サクラ 、 さくら 。
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サクラ 、 さくら 。

東京の桜は、もうだいぶ散ってしまいました。まあ、散ったら散ったで地面は喜ぶといいますか、ランニングシューズの先にぱっとはなやいだ道ができるので、それはそれでいいものです。

桜の季節にあわせて、
アンチモンで新曲「さくら2021」をリリースしました。

素敵なイラストは北村 人(きたむら じん)さんの手によるもの。
住宅街の桜たちが、とてもかわいいです。
実はこの歌は、3年前にリリースした「サクラ」という楽曲の
歌詞の一部を書きかえて、アレンジに変更を加えたものです。
3年前にリリースしたもと楽曲「サクラ」はこちら。

美しいドローン映像の撮影と編集は、花田 礼さん。
桜とともにたたずむ人のシルエットが、またいいんですよね。

3年前、この「サクラ」を書いたきっかけは、毎日のランニングでした。
そもそもは、「春らしい出会いと別れをテーマにした桜ソングを書こう」という気持ちで創作に入っていたのですが、歌詞を書くのに煮詰まってしまい、気分転換に外へ走りに出たのでした。隅田川沿いの桜並木をよく走るのですが、その日、ふと道沿いに「東京大空襲 慰霊の碑」を見つけたのをきっかけに、ふだん自分がお気に入りで走っているコースが1945年 3月10日 の東京大空襲で凄まじい被害を受けたエリアであることを知ったのです。もちろん、歴史の事実として認識はありましたが、日々走りながら春の桜を楽しみにしているこの道がそうだったのかと思うとなんだか、足元がぐらっとする感覚があったのです。

そこから、早乙女 勝元さんの「東京大空襲」(岩波書店)を読んだり、

北砂にある「東京大空襲・戦災資料センター」へ足を運んだりしながら、

被災したエリアを自分の足で走ることをしているうちに、歌詞が当初予想もしていなかった方向へと動きはじめました。「春らしい出会いと別れ」とか「卒業式に似合いそうな桜ソング」の要素はどんどん少なくなって、とうとうゼロに(笑)。でも、もう止めることができなかったというか、最後までこの歌を書き切ることに自分の中で別の意味ができていたように思います。結果的に「サクラ」は、戦争をテーマにした歌になりました。

そして今年、2021年。
新型コロナウィルス。「サクラ」を書いた3年前にはまったくイメージしていなかった生活。マスクをしながら、それでも自分は走ってはいて、春を待ってもいて。そんな日々の中であらためて「サクラ」を聴きなおしてみて、サビのリフレインへと向かう歌詞を、あたらしい言葉に書きかえてもう一度歌いたい気持ちになりました。2021年を覚えておくための歌にしたいと思いました。それと「大丈夫」と言いたかった。「大丈夫」という言葉を、どうしても歌詞に入れたかったのです。

どうせリテイクするなら、アレンジのアプローチも変えようと思い、
井上央一くん(アンチモンのギター + 編曲担当)にダンスミュージックの要素を取り入れてもらいました。

ボーカルトラックも、いつものアンチモンではあまりやらない手法を使ってミックスしています。

2つの 「サクラ」と「さくら」 
ぜひ聴き比べてみてくださいね。

ちなみに、この写真の桜は、

画像2

いつものランニングコースへ向かう途中に渡る
小さな橋から見える景色なのですが、
今年もきれいだったので、愛媛の実家にいる両親にも見せてやろうと
テレビ電話をしまして、

「 どう?  隅田川の桜はきれいやろ?」

と散々自慢して電話を切った後で、
あ、ここ隅田川ちゃうわ、と気づいたスポットになります。
(ほんとは「大横川」だった)

今日はこのあたりで。

ではまた!

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「カンガエル」代表。クリエイティブディレクター / シンガーソングライター。広告と音楽を仕事にしています。音楽制作ユニット「アンチモン」のVo.作詞・作曲担当です。 アンチモン → http://www.antimony-music.jp