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笑っちゃえばいい

写真の方は、私の大好きなタンザニアのママ。

本当に本当に笑顔が素敵な人で
言葉もツボも分からないけど、つられて笑ってしまうほど、楽しそうに笑います。


一生懸命スワヒリ語で話してくれるけど、全く理解できない。
そんな時は…「あかちょ、全然通じてないわ!笑」って楽しそうに大爆笑。


ある日には、ウガリ(代表的な主食)を食べていたら形がハート型になって、私が
「モヨ!♡型!」(※モヨはハートという意味)。と言うとサンマさんみたいに引き笑いしつつ大爆笑。


そんなママが大好きで、私は毎日、金魚のフンのように付きまといます。(笑)
「お手伝いできることある?」って小さい子どもに戻ったように。



「星の巡礼」という本に“言葉も右も左も分からない土地に旅をすることは、赤ちゃんになるような、再生する作業である”みたいな事が綴られていました。
私もまさに“赤ちゃん返り”(笑)。


普通なら、異国の人に話が通じなかったりするとストレスを感じるもの。
でも、どんなことも笑いに変えてくれる、温かい人。




そんなママのように「笑っちゃえばいい」。
そう、吹っ切れたのはマダガスカルを旅してからです。

マダガスカルはフランス語圏、
ほとんど英語は通じません。
憧れのバオバブ街道がみたく、
私は長距離バス乗り場へ…
(使ったのは、地獄の乗り物と言われる
“タクシーブルース”。恐怖と暑さに苦しめられた話はまたいつか笑)

チケットは前日に予約し、
颯爽と集合時刻前に到着するも、もちろん異国。

時間通りなんてものはなく、不安になりつつ、
“大丈夫”と自分に言い聞かせ根気強く待つが、
2時間ほどそのまんま。
その間にクッションやお菓子、電化製品等を買わせたい、物売りの人たちが来きます。

不安も疲れもつもり、
ただオドオドと首を振り続ける私を見て、
横にいたおばちゃんが、
「この子全然話通じてないわ(笑)」と
ちょっと馬鹿にした感じで話しています。


“あ、なんか嫌な気持ち…、でも”
「うん。全然分からへんねん~、どうしよう~~笑笑笑」と“笑い”に変えてみました。

そうしたら、空気も変わって、
「通じへんよな~そりゃしゃーないわ!!」って
皆も朗らかな笑いに変わります。

〜〜〜

“あ、そっか。
変にプライド持ってるから嫌な気持ちになるんや”
 
“できないことも笑いに変えちゃえばいいのか”

ふっと急に、“笑われる”ということに肩の力が抜けた瞬間でした。

〜〜〜


旅をしていると、馬鹿にされたり、疎ましがられたり、嫌味を吐かれたりすることはたまにあります。

そんな時は、笑っちゃえばいい。
そんな時こそ、
自分のことも相手のことも許してしまえばいい。

そしたら、お互いなぜか楽しくなってしまう!
まず笑顔があって、それから握手に繋がります。

***


私はこれからも、笑顔の元で生きていきたい。
大好きなママのように、どんなことでもいっぱいの“笑い”で包める人になりたい。

そんなママは帰る時笑顔で言ってくれます。
「あなたは私の娘だから、ここはあなたの家だよ。」

きっとこれからも、
私は大好きなママの笑顔を見るために、
金魚のフンになっているでしょう(笑)



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