【本22】 7つの習慣①

とても良い本です。

一度読んでみる価値ありです!
ちょっと分厚いですが。

人が成長していくためにどんな段階を踏んでいくかということが、とても分かりやすく書いてあります。

私たちは自分の凝り固まったものの見方によって、世界を見ています。
その、ものの見方が変わる(パラダイムシフト)ことによって、自分の在り方が変わっていくのです。

かなりボリュームがあるので、何回かに分けてまとめを書いていきたいと思います。


☆本の内容☆

○インサイド・アウト〈自分自身の内面から始める〉

何を見るかということよりも、どのようなレンズを通して見ているかが問題であり、そのレンズこそが一人一人の世界観を作っている。
ものの見方が人の内面の深いところで作用している。

同じものを見ていても、レンズによって違う認識になってしまう、ということですね。

この『レンズ』という表現で思い出すのは、「職場を幸せにするメガネ」です。
この本にとても分かりやすく書いてあるのでオススメです!


状況を変えたければ、まず自分たちが変わらなくてはならない。
 そして自分が本当に変わるには、ものの見方を変えなくてはならない。

態度や行動は、思い込みから生まれる。
経験することの全てを「あるがままの状態」が記された地図(現実)「あるべき状態」が記された地図(価値観)、の2つに大別された地図を通して解釈している。
地図が正確かどうかを疑うことはめったにない。
ただ単純に、物事はこうなのだ、こうあるべきなのだと思い込んでいるだけなのである。

他者との接し方もパラダイムの影響を強く受けている。自分は物事を客観的に、正確に見ていると思っていても、違う見方をしている相手もまた、話を聴けば同じように客観的に正確に見ていることが分かってくる。
 視点は立ち位置で変わる。

私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく
「私たちのあるがままの世界」を見ている。
        ⬇︎
自分の頭の中にある地図、思い込み、つまり基本的なパラダイムと、それによって受ける影響の程度を自覚し、理解するほど、自分のパラダイムに対して責任を持てる。
自分のパラダイムを見つめ、現実に擦り合わせ、他の人の意見に耳を傾け、そのパラダイムを受け入れる。
その結果、はるかに客観的で、より大きな絵が見えてくるのである。

これがとても難しい。。
自分が見ているものが『レンズ』を通しているものだと意識をして、さらに相手がどんな『レンズ』を通しているのかを知る。
状況を変えるためには色んな『レンズ』の価値観に触れていくことが必要なんだと思います。

*人格主義
誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制、黄金律など人間の内面にある人格的なことを成功の条件にあげる。
あるがままの自分、人格が、どんな言動よりもはるかに雄弁である。
 人格こそが第一の偉大さ。

子供を肯定し、彼らの価値を認め、成長を喜ぶことが親の自然な役割。
自分たちの動機にも意識的に働きかけ、子供たちが「良い子」であることに満足感を得ようとする態度を改め、自分自身の内面的な安定を育てる努力を。
  ➡︎  周囲の期待に応えようとするのではなく、本来の自分を素直に表現できる。

つい、「良い子」であることを求めてしまう。
それは『自分たちにとっての「良い子」』。
そんな表面的な良い子ではなく、どんな子に育って欲しいか、そんな子に育つには何をどうしたら良いか、そのヒントが人格主義なんだと思います。

「悪の葉っぱに斧を向ける人は4人いても、根っこに斧を向けるのは一人しかいない」
行動や態度という「葉っぱ」だけに斧を向けるのをやめ、パラダイムという「根っこ」をなんとかしなければ、生活を大きく改善することはできない。

人間においては、あり方は見方に直結するのであり、『どう見るか』『どうあるか』は強い相関関係で結ばれている。
あり方を変えずに見方を変えることはできない。その逆もまたしかり。

