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「そのブレスレット素敵ですね」って言えた!


今日のこと

今日は約4ヶ月ぶりの美容院。
カラーは最近自分でしているので、今回はカットだけ。
中途半端に伸びた髪の毛が扱いづらかったから、ばっさりボブにしようと思い立った。

涼しい風の中、いつものように自転車を走らせる。

いつも行っている美容院。爽やかな外観。
中に入ると、とりどりブレスレットの女性が迎えてくれた。
とりどりブレスレットの女性というのは、色とりどりのブレスレットをいつもつけている女性の美容師さん。
私はそこの美容室に行く度に、彼女のブレスレットに目が奪われていた。

なんと、今日担当してくれるのはその方だった。
他のお客さんはいない。表に出ている美容師さんも他にはいない。
ということは、二人きり・・・。これは、思い切って伝えるチャンス・・・。

そんなことを考えながら、心地よいシャンプーとマッサージに身を委ねる。
カットの時間。髪の状態などについて会話を交わす。

しばしの沈黙。話しかけて大丈夫かな。でもきっとこれは大チャンスだ。
私は脳内のイメージ通りに話しかけた。

「あの、関係ないことで話しかけても大丈夫ですか?」

穏やかな感じで聞いてみた。
私は意外とそれっぽい雰囲気で話しかけるのが上手い。

女性は少し戸惑いながらも明るく「どうぞ」と言ってくださったので、思い切って伝えた。

「いやあの、そのブレスレット、素敵だなって~」
「ああ、これね~、お友達がパワーストーンのお店やってて、付き合いみたいな感じで買ったんです」

そうだったのか。私の今日の気分は少し外向きだったので、「すごくお似合いです!」と正直に伝える。
その後も色々会話をした。彼女はやっぱり石が好きなようだった。

私が何を話そうか迷って静かになっても、積極的に色んなお話をしてくださった。石の話から、夢の話まで。

途中彼女は、「成功する人は、目に見えないものも感じ取る人が多い」というようなことを言っていた。そうかもしれないなと思ったが、「成功」という言葉が私にはどこか引っかかった。

「成功ってなんなんですかね?」
私は思わず聞いていた。
それは、人それぞれの大なり小なりの目標が叶った状態のことだと言う。
私は納得した。

言ってしまえば、「今日部屋を掃除しよう」と決めてそれを達成することも、「マイホームを持とう」と決めてそれを叶えることも、成功だ。
それは、他人の価値基準で計れるものでは決してない。

人それぞれの色んな成功があると考えたら、なんだかとてもワクワクする。

そして、小さな成功を沢山積み重ねて、大きな成功に繋がる。
当たり前にも思えるけれど、きっとそうなんだろうと思う。

彼女も色々苦労されたみたいで。
シングルマザーとしてお子さん二人を育てたり、お店を出すまでに10年かかったり。そう、なんとこの素敵な美容院は彼女が開いたようだった。

そんな彼女は、「今月電子書籍で本を出すんです」と言っていた。
なんて素敵。すごい。

話の流れから、「実は私小説書いてて・・・」なんて話もしてみた。
夢のことを話すのはちょっと恥ずかしかったのだが、「叶いますよ!」と言ってくださって嬉しかった。

「自分が決めたら叶う」と、彼女は言っていた。
何事も、フワフワと夢見るだけでは叶えるのは難しい。
でも、私はこれを達成するんだと決めて、地に足つけてやっていく。
多分そうやって彼女は生きてこられたんだと思う。

なんて素敵なんだろう。私もそうやって頑張ろうと、ワクワクした。

そうこうするうちに、綺麗なボブが出来上がり。
美容師さんに心まで軽くしてもらっちゃった。私は笑顔で店を出た。

「期待」と「信じる」は違う


大切なのは、信じること。
そう、「期待」と「信じる」ことは違う。

ちょっと話が逸れるかもしれないが、私は遠くない昔、なんでも環境や自分のせいにすることが多々あった。

こんな家に生まれたから、自分もダメになるんだ。
この人が〇〇だったら、私はもっとマシになれるのに。
とりわけ、自分が生まれた家庭環境に対してそう思っていた。

あるいは反対に、自分が生まれたからいけないんだ、全部自分のせいなんだ、と思うこともあって、その二つの思考の板挟みになっていた。

今でもたまに、暗い思考でそう考えてしまうことがある。
きっと、自分自身や環境を責めていた分、期待も大きかったんだろうと思う。そして落胆も大きかった。
そのループに陥ってしまうと、状況が好転することはまずない。

そもそも、状況が良くないことの責任がどこにあるのかを考えても、埒があかない。仕方のないことだ。

結局は、今在る自分と向き合って、受容してあげること。
それは、明るい部分も暗い部分も含めて、全てを受け入れるということ。
そして自分を信じる、できることを実行するという段階を踏むことが、快く生きるための近道だと気づいた。

実際、徐々にそういう方向にシフトしてきた。

辛い環境から抜け出すためには自分を信じるしかないし、強くなるしかない。結局はそうなんだと。

ダメになったとき、誰よりも支えてあげれるのは自分なんだと。

少し話が混合してしまっている自覚がある。

私にとって、どうにでもできない辛い環境から抜け出すことがまず一つの夢だった。本当の意味で抜け出せているのかどうかは、正直分からない。
でも今の自分のマインドからして、ある程度抜け出せているのだと思う。

そして、もっと自分自身の望みにフォーカスすることができるようになった頃、創作で表現したいという思いが強くなった。今、小説を出したいという夢を、少しずつ実感をもって夢だと言えるようになってきた。そんな感じだ。

・・・こんなつもりではないのだが、書きたいように書いてしまった。

最後に


辛いときもあるけれど、私は誰よりも自分のことを信じて生きよう。
大変な時は、上手に助けを求めよう。
夢を信じて、頑張ることを楽しんで生きよう。

今日の私の、成り行き任せの決意表明。
ちょうど10月1日だからキリよくて良いかも。

最後に、気分で今日の一曲を載せます。
髪を切りに行くといつもこの曲が頭に流れるのです。落ち着く。


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