![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59646524/rectangle_large_type_2_66f658343a28ba1fc94c26d26ec411d4.png?width=800)
パラリンピックは「残奥会」?「帕運会」? 結構違う、中国と台湾の外来語訳
「救急車に乗っても5時間受け入れ先が見つからない」--コロナによる医療逼迫を叫ぶこんなニュースが毎日溢れる中、いよいよ、Tokyo2020の後半戦、東京パラリンピックが開幕しました。
さて、「パラリンピック」は、中国語ではどういうのか? 答えは・・・
残奥会(cán aò huì ツァンアオフイ)
・・です。これは略語で、正式には、
残疾人奥林匹克(cán jí rén aò lín pǐ kè ツァンジーレン アオリンピークォー)
「残疾人」=障害者の、「奥林匹克」=オリンピック、と言うわけですね。
それにしても、オリンピックが奥林匹克。これ、いつも、なんだかなあ、と思います。
コカコーラを可口可楽と訳すなど、外来語の訳には手間を惜しまず?センスある漢字をあてるのに、アオリンピークー、は、残念だなあと。
その点、日本語の「五輪」は、今思えば名訳ですね!
しかし、私はかつて「残奥会」を台湾の知り合いに話した時に、キョトンとされ、発音がまずかったか、と思ったら、台湾ではこうは言わないと教えてくれました。台湾では・・・
帕拉林匹克(pà lā lín pǐ kè)
正式名は・・
帕拉林匹克運動會(pàlālínpǐkè yùndònghùi パラリンピークォー・ユンドォンフイ)
あー。当て字パターンか。
でもその知り合い曰く、「残奥会は、無いわなあ」と。大陸の外来語訳のセンスに違和感ありまくりのようでした。
ちなみに私は、「運動会」というのは、やっぱり小学校の運動会を思い起こしてしまうので、国際スポーツ大会が「運動会」というのは、いまだに不思議な感じです。
![パラリン飛ぶ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59647648/picture_pc_1f6634c46685c0ad2dbb9732f1cedd2e.jpg?width=800)
トランプは、中国「特朗普」台湾「川普」
中国と台湾で、外来語の表記が違うものは結構あります。その一例は、アメリカのトランプ元大統領。
Donald Trump 中国は・・
唐纳德 特朗普(táng nà dé tè lǎng pǔ タァンナードォー・トォーラアンプー)
一方で、台湾では・・
唐納徳 川普(táng nà dé tè chūan pǔ タァンナードォー・チュワンプー)
えー!?なんで、トランプの、トランが、川=チュワン?と、最初は思いましたが、英語で発音すると、わかります。
Trump ・・うーむ、確かにトランプ、じゃなくて、チュワンプ、のほうが原音に近いかも!
![パラ 漫画](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59647675/picture_pc_3fdd35a2dec37428c0aaf982f3c3f180.jpg?width=800)
障がいを巡る"英語"表現で気をつけていること
ところで、話をパラリンピック関連に戻しまして、「英語・中国語同時学習」をうたっているので、英語についても、ひとこと。
仕事で、障がい者、を英訳をする際、私の職場では、the disabled や、disabled person ではなく、person with disabilities などと訳しています。
文字では、ちょっとした違いではありますが、考え方を示しています。disabled、つまり、できない、と断言する言い方ではなく、あくまでもdisabityを持っているだけだ、と。
時代によって様々な英語が出て、今では使われないものも多くあります。そして、この表現とて完全ではありません。これからももっと適切な言葉が出てくることと思います。
できない、と言えば、パラリンピックは、まさにその逆。できないことに注目するのではなく「ここまでできる!」という、人の可能性に挑戦するものですね!
今回も、お読みいただき、ありがとうございました😊
⭐️インスタも、ぜひお立ち寄りください⭐️
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59700643/picture_pc_4b3ca86c763151cc52e1df0c9ecf2663.png?width=800)
A J😄
この度、生まれて初めてサポートをいただき、記事が読者に届いて支援までいただいたことに心より感謝しています。この喜びを忘れず、いただいたご支援は、少しでもいろいろな所に行き、様々なものを見聞きして、考えるために使わせていただきます。記事が心に届いた際には、よろしくお願いいたします。