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2024-5. ばあさんは15歳/阿川佐和子
先輩が好きって言ってた作家さん。
「阿川佐和子」の棚を見て、タイトルが気になったのでこれにした。
15歳の女の子が、祖母と一緒に祖母が15歳のころにタイムスリップしちゃうお話。
はじめのほうで、主人公が子どものころ大人に対して抱いていた不信感が描写されていて、なんだかうれしかった。
私は子どものころの出来事や考えを割と覚えているほうで、「大人になると忘れちゃう人が多いのかな?」と思うことがあるので、忘れていない大人(阿川佐和子さん)がいてちょっと救われた。
映画やドラマでもそういう描写はあるはずなのに、なぜか感じたことのない感情。
大人になると忘れちゃうというより、それを簡単に優先できなくなった結果、忘れたみたいな振る舞いになるんだろうな。
あと、祖母とこんなふうに会話しているのが新鮮だった。
祖母の嫌な面をぶつくさ言いつつ、それでも避けることなく友だちみたいに会話してる。
なんというか、「家族」って感じがした。
最後のほうは、涙が出てきた。
まさか泣くとは思ってなかった。
電車で読んでいたので、目からは溢さないぞ、と気をつけていたら、鼻水が垂れてきた。
マスクに助けられた。
みんな泣くものなのかな。
ほんとうに、涙が出るまで泣くとは思っていなかったので、もしかしたら泣く人は多くないのかもしれない。
どうなんだろ。他の人の感想とかレビューとか検索してみようかな。
こんなことを言ったら、別に他の人がどう思おうが、自分がそう思ったならそれでいいんじゃない、と先輩が言ってくれた。
たしかに。まあどっちでもいっか。
そういえばこれまでも、そういう検索ってしてなかったな。
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