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真の水族館ガチ勢が選ぶ!日本全国オススメ水族館2024年版

以下の水族館をすべて訪問した者だけが私に石を投げなさい。

(ヨハネによる福音書第8章3-11節)


沖縄美ら海水族館(沖縄県国頭郡本部町)

日本国内のオススメ水族館を独自評価でもって一覧にしましたので、是非ご覧ください。

⚠️注意事項⚠️

どの水族館も良いところがあり、そして結局は個人的な好みの問題でしかないので、決して「水族館ランキング」ではないです。
そして、私自身が2024年7月現在で訪問したことのある水族館しか掲載していない以上、日本全国の水族館を完全に網羅しているとは言い難いのは事実であります。
あくまでも、皆さんの水族館訪問のひとつのきっかけにしていただければ幸いです。

鶴岡市立加茂水族館(山形県鶴岡市)

評価項目(5点満点)

  1. 展示内容:コンセプトに沿った展示が十分に楽しめる程度にあるか

  2. 入館料:500円以下/1000円まで/1500円まで/2000円まで/2000円以上 
    *ただし訪問当時の料金を参照

  3. 公共交通機関アクセス:時刻表見なくてもよいくらい充実していてかつ鉄道駅から徒歩/鉄道駅から徒歩/鉄道駅からバス乗換/バス乗換だが乗換不便/公共交通なし

  4. 眺望:私が感動した要素によって加点

  5. 周辺施設: 観光地、食事施設、道の駅、史跡など含め評価

  6. 学名表記の有無: 有なら5点/無なら1点 の度合いで評価

  7. その他生物学・分類学等の解説: 学問的知識に対する施設スタッフの理解度

  8. オリジナリティによる特別評価点: ここでしか味わえない要素を10点まで加点

以上配点でもって、便宜上【B、A、SS、SS、SSS】にランク付けしました。


B【いい水族館に行け… 鬼龍のように】

(~20点)

☆Pick UP☆
 
青森県営浅虫水族館(青森県青森市)

  • 展示内容:☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆☆☆

  • 眺望:☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆☆

  • 学名表記の有無:☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆

太宰治が『津軽』にて語っていた、青森県下一の温泉地である浅虫温泉。そんな同地にある水族館は、地元への愛を感じる展示から大人気の海獣展示まで、水族館の基本を楽しめるローカル感溢れるステキなところ。青い森鉄道浅虫温泉駅から徒歩圏内、青森市中心からもほど近く訪問しやすい。東北本線・IGRいわて銀河鉄道を乗り継いで同地までやって来ると、ようやくここまで来たのか、迫りくる陸奥湾の壮大さに感動することも間違いなし。

A【単刀直入に言おう 日本にあるこの水族館に行ってみてほしい】

(21~25点)

☆Pick UP☆
 
長崎ペンギン水族館(長崎県長崎市)

  • 展示内容:☆☆☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆☆

  • 眺望:☆☆

  • 周辺施設:☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆

地球上に6属18種生息するペンギンのうち、本館には9種が大集合で大迫力。すごい数のペンギンが集まっており、ぼーっと眺めているだけでも楽しくなる。ペンギン以外にも地元・長崎周辺の水生生物展示もしっかりとある。ペンギン独特の、ふわふわした空気感がとても良いのでさらに加点。

S【はい優良水族館確定 ぶっ訪問します】

(26~30点)

☆Pick UP☆ 
 
アクアマリンいなわしろカワセミ水族館(福島県耶麻郡猪苗代町)

  • 展示内容:☆☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆

  • 眺望:☆☆☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆☆

猪苗代湖や福島県内に生息する淡水魚や両生類、そしてカワセミなど川鳥が館内にひっそりと暮らしており、その中でもゲンゴロウの展示は充実。ここは、磐梯山の爆裂火口と寄生火山がどっしりと北方に構え、東西は一目でわかる構造盆地の地形、湖の巨大さを実感させる素晴らしき場所。わざわざこの地で淡水水族館をやろう、ついでにカワセミも扱ってやるよという気概がステキなので加点。訪問時の、冬虫夏草についての特別展示がめちゃくちゃ面白かった。ただし、駅からレンタサイクルで行ったが、アクセスが不便。

☆Pick UP☆
 岡山市立環境学習センターめだかの学校(岡山県岡山市)

  • 展示内容:☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆☆☆

  • 眺望:☆☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆☆

かわいらしいログハウス風の建物で受付、展示室は温室を改装したような小ぶりな水族館。展示数は多くないが、展示室を縦貫する再現河川、そこにはもちろんメダカが泳いでいて、子ども目線のユニークな展示方法など随所への工夫がステキ。すぐそばに温泉あり、旭川の創り出した緩やかな谷地の風景あり。「めだかの学校」の名をまさしく体現しているなぁという感動があったのでさらに加点。

SS【水族館を超えた水族館】

(31~35点)

☆Pick UP☆
 
山梨県立富士湧水の里水族館(山梨県南都留郡忍野村)

  • 展示内容:☆☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆

  • 眺望:☆☆☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆☆☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆☆

