安藤 茜

フリーランスでライターをしています。 洛外から洛中へ引っ越した京都人です。 民藝と植物…

安藤 茜

フリーランスでライターをしています。 洛外から洛中へ引っ越した京都人です。 民藝と植物が好きです🪴 ここでは、ゆるゆる好きなことゆうてます。

最近の記事

水無月からの…

6月は湿度が高くてつらいけれど、 水無月と言えばちょっと気持ちが明るくなる。 それは緑の大きな輪っかが、 至るところの神社で見られるから。 神事なのにちょっとわくわくしてしまう。 この輪っかは茅の輪。 6月30日の夏越の禊で無病息災を願う。 五時に大祓式があるらしい。 時間の少し前になると氏子の方々が真っ黒いスーツを着て集まってきた。 平日ということもあり、高齢者ばかり。 しかしあまりの蚊の多さに離脱。 いくつか神社をまわってみた。 こちらは繁昌神社の茅の輪。

    • とんど焼き

      小正月の1/15は京都中イベントだらけ。 全国的に行われているとんど焼きもその一つ。 京都市内では新熊野神社で行っているとのことで、 思い立って翌日行ってみることに。 到着すると既に山伏がスタンバイしていた。 11時、神主の挨拶で儀式がはじまる。 見物客を清めてまわる神主。 そして、ついに点火の時… 中が空洞なので、勢いよく燃え上がる火! 恵方に倒れるといい年になるとのことで、 半ば強引に鎖で希望の方角へ引っ張る。 燃えた後は神事に参加。 神主さんが祈祷をしてくれ

      • 山伏からの山伏

        1/14 ギャルリーためながへ向かう途中、 前方に怪しい集団… 思わずダッシュ。 正面橋を渡ったところで追いつく。 甘春堂本店の前で立ち止まる怪しい集団。 唱えるお経。 調べてみたところ、聖護院の寒中托鉢だった。 北の方までは来ないから、知らなかった。 山伏の格好だな〜と色々調べていたら、 明日はとんど焼きの日ということに気がつく。 市内でとんど焼きを行っているのは3ヶ所。 新熊野神社、松尾大社、平岡八幡宮。 明日はいちばん最寄りの新熊野神社へ行ってみよう。

        • 新緑の町家

          只今開催中のKYOTO GRAPHIE、 無料で観られるものも多々あります。 中でも旧今尾景年邸と旧川崎家住宅は、展示だけではなく町家自体が大変素晴らしく、その造りに惚れ惚れしてしまいます。 旧今尾景年邸へ 旧今尾景年邸は日本画家、今尾景年の居宅として大正3年に建築されたもので、現在は国の登録有形文化財です。 日本画家ならではなの嗜好なのか、入口すぐの大きく四角い窓は、まるで絵画を見ているかのようです。 中に進んでいくと、渡り廊下から中庭が見られます。 さらに奥の

        水無月からの…

          今さらの、にゃん。

          今年は2022年の2月22日、スーパーにゃんの日でした。 意気込んで書こうとしていたのに早速出遅れました…。 そこで今、話題のお守りの話を。 京都の下京区にある因幡堂 平等寺で2月22日に発売されたのが、こちらの無病(六猫)お守り! というのも、こちらのお寺では定期的に保護猫譲渡会をしており、境内にはお寺で保護したにゃんたちもいるのです。 私もこのお守りを手に入れるべく、祝日だった翌日23日にお寺へ! 朝から近くでモーニングを済ませ、意気揚々と向かいます。 …え!!

          今さらの、にゃん。

          洛中洛外日記 〜だゆう?たゆう?〜

          今年からと言って早速、去年のことから。 年末の買いもので新京極商店街を歩いていたら、 遠くの方に真っ赤な蛇の目傘が。 ちんどん屋なんて久しぶりに見るなぁ〜 と思っていたら、どうも様子が違うようで。 近くに来てみると声高らかに巻物を読み上げる声が。 その声によると、どうやら、喜劇俳優の芦屋小雁さんの米寿を祝うお練りらしい。 芦屋小雁…世代的に存じ上げず、大変失礼ながら四文字熟語か何かだと思っていた私… 小学生の頃、四文字熟語を書く宿題で、適当に辞書を引き吉田兼好と書いただ

          洛中洛外日記 〜だゆう?たゆう?〜

          令和版 洛中洛外日記 〜はじめに〜

          この日記をはじめるにあたり、少し私の話を。 洛外に生まれる 私は京都市の左京区で小学生までを過ごした。 左京区は市内の中でも広い区で、京都大学もあれば、「え、これ京都?」というような、みんながイメージする京都とはかけ離れた場所もある。 私が過ごしたのは後者だ。 山の合間の住宅地、京都らしいものは見渡す限りない。 そして、小学校入学を前に北区に引っ越すことになる。 少し出世したじゃないか!という気もするが、上京区や下京区の人たちを前にすると、「うちは北のほうやし〜」と少し負

          令和版 洛中洛外日記 〜はじめに〜