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渦巻、君の名は?台風のおなまえ

1947年9月に日本に接近し、関東地方や東北地方に甚大な浸水被害をもたらしたカスリーン台風、2012年10月アメリカ合衆国ニュージャージー州に上陸し、大都市であるニューヨークを直撃したハリケーン・サンディ、2019年に千葉県に停電をもたらした台風15号はFaxai(ファクサイ)、同年に発生して多くの河川で氾濫が発生した台風19号はHagibis(ハギビス)……。

台風の名前って、英語で人名、男女交互ってかつて聞いた気がしましたが、最近の名前はどうもアジアンテイスト……。どういうことだろう?

ということで、今日は台風にもお名前があるというテーマでお伝えします。

えっ、知って何の得があるんだ……?!
少しだけ雑学が増えるということでしょう。

ハリケーンの名前は男女のお名前で

発生した海域によって、ハリケーンの名前を付ける機関が違うようです。
大西洋北部および太平洋北東部で発生するハリケーンについて、米国で1950年代から名前付けが始まったとされます。その後、1979年から男女の名前を交互につけるというルールになったとされます。毎年Aからアルファベット順に命名されるようです(ただし大西洋北部ではQ・U・X・Y・Zは未使用、太平洋北東部ではQ・Uは未使用)。

あじさいが知っているうろ覚えの知識はこの情報でした。ちなみに、今年名付けられる予定の台風名リストには、「Ana」とか「Elsa」が含まれています。シャレが効いていますね(えっ、古い??)。

台風名称リストと発音はNOAAのWEBサイトより↓


台風の名前のつけ方が存在した

では、ところ変わって日本の話です。
気象庁のWEBサイトにありました、「台風の番号とアジア名の付け方」。

台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)は、平成12年(2000年)から、主に下に記すことを目的として、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域に共通のアジア名として、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。
引用:気象庁「台風の番号とアジア名の付け方

この、アジア名を付ける目的には、アジア各国・地域の文化の尊重と連帯の強化、相互理解を推進すること、そして、アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高めることが掲げられていました。

 140の名前が存在し、上から順々に名前を付けていきます。最後までいったら最初の名前に戻ります。

アジア名のルールには以下の決まりがあります。
・文字数が多過ぎないこと(アルファベット9文字以内)
・音節が多くなくて発音しやすいこと
・他の加盟国・地域の言語で感情を害するような意味を持たない

なお、大きな災害をもたらした台風などは、そのアジア名を以後の台風に使用しないように変更することがあるようです。

台風140の名前が知りたい方はこちらから↓

えっ、かじき!?日本語の台風の名前

140個のアジア名のうち、日本からは星座名に由来する名前10個を提案しています。星座を利用した理由としては、

(1)特定の個人・法人の名称や商標、地名、天気現象名でない「中立的な」名称であること
(2)「自然」の事物であって比較的利害関係が生じにくいこと
(3)大気現象である台風とイメージ上の関連がある天空にあり、かつ、人々に親しまれている

だそうです。

日本名の名前10個がこちら

出典:気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」からあじさいが作成

個人的には、No.47の「かじき」に衝撃を受けました。
「かじき」=マグロのイメージしかありませんでした。
星座にあったのね。知らなかった。

Kで始まる言葉が6つで半数を超えていますね。

日本は、星座の名前で統一していますが、国によってはスイーツや果物、人名、神様などいろいろな名前が付けられています。


あじさい、ちょっと待った。これは防災に役立つのか?

と聞かれると、正直「?」ですが、もしかしたら天気予報を見ていて台風に名前がついていたら、「あっ!あのときの!」と思い出すかもしれません。
また、台風が来るときには何に気をつければいいのか?について考えることが出来るかも。

今回はそんなきっかけづくりの記事でした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

あじさい

(風による被害はこちらから↓)




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