きゃみ

2024年1月から小説というものを読みはじめました。読んだ本の感想を残していきます。ネ…

きゃみ

2024年1月から小説というものを読みはじめました。読んだ本の感想を残していきます。ネタバレはしないように心がけています。

最近の記事

2024-6〜9.いろいろ

今回は、友だちの勧めで読んだ本の感想をまとめて書いていく。 6.イニシエーション・ラブ/乾くるみ 「最後の2行でひっくり返るから!そのことわかって読んでても全然気づかないから!」と興奮気味に渡された。 実際に読んでみて、友だちが言ってたことにも、帯に書かれていることにも納得した。 個人的には、この作品のタイトルが『イニシエーション・ラブ』なところが気に入ってる。 通過儀礼の恋。 誰にとっての通過儀礼かな。 7.スロウハイツの神様/辻村深月 上下巻あわせて700〜800ペ

    • 2024-5. ばあさんは15歳/阿川佐和子

      先輩が好きって言ってた作家さん。 「阿川佐和子」の棚を見て、タイトルが気になったのでこれにした。 15歳の女の子が、祖母と一緒に祖母が15歳のころにタイムスリップしちゃうお話。 はじめのほうで、主人公が子どものころ大人に対して抱いていた不信感が描写されていて、なんだかうれしかった。 私は子どものころの出来事や考えを割と覚えているほうで、「大人になると忘れちゃう人が多いのかな?」と思うことがあるので、忘れていない大人(阿川佐和子さん)がいてちょっと救われた。 映画やドラマ

      • 2024-4. 夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

        友だちにすすめられた本。お酒が飲みたくなる本らしい。 これまで読んだ『i』、『ふくわらい』、『コンビニ人間』とは違って、章が分かれていて最初は慣れなかった。先の3冊は映画、これはドラマ(全4話)っていう感じ。 珍道中とはまさにこのこと、と思うぐらい、主人公は行く先々でいろんなことに遭遇してた。どこかから「これは現実世界の話?それともファンタジー?いや比喩かな?」って混乱したけど、野暮かもしれないと思って気にするのをやめた。 (全4話)の中で、私は第3話の文化祭の話が一番

        • 2024-3. ふくわらい/西加奈子

          『コンビニ人間』が意外と薄くてすぐに読み終わってしまいそうだったので、何かもう一冊、と思って手に取った本。 「オードリーのオールナイトニッポン」というラジオに出演されたときの会話を聞いて西加奈子さんに惹かれていたし、『i』を読んで他の作品も読んでみたいと思ったので、「西加奈子」の棚を眺めてみて、タイトルに興味を持ってこれにした。 『i』の感想にも書いたけど、『ふくわらい』も、共感するというより登場人物の一面を知るものだった。 西加奈子さんの作品はそういう感じなのかな? 村

        2024-6〜9.いろいろ

          2024-2. コンビニ人間/村田紗耶香

          これも、どなたかがおすすめしていた本。 それを聞いて、読みたくなって、ずっとAmazonのほしいものリストに入ってた。 主人公は、コンビニでパートをしている女性。 幼いころから、たとえば焼き鳥は笑顔で頬張るくせに公園で死んでる鳥は「埋めてあげないとかわいそう」と言うその違いがわからないなど、「ふつう」ではなかった。 自分が「ふつう」ではないことを徐々に自覚して、大人になったいまは「ふつう」らしく振る舞っている。 「ふつう」らしく振る舞おうとしているからこそあらわれる、周囲

          2024-2. コンビニ人間/村田紗耶香

          2024-1. i/西加奈子

          友だちにすすめられて、いつか読もうと思っていた本。 Amazonのほしいものリストに入れていたら、心優しい方がプレゼントしてくださった。 すすめられた経緯はもうほとんど覚えてないけど、読んだよって連絡したときにこんなことを言っていたので、そういう理由ですすめられたんだと思う。 ※掲載許可もらってます。 私は小説をあまり読まないできたからか「どんな山場が待ってるんだろう」と思いながら読み進めていたけど、これはわかりやすく起承転結がある物語ではなくて、主人公であるアイの一生を

          2024-1. i/西加奈子