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洛中洛外日記 〜だゆう?たゆう?〜

今年からと言って早速、去年のことから。

年末の買いもので新京極商店街を歩いていたら、
遠くの方に真っ赤な蛇の目傘が。
ちんどん屋なんて久しぶりに見るなぁ〜
と思っていたら、どうも様子が違うようで。

近くに来てみると声高らかに巻物を読み上げる声が。
その声によると、どうやら、喜劇俳優の芦屋小雁さんの米寿を祝うお練りらしい。

芦屋小雁…世代的に存じ上げず、大変失礼ながら四文字熟語か何かだと思っていた私…
小学生の頃、四文字熟語を書く宿題で、適当に辞書を引き吉田兼好と書いただけある、漢字音痴。


そして、そんな本日の主役よりも目を引く存在が、
禿を2人連れた太夫さん!

はじめてお目にかかるその存在感にちょっと鳥肌。
「だゆうさん、はじめて見たよ!」と
感動のまま、家族に報告。

「たゆう、では?」という冷静な弟からのつっこみ。

そういえば、太夫といえば、私は小梅太夫しか知らなかったのだ。
「こうめだゆう」だから、「だゆう」と思っていたのだった。恥ずかしい。

〇〇太夫の場合は、「だゆう」とにごり、
太夫のみの場合は、「たゆう」で良いのだそう。

そんなこちらは、島原の葵太夫さん。
今、現役の太夫さんは5人しかいないそうなので、京都で舞妓さんに遭遇するより、よっぽど貴重な体験なのだ。

こんなに豪華な装いなのに、足元は真冬でも裸足。
位があっても、お客様より一歩控えるという意味らしい。

また、よく花魁と太夫を混同する人がいるが、花魁は「春」を売る仕事、太夫は「芸事」を売る仕事だから、全く違うそう。

太夫は、芸と教養を兼ね備えた芸妓の最高位。

最後にあまりにも禿の後ろ姿がツボだったので。
名前が入っている衣装が最高に良い!

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