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おすそわけ日記 146 「ナソナとイソニ劇場〜夏休みはシャトー・オーハシで〜」

ナソナこと、母、七十七歳。生粋のおとぼけ。
イソニこと、私、五十二歳。ボケとツッコミの二刀流。
そんな二人が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常。

家族二人でご飯を美味しく食べて、お風呂にのんびり入って、夜更かし上等の毎日。

家から空も海も見えて、満足、満足。


「旅行に来てるみたいだね〜。」としみじみする母。

じゃあ、うちは旅館かなぁ、ホテルかなぁと尋ねたら

「シャトー・オーハシ」

そのネーミングは、休憩が出来そうなホテルですね。


「じゃあ、ホテルニューアカネ。実際にあるよね、熱海に!」

語尾が一文字違うし、そう言いながら動かす母の手は、明らかに「大漁苑!」

アカオとハトヤの見事なまでの融合。


じゃあ、シャトーのままでいいとして。

お母さんは、そのホテルで何をしているの?

母、鼻息荒く「経営者です!」

へー、じゃあ、随分、人雇ってるんだ。

「…一人です。掃除もやります。」

シャトー、大分、規模が縮まったなぁ。


そんなわけで、私はシャトー・オーハシで夏休みを満喫中。

と言いたいところだが、学びと仕事に夢中で時間が押され気味。

『あつ森』の毎日のノルマもこなせない私に、

母が私の分までゲームをやりこんでくれる始末。


暑い中、家事とゲームとお茶の稽古をこなす母。

降る日も照る日も頑張ってくれている。

シャトー・オーハシはどうですかと尋ねたところ、

「廃業します!」

はや!

掃除もします、コックもします、家政婦もします、疲れましたと窮状を訴えられた。


そして、ホテルを辞めてどうするんですかという私の問いに

「忍者になります。」ときっぱり答えた母。


ホテル経営から、突然の忍者への転身。

我が家の夏休みは、と云うか、大橋家は、一体どうなるんだ!?

次回のナソナとイソニ劇場に乞うご期待。


【今日の一枚】二年前にリトリートで滞在したハワイ島のホテルからの眺め。鳥が並んで飛んでいるような雲に惹かれて連写しました。ホテルの敷地自体がパワースポットになっていて、ご利益感ありありでございます。

【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿する企画をはじめました。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。