人格主義の土台となる考え方は、人間の有意義なあり方を支配する“原則”が存在するということである。
私たちの頭の中の地図がどれほど正確であっても、原則を変えることはできない。
私たちの頭の中の地図またはパラダイムをこれらの原則、自然の法則に近づけるほど、地図は正確になり、機能的に使えるようになる。

本当に変わろうと思うなら、葉っぱではなく根っこに働きかけないといけない。
その根っこには、原則(自然の法則)があります。

すべての生命に、成長と発達のしかるべき順序がある。
近道をしようとして得られるのは失望とフラストレーションだけである。
何事も一歩ずつしか進めないのだ。

近道なんてない。
一つずつ、一歩ずつ。

学習の第一歩は、自分の無知を認めることである。
自分の人格の欠点を補うために、地位や権威の力を借りて他人を言いなりにしようとすることは、自分を弱くする。(物事を成し遂げるのに外の力に頼る癖がついてしまう。)
そしてその力に強要された人も弱くなる。(主体的な判断、成長、自制心の発達が抑えつけられる。)
ひいてはお互いの関係も弱くなる。(恐怖が関係を支配し一方はますます横暴に、他方はますます自己防衛に走る。)

うわー!!
こわいですね!
ものすごい悪循環に陥っていますね!
でも、残念ながらよく見る光景です。

問題の見方こそが問題である。
表層的なスキルやテクニックで解決しようとするのではなく、もっと深く根本的に見なければならないことがある。
自分の持っているパラダイムが時間、生活、自分自身に対する見方を誤らせていることがあるのではないか。

根っこですね。
常に「どんなレンズを通しているのか」を意識して見ておかないと、すぐ自分のレンズが正しいと思ってしまいがち。

【内から外へ】
まずは自分自身がポジティブなエネルギーを生み出し、ネガティブなエネルギーを消し去るパートナーに『なる』。
まずは自身が子どもを理解し、子どもの視点に立って考え、一貫した行動を取り、愛情あふれる親に『なる』。
もっと責任感が強く協力的で、会社に貢献できる社員に『なる』。
信頼されたければ、信頼されるに足る人間に『なる』。

公的成功を果たすためには、まず自分自身を制する私的成功を果たさなくてはならない。
自分との約束を果たすことができて初めて、他者との約束を守ることができる。

自分自身との約束。
これを蔑ろにしていれば、自分自身を信頼することはできません。
自分が自分にした約束を軽く見ている人は多いと思います。
でも自分との約束を果たすことができない人は、少しずつ「やっぱり私なんて」という気持ちが積み重なり、自己肯定感を低くしてしまいます。

*アウトサイドイン(外から内へ)のパラダイムに従った人は、被害者意識に凝り固まり、思うようにいかない我が身の状況を他の人や環境のせいにする。
お互いに相手だけが変わることを望み、相手の「罪」をあげつらい、相手の態度を改めさせようとする。

*私たちの人格は習慣の総体である。
習慣は私たちの人生に決定的な影響を及ぼす。
習慣とは一貫性であり、ときに無意識に行われる行動パターンであり、日々絶えず人格として現れる。

*『習慣』の定義
知識、スキル、意欲の3つが交わる部分。

知識➡︎何をするのか、なぜそれをするのかという問いに答える理論的なパラダイム。
スキル➡︎どうやってするのかを示す。
意欲➡︎それをしたいという気持ちを示す。
☆人生において効果的な習慣を身につけるには、この3つ全て必要。

*自分の意見を言うだけで、人の話に耳を傾けなければ、同僚や家族など周りの人との関係はうまくいかないだろう。
話を聴く必要性を知り、聴くスキルを持っていたとしても、聴きたいと思わなければ(つまり意欲がなければ)習慣として身につかない。

