつ森で母と花火を見る〜」
ナソナこと、母、七十七歳。生粋のおとぼけ。
イソニこと、私、五十二歳。ボケとツッコミの二刀流。
そんな二人が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常。
八月の日曜夜は、テレビの前に集合。
Switchのゲーム『あつまれ どうぶつの森』(あつ森)で、花火大会のイベントが始まったから。
母と二人、ゲームの中で色違いの浴衣を着て、髪型もお揃いにして、島の広場に出かける。
バンバン、バンバン、花火の上がる音が聞こえ、同じ島に住むどうぶつさん達も勢揃い。
「お母さん、くじ引く!くじ!」と言って、いつも胡散臭い美術品を売りに来る、つねきちさんの夜店でくじを買う。
「団扇が出るまで買うー!」とダダをこね、母もご同様に団扇狙い。
周りにいるどうぶつさん達も、てんでに花火に掛け声をかけたり、手持ち花火を楽しんだり。
大勢に混じって、一緒にお祭りを楽しんでいる高揚感がある。
二人で頭に光るカチューシャをつけ、浴衣で島中を走り回る。
「お母さん、待って、待って!」と先を走る母に追いつこうとする一所懸命な私。
こんな場面が、ずっと昔にもあった気がして、胸がじんわりする。
最後は、夜の博物館へ。
今まで二人で集めた魚や化石、虫を眺めながら、この三ヶ月で随分集めたなぁと感慨にふける。
「私たち、がんばったね。」「うん、すごいね。」
「これからもっと、もっと、集めるの、がんばろうね。」「がんばろうね。」
これも、母と私の人生の軌跡だ。
かけがえのない、愛の奇跡だ。
【今日の一枚】自分でデザインした花火も打ち上げられるそうで、月末までに挑戦したいです。あと、上の写真のピープーって吹くやつ、吹き戻しって言うんですね。知らなかった…。私が縁日でよく買ったのは、ハッカパイプとあんず飴です。
【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿する企画をはじめました。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。
今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。
毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。