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出張、発見、驚きのシンガポール編。

海外出張の感想について、お話しします。


Merlion Park シンガポールのランドマーク
Raffles Hotel コロニアル様式の建物が多くあった

私事ではありますが、はじめての海外出張を経験しました。
仕事の内容について詳細は語らずですが、移動が多いし、熱帯地域のムシムシした暑さは堪えました。
泣きっ面に蜂だったのは、帰りの便が深夜1:50発で7時間の機内泊前提だったこと。
私はメーデー民なので飛行機の中では眠れません(泣く)

Orchard Road
Funan Mall

さて、私の愚痴を長々と綴り続けていても面白くはないので、散歩ブログらしく、シンガポールを歩いていて感じた気付きに関して、いくつか書き並べてみたいと思います。
久しぶりの海外経験だったもので、普段の国内旅行に慣れ過ぎてしまった私にとっては、いま一度自らの旅行感が世界にも通用するのかどうか、試される、いや試すことができる場でございました。

◇この出張の目的は…⁉

その1、街並みに良きまとまりがある。

Merlion Park周辺の風景
Merlion Park周辺の風景

私、自然と人間の鬩ぎ合いが大好きである旨を当ブログ上で繰り返し述べていますが、だからといって大都市の風景が嫌いであるというわけではない。大都市のビル群も複雑すぎる交通網も、それも人の営みであることは同じですので。
その証拠にCities: Skylinesのヘビープレイヤーでありまして、都市を歩いていると、自分の街づくりの参考にしようとネチネチと街を眺めてしまう。

China Town
China Town

こうしたチャイナタウンのような、多文化的なまち並みもビル群に上手く溶け込んでおり、歩いていて楽しい。
「違和感なくある」というのはスゴイと思った。
もちろん現地人に話を聞いてみると、高齢化社会やホームレスの存在など、大都市らしい問題も起きているというのは事実である様子。
実際、貧富の差は(もしかしたら日本以上に)感じるし、決して現世の理想郷だと無神経に褒めているわけではない。
しかしながら、その現実をあまり感じさせないというのは、並大抵のことではない。
だからこそ面白いし、また、仕事ではない用事で行ってみたいと思いました。


高架区間のMRT

MRT路線図

その2、MRT(Mass Rapid Transit)について。

高架区間のMRT
MRT路線図

狭いシンガポールの国土を網羅する、鉄道の公共交通機関です。
きっぷは全てIC式で、改札でピッとやるたいへん便利なやつ。
旅行者にはフリー使用のTourrist Passがお得だが、なんとタッチ式クレジットカードでも改札ができるなど、支払方法が豊富なことには驚き。
さて初見のMRTの雰囲気、市の中心街はありがち地下鉄といった趣だが、郊外に行くと屋外に出て高架を走るように。
しかし架線がないということに気付き、レールの横を見てみると、アレがありました。
第三軌条式の電力供給ですね。

MRT East West Lineの車内
MRTの古い車両は川崎重工製

まァでも、クッソ硬い椅子にロングシートオンリーですので、座り心地はよくないですね…。標準軌だけど…。
そもそも都市間の短距離移動を想定した交通機関ですし、当たり前といえば当たり前。
また、公共交通としてはMRT以上にバス網が発達しており、MRTと同じICカードが使えるのでとても便利。2階建てバスもあるでよ!
MRTは路線延長自体はそこそこ長いし、今後の延線計画もあるとのこと。

次回観光で来た際は、もっとじっくり巡ってみたいですね!

その3、日本文化への理解ついて。

Funan Mall内
あーにゃ、にほんごよめない

ショッピングモールに行くと、非常によくしばしば、日本商品や日本料理のお店を目にします。
欧米のような似非日本的な「日本」ではなく、ふつうに日本で売られているような、日本語で書かれた商品。
現地でおしゃべりした大学生曰く、シンガポール人は日本料理(和食というよりは、ラーメンとか丼ものとか)が好き。
「日本製というのはもはやシンガポール人にとってはひとつのブランドだ」とも言っていたが、本当にそうかもしれないなぁと、思えるほどの浸透具合でありました。

見覚えのある日本食品たち
Singapore Discovery Centreの戦争展示

しかし、過去の歴史を忘れたわけではない。
僅かな時間ですがシンガポール発見館という博物館?科学館?を訪問する機会がありまして、そこには第二次世界大戦において、旧帝国軍が英領シンガポールを征服した歴史についての壮大な展示がありました。
「親日国だから嬉しいね」なんて言うことは、決して易くも優しくもない。
このような歴史認識がしっかりと国として為されているのだなと知ることができ、良い機会でありました。
当事者意識が大切ですね!

しゃあ、廃線・巡り!マレー鉄道廃線跡

最後に、唯一仕事が早く終わった日にちらっと遊びに行けた、みんな大好き廃線巡りに関しての雑記を。
場所はDowntown Line King Albert Park 駅近く、ここは郊外の街中といった雰囲気。
そこに突如として出現する、重厚なる漆黒のトラス橋。
こちらがシンガポールにある(おそらく)唯一の廃線跡、すなわちかつてのマレー鉄道廃線跡。

Bukit Timah Truss Bridge
いいボルチモアトラス

当ブログでもしばしば登場するような日本の廃線跡同様、ここRAIL CORRIDORにも遊歩道が整備。
このトラス橋はボルチモアトラスという形式で、日本国内では磐越西線のものが有名ですね。
私はボルチモアトラスは初見、独特の部材の組み方はなんとも複雑で、一見して掴み所のないような不思議な感じ。
並行弦分格プラットトラスの載荷弦側に副材を配し、下半分に同様の三角形のパーツが連続しているように見えることが特徴でしょうかね?
異国の土地で橋巡りができるとは夢にも思わず、見惚れます。
この海外出張は甚だしんどかったですが、こうして僅かでも楽しむ機会があったことで、頑張って来て良かったなァと、感じた瞬間でありましたね!

旧Bukit Timah Station
旧Bukit Timah Station

橋からやや南に進んだところには駅舎跡もあります。
しかし、他ブログ様の記事を拝見しましたところ、私が見た橋やレール、駅舎などはキレイに補修・改修された後である様子。
実際訪問時、駅舎は改修工事をしていましたし、整備されているカフェや公衆トイレはやたらと真新しかったですね。
保存しようという気概があるというのは素敵なことだ!

またシンガポールに観光へ来たときは…仕事のストレスを完全に忘れつつ…
もう一度行きたいですね!

おわりに

デカすぎてたまげるチャンギ空港
よりもい聖地巡礼できたので満足

以上、数年ぶりの海外経験で昂った想いについて、忘れないうちに書き留めてみました。
もちろん楽しかったといえば楽しかったのですが、やはり仕事であり、遊ぶことはできないなァという辛さ。
というか海外出張自体が初めてだったもので、最初から最後まで楽しさよりも不安の方が大きく、いつの間にか日本に帰ってしまっていてビックリ。
お前重いんだよ!(疲労)

やっぱ…廃線跡のロマンを…最高やな!
マラッカ海峡らしい景色

しかしながら、普段は国内旅行を主として語っている身の上としては、久しぶりに海外に行くことができたことで、自分自身の旅行観を再度見つめ直すことができました。
数年前に海外に行った時よりも、知識も体力も気力も語学力も、着実に向上していると実感できました。
今後もこのニッチな価値観を大切にして、ブログと動画をつくっていきたいものですね!

でも出張はイヤかも…
…頑張って働いて、お金を貯めて、観光目的でまた来ましょうね!

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