#おうち時間を工夫で楽しく
風雲 ストームライダーズ (1998) 風雲之天地雄覇/THE STORM RIDERS 監督 アンドリュー・ラウ
1998年だから、今から20年以上前、「マトリックス」の1年前の映画です。はっきり言ってストーリーの深みとか登場人物の心の機微とかはあまり期待しないでおきましょう。マンガの世界が映像になった、痛快B級映画と言っていいと思います(原作は本当にマンガだそうです)。DVDがすごく安くなっていたので、思わず購入して再見しました。
とにかくこの映画との出会いの印象が強すぎました。初めて観たのはなんとタイの
モンゴル (2007) MONGOL 監督 セルゲイ・ボドロフ
義経=ジンギスカン説。
もしかして、このちょっと荒唐無稽な伝説を監督が知っていて、わざわざ日本人の浅野忠信をテムジン(チンギス・ハーン)役に持ってきてたら面白いな、なーんて思いながらオープニングを観ていたら、いきなり「1192年」とテロップが出たのでビックリ。いい国つくろう鎌倉幕府? ますます疑念は深まるのでした… なんつって(現在は1192年より前だったって説が有力なようです。娘の歴史の教科書
抱擁のかけら (2009) LOS ABRAZOS ROTOS/BROKEN EMBRACES 監督 ペドロ・アルモドバル
アルモドバル監督の映画を見る時は、どんな色彩、部屋の内装、風景、劇中劇を見せてくれるのだろう? という興味で観ているような気がします。
レナとマテオの逃避行先のファマラのホテルの部屋。鮮やかで明るいのにかげりを感じさせるブルーの壁にオレンジの花柄のソファ。海岸で、男の赤のシャツの背中をそっと抱きしめる女の深緑色のニット。補色がいつも効果的に使われています。
登場人物たちの思いも、色のように鮮や
恋するベーカリー (2009) IT'S COMPLICATED 監督 ナンシー・マイヤーズ
原題は「It's complicated」。複雑なんです!
なぜなら…
10年前に離婚した夫は子供たちのパパで、共通の知人も多いから、ことあるごとに顔を合わせちゃう。これがまた口がたつし、憎めない男なんですよね。
それに10年も経ったら憎しみだとか辛かった気持ちがようやく薄れてきて、おそらくは更年期もようやくやり過ごして、なんか楽しかったことばかり思い出してしまうみたい。
ああ、でも酔った
エターナル・サンシャイン (2004) ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND 監督 ミシェル・ゴンドリー
映画を見終わった後、ケイト・ウィンスレット扮するクレメンタインのタンジェリン色の髪の色がいつまでも記憶に残ってしみ込むような余韻。ミシェル・ゴンドリー監督の作品が好きってこともあって、私の好きな映画の、かなり上位に食い込んできています。
記憶消去手術なんて奇想天外で超現実的なストーリーなのに、そこから抽出されるのはリアルな恋愛のエッセンス。性格がまったく逆の2人が惹かれ合い、その違いゆえにうんざ
ロシュフォールの恋人たち (1966) LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT/THE YOUNG GIRLS OF ROCHEFORT 監督 ジャック・ドゥミ
大雨の日、「シェルブールの雨傘」を観ようかと思ったけれど、時間が合わず、こちらの鑑賞となりました。だけど、大正解! 冷たい雨の憂鬱さなんて完全に忘れてました。見終わって、ただただハッピーです。
ミシェル・ルグランの時に軽妙な、時に切ない旋律に
ジョージ・チャキリスや、ジーン・ケリーのダンスに
美しいドヌーブと、その実の姉のフランソワーズ・ドルレアック(この映画の翌年に25歳の若さで交通事故死
迷子の警察音楽隊 (2007) THE BAND'S VISIT 監督 エラン・コリリン
「チェット・ベイカー、知ってる?」
アレクサンドリア警察音楽隊の二枚目君のお決まりの口説き文句はコレ。相手の女がポカンとしていれば、目を見つめながら「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」口ずさむ。これを初めての異国(しかもエジプト人にとってのイスラエル)で、インフォメーションで行き先を聞きながらやっちゃうもんだから、行き先を間違っちゃう訳です。っていう導入がなかなか自然でいい感じでした。
エジプト
南極料理人 (2009) 監督 沖田修一
笑ったー。どストライクでした。おなかを抱えて大笑いって感じとも少し違って、グフフフ… 笑いの連続。途中からなんだかもう、箸が転んでも、雪の上を走っていてコケるだけでもおかしい、みたいなループに入ってしまいました。
一連のエビフライネタ。たたみかける「今エビって言った?」「今エビって言った?」静かだけど執拗な ♪エッビフライ コール。そして出来上がったエビフライの絵面… 伊勢エビのヒゲが邪魔でよけ
(500)日のサマー (2009) (500) DAYS OF SUMMER 監督 マーク・ウェブ
フリーハンドでビルが描かれてゆくオープニングを見た瞬間から、ああ、絶対に好きな映画、って思いました。
トム君のへなちょこ具合がどーしようもなくかわいいんです。建築家を目指していたけれど、挫折してグリーティングカードの会社で働く彼。運命の恋を信じているけど、恋した子に声もかけられない彼。声をかけるまえに勝手に深読みして落ち込み、友達を巻き込む彼。一瞬、恋がうまくいったようにみえて世界が薔薇色になり
わたしの可愛い人―シェリ (2009) CHERI 監督 スティーヴン・フリアーズ
レア(ミシェル・ファイファー)は、ベルエポックの時代の、かつての高級娼婦。瀟洒な豪邸に住んでいて、執事と何でも話せる家政婦がいる。40代後半になっても体形と美貌を保ち、美しい衣装を着こなし、知性と優美さと品格を兼ね備えた女性。
かつての仲間の息子フレッド(ルパート・フレンド)は19歳。父のことは知らず、母の愛もあまり知らずに育った。既に遊び飽きて、19にして退廃的雰囲気を醸し出している。レアのこ
ロスト・イン・トランスレーション (2003) LOST IN TRANSLATION
当時のアメリカ人の同僚たちが、西新宿のパークハイアットを目にすると、そろいもそろって「あれが"Lost in translation"のホテルだよね!」と言うので、見てみることにしました。
この映画、見る私が日本語が理解できてしまう時点で、また出てくる場所が普段から見慣れていて身近に感じられてしまう場所だという時点で、多くの外国人とは受け取る印象が相当違うモノになってしまうんだろうなあと思いまし