展示は小さめの水槽から始まるが、学名完備、飼育員作成のコラムはウィットに富んだ内容で楽しい。館内中央にある大水槽にはサケ科の魚が一堂に介しており、山奥のひっそりとした水族館とは思えないほどの迫力がある。その他にもホウネンエビといった、マイナー無脊椎水産生物の展示があって良い。そして何より、かのミヤイリガイについての解説を試みている点は加点要素。水族館徒歩圏内に忍野八海があり、いま観たばかりの淡水魚についての知識を美しき景観の中で実践できるという学問的喜びを実践できる。

☆Pick UP☆
 
いおワールドかごしま水族館(鹿児島県鹿児島市)

  • 展示内容:☆☆☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆☆☆☆

  • 眺望:☆☆☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆

ローカル水族館の「良さ」が全て詰め込められた模範的水族館。
ジンベエザメを有する大水槽がある一方、鹿児島近辺の海の豊かさをわかりやすく、それでいて十分に楽しめる充実した水槽がたくさん。子どもたちの学びに繋がる展示もあってあたたかい。ウミウシなど特徴的な生物については非常に詳細な解説がなされていて感動的ですらある。珍しいカイロウドウケツやハオリムシが展示されていたのでさらに加点。良かったなぁと思いつつ館外に出て外を眺めると桜島、ああ鹿児島に来たのだという旅情を頂点にまで高めてくれる。帰りは天文館でラーメンに決まり。

SSS【一撃感動日本国内最高水族館三選】

(36点~)

☆Pick UP☆
 
サケのふるさと千歳水族館(北海道千歳市)

  • 展示内容:☆☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆☆☆

  • 眺望:☆☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

北海道の川の恵みといえばサケ。本水族館最大の目玉は、千歳川の水中を直接眺めることができる「水中観察ゾーン」。何を言っているのか分からないかもしれないが、言葉の通り、流れる河川の水中を横から眺めることができる。9月頃に訪問すると、産卵にやって来たサケ(など)の大群に圧倒される。初見では信じられない光景であり、息を吞むほどの緊張感すら与えてくれる。もちろん時期によって自然河川の様子は変わってくるわけなので、必然と何度でも行きたくなる。館内の淡水魚展示も豊富で、子ども目線なのか低い位置にある水槽が多く、屋内展示ながら密閉感がないのも良い。館外に出て再度上から千歳川を眺めると、また違った感動がこみ上げてくる。時期によってはサケの捕獲シーンも見ることができるのでオススメ。

☆Pick UP☆
 八景島シーパラダイス(神奈川県横浜市)

  • 展示内容:☆☆☆☆☆

  • 入館料:☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆☆☆☆

  • 眺望:☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆☆☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆☆☆☆☆☆☆

観光地水族館のお手本となるべき存在。特別評価点なにこれ?と言われそうだが、本施設は複合型レジャー施設の中でもそのワクワク感が段違いであり、その分の加点。一見して陸繋砂州のようにも思える人工島へ上陸、水族館チケットで入館できる施設は複数に分かれていて、そのメインの三角屋根の建物は実に巨大で、これから私は何を見せられ、魅せられるのであろうか、期待が高まっていく。王道の熱帯展示や海獣展示、迫力ある大型水槽から地域の水生生物紹介、屋外には鳥類・哺乳類の展示まで、これでもかという充実した展示内容。メインの大水槽の中を通りながら進んでいくエスカレーターはぜひ一度体感してほしい。それでいて学問へのリスペクトを決して忘れることのない展示の工夫。ありとあらゆる点から「水族館」を全力で楽しむことができる、そんな場所であります。

☆Pick UP☆
 
むろと廃校水族館(高知県室戸市)

  • 展示内容:☆☆☆☆☆

  • 入館料:☆☆☆☆

  • 公共交通機関アクセス:☆☆

  • 眺望:☆☆☆☆☆

  • 周辺施設:☆☆

  • 学名表記の有無:☆☆☆☆

  • その他生物学・分類学等の解説:☆☆☆☆

  • オリジナリティによる特別評価点:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以前のブログ記事で既出。八景島が「水族館」の典型を成すものであるとすれば、こちらはその概念にパラダイムシフトを巻き起こす存在。誰がどう見てもあからさまな理科室が展示室になっていたり、魚と亀が25mプールを練り泳いでいたりと、あまりにも斬新すぎる展示方法に度肝を抜かれる。廃校という存在を最大限活かした空間創出の妙は、ここでしか味わうことができない体験。文句なしの10点加点です。


おわりに

京急油壺マリンパーク(神奈川県三浦市)
2021年に閉館。もうない。

以上、ピックアップしつつオススメ水族館を紹介してきました。
非常にセンシティブで訴求力のありそうな話題ですので、このテーマは動画化して衆目に晒したいですね!
オラッ!バズれ!

早見表をどうぞ。

さて、インターネット上には既に「水族館ランキング」などが氾濫していますが…
水族館を語るうえで、学名やら分類学やらの話題を持ち出さない「自称魚好き」の投稿者は甘えですね。
水族館を何だと思っているんでしかね?マジで旅情と学問を損ねています!

というわけで次回は、「水族館」という場について本格的な考察を加えていきますので、乞うご期待。

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