感熱紙の町

カーペットの上にファックス用紙
巻物のように拡げて端から描く町
何か知ってるような知らないあの町
思い付いた場面を繋ぎ誰か会わせて
何か知らないけど知っているあの人
場面が重なり積み上げ出来る表層は
デジャ・ビュのデジャ・ビュ
この手が動く迄 線は横へ延命
描きながら想い得るのは自身の五感
寝転がりながら胸には何時しか熱
紙と私しか理解できない世界
ここは感熱紙の町

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