あり方を変えることによって見方が変わり、見方が変われば、さらに在り方が変わる、というように螺旋を描きながら上へ上へと成長していく。

○成長の連続体

<第1の習慣>主体的である。
<第2の習慣>終わりを思い描くことから始める。
<第3の習慣>最優先事項を優先する。
<第4の習慣>Win-Winを考える。
<第5の習慣>まず理解に徹し、そして理解される。
<第6の習慣>シナジーを創り出す。
<第7の習慣>刃を研ぐ。

依存状態にある人は、望む結果を得るために他者に頼らなくてはならない。
自立状態にある人は、自分の力で望む結果を得られる。
相互依存状態にある人は、自分の努力と他者の努力を合わせて、最大限の成功を手にする。

もちろん依存という問題は個人の成熟の問題であって、状況とはほとんど関係がない。
たとえ状況が良くなっても未熟さと依存心は残るものである。

*真に自立すれば、周りの状況に左右されず、自分から働きかけることができる。
相互依存の段階に達した人は、他者と深く有意義な関係を築き、他の人々が持つ莫大な能力と可能性を生かすことができる。
相互依存は自立した人間になって初めて選択できる段階。
依存状態からいきなり相互依存の段階に達することはできない。
相互依存できる人格ができていないからだ。自己を十分に確立していない。

*依存から自立へと成長するための習慣➡︎自制
人格の成長に不可欠な私的成功をもたらす習慣。
私的成功 から 公的成功へ。
種を蒔かなければ収穫できないのと同じで、私的成功と公的成功の順序を逆にすることはできない。
あくまでもインサイド・アウト。
内から外へ、である。

*真に自立した人間になれば、効果的な相互依存の土台ができる。
この人格の土台の上に、個々人の個性を生かしたチームワーク、協力、コミュニケーションの公的成功を築いていく。

*7つの習慣は、効果性を高めるための習慣である。
真の効果性は2つの要素で成り立っている。
一つは成果(黄金の卵「P」)、二つ目はその成果を生み出すための資産あるいは能力(ガチョウ「PC」)である。
この2つのバランスがとれて初めて効果的なのである。
黄金の卵だけに目を向け、ガチョウを無視するような生活を送っていたら、黄金の卵を生む資産はたちまちなくなる。
逆にガチョウの世話ばかりして、黄金の卵のことなど眼中になければ自分もガチョウも食い詰めることになる。

*3つの資産
物的資産、金銭的資産、人的資産

私たちは目先の利益、すぐに得られる結果を求めるあまり、自動車やコンピューター、洗濯機、乾燥機等の価値ある物的資産を台無しにしてしまうことが少なくない。
私たちの最も重要な金銭的資産は、収入を得るための能力(PC)である。
自分のPCの向上に投資しなければ、収入を得る手段の選択肢はずいぶんと狭まってしまう。

*人的資産
例えばお互いの関係を維持するための努力はせず、相手にしてほしいこと(黄金の卵)ばかりを要求していたら、相手を思いやる気持ちはなくなり、さりげない親切や気配りをおろそかにすることになる。
相手を操ろうとし、自分のニーズだけを優先し、自分の意見を正当化し、相手の粗探しをし始める。
愛情や優しさ、豊かさ、思いやり、相手のために何かをしてあげようという気持ちは薄れていく。
ガチョウは日に日に弱っていくのである。

*P/PCバランスは顧客や社員などの人的資産においてはとりわけ重要である
顧客第一を掲げながら、顧客に接するスタッフのことはまるでないがしろにしている企業は少なくない。
スタッフはPCであり、会社は大切な顧客に望む接客態度でスタッフに接することが原則である。

人手はお金で雇えるが、人の心までは買えない。
熱意と忠誠心は、心の中に宿るものである。
労働力は買えても、頭の中までは買えない。
創造力、創意工夫、機知は頭の中に宿るのだ。

「説得されても人は変わるものではない。誰もが変化の扉を固くガードしており、それは内側からしか開けられない。
説得によっても、感情に訴えても、他人の扉を外から開けることはできない。」


⬇️
この根っことなるのはこれだと思う!


この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?