あなたの無形資産はなんですか?(転職・キャリア)

有形の資産はわかりやすい。現預金や、住宅、自動車などが有形資産だ。しかし、ビジネスパーソンとして成功したいならば、無形資産を増やす必要がある。

無形資産のうち、ほとんど増やせないのが、過去に説明した「錯覚資産」だ。容姿、学歴などは、それだけで「優秀そうだ」「爽やかで良い」と、良い人材だと人事担当者を錯覚させる効果がある。しかもやっかいなことに、この錯覚資産は若い人ほど強力だ。50代にもなったら学歴や容姿よりも実力のほうが大切なのは誰でも知っている。しかし、未経験の新卒採用では、錯覚資産が極めて重要になってしまうのだ。

一度、新卒採用で負けてしまうと、はい上がるのは極めて難しい。今度は、学歴ではなく「一社目」の会社が、その人のブランドとして錯覚資産になるからだ。もし、一社目がマッキンゼーならば、優秀だと思われるだろう。

それでも、何とか転職で逆転したい人は、以下の無形資産を増やす努力が必要だろう。

・ポータブルスキル
資格や、英会話スキルなど、どこにでも持ち出せるスキルのことだ。最初の会社内部でしか通用しないスキルはポータブルスキルではない。意識的にポータブルスキルを磨く努力をしよう。

・LinkedInでのセルフプロモーション(実績を英語で書く)
運良くヘッドハンターの目にとまれば、一発逆転の転職も可能だ。そのためには、LinkedInのプロファイルを充実させる必要がある。どのように組織変革に貢献したか?どのように利益貢献したか?それを英語で書いてほしい。外資系のヘッドハンターは、英語ができる人材しか相手にしない。外資系ヘッドハンターの目にとまるためには、英語で自己紹介しなくてはならない。

・人脈
東大や早慶などは圧倒的に有利だ。大企業にも、スタートアップにも優秀な人材がたくさんいる。最近は、リファラル採用もある。人脈を駆使して次のキャリアを探してみてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?